私はディアベルさんに向かって駆け出したキリト君を追った。
「……何で…あんな無茶を……」
「お前もベータテスターなら分かるだろ……」
……ディアベルさんがベータテスター?
「……頼む…ボスを…倒してくれ……」
そして彼は私たちの前で消えていった……私がホルンカの森で聞いたあの音を立てて……
「……キリト君…」
「……姉ちゃん不味いよ。」
「……え?」
「このチームはディアベルが率いていた。あいつがいなくなったら……」
私は後ろを振り向く。……リーダーが欠け既に他のプレイヤーの人たちは戦意を当に喪失しコボルトロードの攻撃から逃げ回るだけになっていた。
「……姉ちゃん手伝って!」
「どうするの?」
「ボスを倒す!」
コボルトロードの前に立つキリト君の横に立つ……え?
「……私も。」
アスナさんも手伝ってくれるみたい。
「……基本はセンチネルと同じだ。俺たちならきっと勝てる!」
……凄い……。この戦闘多分最も光ってるのはアスナさんだろう。ソードスキルにはアシストされるその動きに合わせてタイミング良く動く事で威力を上げるというテクニックがあるらしい……アスナさんは独学でそれを修得している。……おまけに……
「……ハァッ!」
彼女はさっきボスの攻撃を掠めてしまいフードが無くなってしまったのだがそこから現れた顔は同性の私でも一瞬見惚れる程綺麗だった……このゲーム何でもネカマプレイとやらをしている人が結構多かったとかで女性プレイヤーが極端に少ないんだとか。……ただでさえ貴重な女性プレイヤーの一人でアスナさん程綺麗ならこれから先かなり人気が出るんだろうなぁ……
……今アスナさん含む私たちの奮闘で少しずつ皆が士気を取り戻していくのが分かる。これなら……
「……キリト君!」
集中力が途切れたのか攻撃を失敗し弾かれるキリト君……不味い!ソードスキルには硬直時間が……!間に合わない!
「……これ以上アタッカーだけに任せてられるか!」
エギルさんだ。
「……俺たちが時間を稼ぐ!その間に体勢を立て直せ!」
「分かった!」
後ろに下がりポーションを飲むキリト君……良かった……
……私はHPにも余裕があるので前に出る。
「……あのエギルさん……ありがとうございます……また助けて貰って……」
「……気にしなくて良いさ……気になったんだがお前らリアルで身内なの……いや、すまん。ここではリアルの話は「姉弟です。」そうか……安心しな、誰にも言わねぇよ。「ありがとうございます」お前も休んでな。何、お前らが休む間は俺たち大人が頑張るからな。」
「はい。じゃあ下がりますね。」
私はキリト君の方に向かった