私のやって来た事は無駄だったの…?
そう思える程私のやり方は通用しなかった…ソロである間、私はずっと自分の剣を振って来た…ただ我武者羅に。…その結果が…これ…
「リーファちゃん!ソードスキルを使って一度離れて!」
「…ごめんなさい…アスナさん…使え、ないです…!」
私の攻撃はボスにほとんどダメージを与えられていなかった…指摘されては、いた…この世界ではソードスキルが使えなくては不利…所か、そもそもまともなダメージを与えられないだろうと…手数を増やせば…イけると思ってた…ソードスキルを使った時の技後硬直がソロでは致命的な隙である事も相まって思ってしまったのだ…斬り続ければ同等のダメージを与えられるって…使おうと思えば多少なりとも使えてしまったのもいけなかった…
「どうやったら…!どうやったらこんな…!ギリギリの状況でソードスキルを当てられるっていうんですか!?」
今までやらなかったツケが回って来た…言ってしまえばそれだけ…心が折れそうになる…でも!
「アスナさん…クラインさん…私は…下がりません!このままアイツの注意を引き付けます!援護を…!」
この世界ではただ手数を増やせるだけでは勝てないかもしれない…でも、私が倒せなくても仲間がいるなら!
「駄目!?リーファちゃん下がって!?」
「ハアアアッ!」
私はボスの正面を陣取り、剣で何度も斬り付ける…これならアスナさん達は側面から攻撃出来る筈…!大丈夫…!正直ギリギリだけど私はアイツの攻撃に対応出来てる…!後はこのまま…!
「ええい!離さんか!?」
「あっ!おい!?そっちに行くな!戻れ!」
その時私に割り込む様に攻撃を始めた人がいた…!
「コーバッツさん!?何やってるんですか!?下がって「喧しい!私は逃げんぞ!そこを退け!我々は攻略に戻らねばならんのだ!」この期に及んで何を!?」
割り込んだコーバッツさんが私を無理矢理押し退けて…いけない!
「ぬおおおお!?」
「駄目!」
均衡が崩れた為に自由になったボスがコーバッツさんに剣を振り下ろす!
「貴様!?何を…!?」
「逃げて…!逃げて下さい!」
無理矢理割り込み剣で受け止め…!駄目!アレはソードスキル!このまま受け止めたら…!でも!
「リーファ!無理だ!逃げろ!」
「出来ません!」
見捨てる事なんて出来ない!もし私がこの人を見捨てたら…それは私が彼を殺したも同然になってしまう…そんなの絶対に嫌!
「貴様何をやっている!さっさと「嫌です!」馬鹿者が…!」
馬鹿でも何でも良い!私は見捨てない!気付けばボスの振った剣は既に目の前にまで迫っていた…私は思わず目を閉じ…
「リーファ姉ちゃん!」
聞き覚えのある声が聞こえ目を開けると私の目の前には黒いコートを来た小柄な背中があった…嘘…何で…?
「オオオオ!」
その少年は剣に光を纏わせボスの剣を弾いた。
「その人を連れて早く下がって!」
「分かった!」
喚くコーバッツさんの手を引いて走りながら私は涙を流していた…帰って来た…!帰って来たんだ…!
「おかえり…おかえりキリト君…!」
私がそう呟くと…
「…ただいま、リーファ姉ちゃん。」
背後からそう声が返って来た。