ネタ帳   作:三和

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偽黒の剣士14

「……あの…アスナさん……おはようございます……」

 

「……おはよう。」

 

「……あの……昨日の夜の事何ですけど「忘れなさい」はい……」

 

あの後の事はキリト君共々覚えていない……その前迄の記憶はあるから何があったのかは当然想像つくけど……ちなみに私たちが気が付くと既に朝で床で目覚めた私たちが部屋を見渡せばアスナさんとアルゴさんは既に部屋にいなかった。……何か初っ端から凄い前途多難になったなぁ……

 

私たち三人は無言で迷宮区を歩く。他のパーティの人たちが和気あいあいとした雰囲気の中私たちだけが明らかに異質な空気を醸し出していた。……ちなみに道中アスナさんが私と同じ初心者でパーティプレイをした事が無くスイッチを知らなかった事もこの気まずい空気を作り出す一因となっている。

 

「……さぁ着いたぞ。」

 

ディアベルさんの声を聞き私たちは足を止める。

 

「……ここがボス部屋だ。皆、良くここまでついてきてくれた。後俺からは言う事は一つだけだ。……勝とうぜ!」

 

そのたった一言に大半のプレイヤーは奮起し雄叫びを上げる……これならイケるかも。

 

「行くぞ!」

 

……私の初めてのボス戦……何だけど……

 

「……何で私たちが取り巻きの相手なのよ……!」

 

「……でも私たち人数も少ないですし……」

 

私たちが相手するのはボス≪イルファンク・ザ・コボルトロード≫……の取り巻きである≪ルインコボルト・センチネル≫である……まぁ仕方ないよね……

 

「……どちらにしても手は抜けないよ。たかが取り巻き相手でもミスったら全滅する可能性だってあるんだから……」

 

「……」

 

その一言がキリト君から発せられた事で少し緩んでいた私の気持ちも引き締まりアスナさんも文句は言わなくなった。私たちが取り巻きを相手する間本隊のボス攻略は順調に進んで行った。

 

「スイッチ!」

 

何体目かのセンチネルを倒し手が空いた時ふとコボルトロードの方を見た私は違和感に気付いた。既にレッドゾーンに到達したコボルトロードは斧と盾を捨ててタルワールと言う剣に持ち替えるというのを昨日攻略ガイドを読んで私は確認していた……あれ?でも今コボルトロードが掴もうとしてる武器って……?

 

「……ねぇキリト君?」

 

「……どうしたの?」

 

「今コボルトロードが出そうてしてる武器って本当にタルワール?私にはもっと見慣れた物に見えるんだけど?」

 

「皆下がれ!俺が出る!」

 

そうこうしてるうちに何を思ったかリーダーであるディアベルさんが単独でコボルトロードに挑もうとしていた。……何で?確かレッドになった直後は強力な攻撃をしてくるからここは大事をとって複数人で囲むのが普通なんじゃ……?

 

「…!ダメだ!全力で後ろに飛べ!」

 

何かに気付いたキリト君が必死な声色で叫んだけどそれにディアベルさんは一瞬動きを止めたものの為す術も無く私の見てる前でコボルトロードの二連撃のソードスキルを受けボス部屋の奥に吹き飛ばされてしまった……

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