ギルドホームを出て歩く。……キリト君の事が気になるし本当はもっと急ぎたいけどとてもそんな気力は無かった……
「……あれ?リーファちゃんどうしたの?」
「……レコン…」
そこにいたのはレコン。リアルでの私の友人で……いや。どうも私に好意があるみたいなのは分かってる……でもあんな話聞いた後にレコンとあんまり話したくない……
「……何でもな「何でもないって顔はしてないよ、リーファちゃん」……」
お節介だ。レコンはリアルでも何だかんだ私を気にかけてくれることは多かった。……それが恋愛感情に根差した物でも感謝の念はやはりある。実際キリト君の事なんかで私がキツかった時期に一番接してくれた時間が長いのは彼だったりする……それで私が彼を好きになるかどうかは別問題だけれども。
「……取り敢えず夜も遅い。ホーム迄一応送ってくよ。」
「……襲う気?」
私は自分の身体を抱きながら聞いてみる
「……怒るよ、リーファちゃん……」
「……ごめん。」
普段やらかすのはレコンが多いんだけど……今回は私が空気を読めなかったみたい……やっぱりさっきの話が私のペースを乱しているようだ……さっきのだって良く考えればサチさんにも事情があったんだろうしあそこまで言うつもりは無かったのに……
「……リーファちゃん…本当に何があったのさ?」
「……ホームで話すよ……来て、くれる?」
「もちろん。……そう言えばキリトはどうしたのさ?」
レコンはキリト君と仲が良い。今回のゲームでも一緒にログインする約束をしてたのにレコンが待合せ時間に遅れたので初日では合流出来なかったのだ……レコンとキリト君がお互いのプレイヤーネームを忘れていたことも会えなかった要因だ……にしてもまさかようやく会えたのが本当に最近だなんて……私もログインするのは聞いてたけどてっきり来てないんだとばかり思ってたよ……
「キリト君、は……」
レコンはどうもキリト君を弟の様に思っているらしい……今のキリト君が不安定なのも知ってる。……さすがに夜遅く一人で置いてきたなんて言えないな……
「……何となく分かったよ。急いで帰ろう。」
「……ごめんなさい……」
「……リーファちゃんにも色々あるでしょ?仕方ないよ。それに謝る相手は僕じゃなくてキリトだよ。さっ、早く帰ろう。」
「……うん。」
普段は頼りないんだけどどうしてこういう時だけ……レコンに対して私が恋愛感情を持たないのは当然だ。私はレコンに嫉妬しているから……キリト君と仲が良いのも私には羨望を通り越して憎らしく感じる事がある……性別の違いは変えられないのは分かってるけど……