「……あの日……私は出かける理由は無かった。でも私は出かけた……呼び出されたから。」
「……誰にですか?」
「……ケイタ、だよ。大事な話があるってメッセージが来たの。」
「……どういう事ですかそれ!?」
「……私はケイタに呼び出された。……それで行った先で捕まった。」
「……じゃあ……あの事件は……」
「……多分ケイタが仕組んだんだと思う。」
「……何でそんな事を……!」
私は怖気が走った……理解出来ない……分からない……!
「……私にも分からなかった……あの後も最後まで何も話してくれなかった……でも……」
「……ちょっと待ってください……最後って……?」
「……ケイタは死んだよ……自殺したの。この城の外周部から飛び降りて……」
「……リッちゃん……オレっちも確認した。気になるなら後で確認するとイイ……」
「……それで……何でケイタさんはそんな事を…?」
「……リッちゃん……実はここからはオレっちの推測なんダ……それでも聞くカ?」
私は頷いた。
「……ケイタはキー坊を含む全員を殺す気だっタ……サッちゃんを除イテ。」
「……え!?でもサチさんは……」
「そう。私もそれが分からなかった……」
「……ケイタはずっとサッちゃんが好きだっタ……だから横からかっさらっていったキー坊に嫉妬したんだヨ。だから殺そうとシタ。黒猫団のメンバーも殺そうとしたのはサッちゃんと二人きりになる為ダ……サッちゃんを危険に晒したのも自分が助けるつもりだったからだヨ。」
吐き気がする……!理屈は分かる……でも……
「……理解したくない……!」
そんな事のためにキリト君は壊されたの!?
「……リッちゃん…」
仮想世界に無いはずの吐き気と目眩に襲われる私の背中をアルゴさんが摩ってくれる。
「……リッちゃん……恋愛ってサ……リッちゃんが思っているよりずっとドロドロしてるんだヨ……」
そんなの知りたくなかった……!
「……リーファ……今まで何も言えなくて本当にごめん……」
サチさんが謝ってくる。でも……
「……もう遅いです……キリト君はもう元には戻らない……それに……」
これじゃあケイタさんの気持ちに気付いていて無視した私のせいじゃない……!
「……帰り、ます……話してくれて……ありがとうございました……」
私は席を立つ……もうここにはいたくない……!
「……リーファ送って「サチさん……私はやっぱり貴女が理解出来ません。この状況で普通にしてられる貴女が……!」……」
今私はケイタさんよりこの人が一番怖かった……