「…そう。話は分かったわ…そんな怖い顔しなくても大丈夫よ、私はそんな状態のキリト君を攻略に参加させようとは思わないから…」
今日、私は早朝からアスナさんにメッセージを飛ばした。内容は簡潔、『今日、私のホームに来てくれませんか?』…これにただホームの場所の地図を載せただけ。
……朝の早い時間だし、忙しいだろうから来てくれるかはわからなかったけど送って数分もせずに『行くわ。今からでも良いけど、少し時間置いた方が良い?』…返って来たのには本当に驚いた…私は『今からで大丈夫です』と返した…そして今に至る(キリト君の反応は心配だったけどアスナさんが来てすぐに懐いていたからホッとした。突然抱き着かれたアスナさんは困惑してたけど…)
「…もっと早く言って欲しかったなぁ、そんなに私信用無い?」
「「……」」
「…何でレコン君と二人してジト目向けるの…?」
……攻略にばかり邁進してる姿見せられるとキリト君の事を聞いても無理にでも攻略に出すと思ってたからね、この辺はレコンと同意見。
「もう少し信用してよ!…取り敢えず他にも言いたい事は色々あるけど、今、私からは一つだけよ…貴女たち三人ともウチに入りなさい。」
「…ウチにって…血盟騎士団に入れって事ですか?」
「そう「お断りします」…無理強いはしたくないから断っても良いけど…それでどうするのリーファちゃん?」
「……何がですか?」
「…例えば…貴女が攻略に行ってる間、キリト君はどうしてるの?」
アスナさんがさっき眠ったばかりのキリト君をチラッと見てから聞いて来る。
「…それ、は…」
「この状態のキリト君は連れて歩けない、だから貴女はキリト君をホームに置いて、一人で攻略に行ってるんでしょう?」
「……そうです…他にどうしたら良いって言うんですか…!こんな状態のキリト君を任せられる人なんて…!」
「人を信用出来ないのは分かるけどそれじゃあ何も解決しないわ。だから私たちの所に来なさい。」
「……」
「大体ね、貴女一人で行動しててもし貴女が死んだらキリト君はどうなるの?」
「ずるいです…そんな言い方…」
「何とでも言ったら良いわ。そんな状態の貴女たちを放っておけるわけないもの。」
「…リーファちゃん、もう諦めようよ…アスナさん、こういう時言ったら聞かないのは分かってるでしょ?」
奥歯を噛み締める…本当にずるい。私とそう歳は変わらないように見えるのにどうしてこう、私とアスナさんは違うんだろう…?さっきキリト君に抱き着かれて困惑してたのも僅かな間だけで、すぐに笑顔を向けていたし、そのまま寝かしつけてまで見せた…私とこの人と何が違うの…?
「…分かりました。宜しく御願いします…でも良いんですか?勝手に決めて?」
「…そもそも今日休みが取れたのも前々から貴女たちを勧誘する様に団長から頼まれていたからなの。だから寧ろ大歓迎よ。」
本当にこの人には敵わない…