「おはよう。」
「…う…うん…おはよう…」
ハァ…
「あのね、何でアンタの方がやっちゃったみたいな顔してるの?」
「う…だっ、だって…」
「…アンタがそんなんだとこっちが情けなくなるわ。」
「え?」
「私はね、アンタで良かったと思ってるの。あんな風に言ったけど本当は他の人じゃ嫌だった…」
「じゃあもしかして…!」
「勘違いしないで。結局知り合いの中ではアンタが一番マシだったってだけ…赤の他人なら私だって嫌よ。」
「……「でもね」え?」
「アンタを選んだのは間違いじゃ無かった…私はそう思いたいの。…アンタに出来る?私にそう思わせる事が?」
「…うん!僕頑張るよ!」
「あっそ。」
私はメニューを出し、さっさと装備を整え、ベッドから出る。
「え…それだけ…?」
「アンタね、たった一晩しただけで何を期待してるの?私にはまだアンタは精々友だちだとしか思えない。」
「そんな…!ただの友だちがこんな事するわけ「ある意味便利な世界だよね…何回シても妊娠はしないし、実際の身体は処女のまま…快楽に溺れるプレイヤーが何人もいるって聞いたけどそりゃそうよね…仮に向こうに戻れたらチャラに出来る…本当に戻れるかは別だけと」な…!」
「ごめん、怒った?でもね、私はアンタを恋愛対象に見てないんだ…あっちにいた時からもちろん、こっちに来てからも今日までずっとね。」
「…僕の何がいけないの?」
まだ冷静。本気で怒るかと思ったけど結構沸点高い方なんだ。
「そもそも私がアンタを嫌いな理由はキリト君と仲が良いからかな。」
「え?何言ってるのさ、それなら姉のリーファちゃんの方が「性別の違いって色々大きいんだよ?お陰でやっぱり距離を置かれてるのは確かだし」でも、それは…」
「うん。それはアンタのせいじゃないよね…分かっててもさ、私はどうしてもアンタに嫉妬しちゃうんだ。」
今までリアルはもちろんの事、こっちでもレコンに言えなかった事がスラスラと出て来る…こんな気持ちになるのは今だけかな…なら、全部言っちゃおう。
「私はずっとキリト君を見て来た…姉として、家族として…でもやっぱり性別が違う以上距離を置かれちゃうの。…言っておくけどキリト君に恋愛感情がある訳じゃないわ。でも、アンタとキリト君が本当の兄弟の様に見える度、思うの…私はどうしてアンタの様にキリト君の力になれないのかってね…!」
「リーファちゃん…」
「この世界に来て!アンタと再会して以来!キリト君は私よりもアンタに頼る場面が多い気がするの…私じゃキリト君を助けられないって言われてるみたいでどうしてもアンタがムカつくの…!」
「……」
「でも…キリト君は結局昨夜帰って来なかったからね、お陰でキリト君を通さずアンタを見れた…」
「……感想は?」
「ん?そうね、アンタがエッチが下手だって事が昨夜分かったかな。」
「え…!?マジで…!?」
「……いや、本気にしないでよ…私初めてだったからアンタが下手かどうかなんて分かんないって。」
「……」
「取り敢えず朝ごはん食べない?起きたばかりなのに何故かペコペコなのよ、私。」
「…そうしようか。」