ネタ帳   作:三和

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偽黒の剣士4

さて、次の街に向かう前にキリト君に寄っていこうと言われたのがここホルンカである

 

ここには私たちが今使ってる武器スモールブレードの上位武器に当たるアニールブレードが手に入るクエストが受けられるんだとか。

 

……そう言われても私自身はオンラインのゲームなんてやったことないし、店売りの武器とクエスト報酬の武器の良さの違いなど解るわけがない。

 

そんな私にキリト君が説明してくれたのがそもそもここはゲームの世界であるので戦闘の慣れや経験も重要なファクターだがそれ以前にレベル等の数値が最重要視されるという話である。

 

……簡単に言えばレベルが上がれば能力値数値は上昇しそこに装備品の要素が加わることで更に個別に数値上昇が見こめる。例えば武器を装備すれば攻撃力が上がるし防具を装備すれば防御力が上がる。……数値が上昇すればそれだけ死から遠ざかるのだ。レベル上げには限界があり上げすぎると手に入る経験値はゼロにこそならないが少なくなりその癖レベルを上げるのに必要な要求経験値は上がっていくので第一層でしかレベル上げを出来ない以上どうしても頭打ちになるのだそう。

 

ここ、アインクラッドは全百層。今私たちがいるのが第一層。ベータテストの頃はフィールドボス、その後探索可能になる迷宮区の最深部にいるフロアボスの二体は比較的早く見つかりキリト君を含めたベータテスターの面々はサクサクとゲームを進めて行ったが製品版SAOでも同じような展開になるとは考えにくい。かつ例え見付かったとしても死んで敵の攻撃のパターンを覚え再挑戦する所謂死に戻り若しくはゾンビアタック(前者はともかく後者のネーミングセンスについて一言言いたい)がベータテストでは可能だったがデスゲームと化したここ製品版SAOは死んだら終わりだ。もしかしたら慎重に慎重を重ね、すぐには突入しないかもしれない。

 

……キリト君の考える安全マージンはベータテスト時代の基準と今の状況を鑑みて攻略階層+十

 

……つまりこの第一層ならレベル11が安全のマージンの基準値となる。勿論これはあくまでもまだ想定の話。更にここに装備を充実させたりもう二、三レベルを上げるのも死から遠ざける要因となるのだ。とはいえ……

 

「……私たち安全マージンに達してないね」

 

「……この状況じゃ仕方ないよ。でもベータテストの時はもう少しレベル上がるの早かったんだけどなあ……」

 

私たちの今の到達レベルはレベル6 

 

……これはベータテスト時代に比べると上昇は遅い方なのだとか。聞けば急ぎつつも戦闘は出来るだけ避けない方針で行ったからベータテスト時代ならとうに安全マージンに達してるだろう量の経験値が手に入っているのだと言う

 

「……経験値の量も急激に少なくなったしなあ……やっぱり調整されたのか……」

 

ぶつぶつ言いながら歩みの遅くなるキリト君に声をかける

 

「……取り敢えずそれは良いから早く行かない?ほら、日が暮れそうだよ?」

 

夜になるとそれだけ強いモンスターが出るとか。……私はまだゲーム内の戦闘に慣れてないからそれは避けたい

 

「……そうだね。ゴメン、姉ちゃん。急ごう」

 

キリト君と二人今度は戦闘を避けつつ先を急いで行く。

 

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