ネタ帳   作:三和

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偽黒の剣士6

近くの草むらがガサガサと音を立てるのに反応して私はキリト君を寝かせたまま私は剣を構える。

 

「……誰!?」

 

「……ごめん。脅かすつもりはなかったんだけど……」

 

「……誰なの?何が目的?……そこで止まって!それ以上近づかないで!」

 

今はこの世界はちょっとの油断で簡単に死ぬ世界。モンスターはもちろんプレイヤーにもそう簡単に気を許すわけにはいかない。

 

「……君たちネペント狩りしてるんだろ?一緒に狩らないか?多分人数多い方が効率が良いと思うんだけど……」

 

「……」

 

彼が言っている事は理にかなってる気はする。確かに私たちも二人だけでこの作業を続けるのは限界の気がしていた。……でもゲームの知識もろくに無い私が決めても良いものだろうか…?

 

「……分かった。ちょっと待ってて。」

 

結局私は彼の提案を受けることにした。キリト君に聞いた方が良いのかもしれないけど今寝たばかりなのに起こすのは忍びない。

 

「……行きましょう。」

 

私はキリト君を背負うと彼と歩幅を合わせる……私みたいに武道を嗜んでいる動きじゃない……でも隙は余り見当たらない。ベーターテスターは伊達では無いと言う事か。

 

「……取り敢えず花付きを見つけたら僕が実付きのタゲを取るから先に君が花付きを取ってくれていいよ。」

 

「……その次はえーっと……」

 

「……ああ自己紹介はまただっけ。僕はコペルだ……頭上に書いてあるはずだけど……もしかして初心者?」

 

「……うん。私は今寝てる弟に誘われただけだから……話を戻すけど次は貴方が花付きを狩って次に弟の分を狩るのに協力してもらうってことでいい?」

 

「……うん。分かったよ。」

 

……彼の言ってることに嘘は感じられない……最も以下に感情の出やすい世界とは言え現実とは違うせいか読みにくいし意図的に隠されたら分からないけど。……試合で駆け引きに慣れてるとはいえここでは余り自分の感覚に頼らない方がいいかもしれない。いずれこっちでも遜色無く読めるようになるかもしれないが。

 

「……いた。花付きだ。」

 

彼の視線の方向を見ると見慣れた実付きのネペントに混じり確かに花の咲いているネペントがいた。……あれが花付きか。

 

「……実付きに囲まれているね。打ち合わせ通りまずは僕が実付きのタゲを取るよ。」

 

「……分かった。任せるね。」

 

私は彼を信用し花付きの元に向かった。……その瞬間何故か私は胸騒ぎのようなものを感じコペルの方を見た。

 

「……ごめん。でもこうしないと……」

 

彼は私の見てる前で実付きの実を破壊した。

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