「……あん?」
いい気分に浸っていると突如感じ取った物……
「……ハア……何処のバカだよ……」
「……んぐっ。衛宮君?どうし「眠んな」……」
俺は足元に屈み込んでいた女に軽い暗示をかけ眠らせた。
「…放っておくわけにもいかねぇなぁ……」
俺は膝下まで下げていたズボンと下着を上げ、半裸だった女に服を着せると教室の奥まで運び寝かせ、近くにあった俺の上着を掛ける
「……行くかねぇ。」
俺は先程感じた濃厚な神秘の元凶を確認しにグラウンドに向かった。
「……人払いもせずにサーヴァントを戦わせるなんてな」
俺の目の前ではぶつかり合う二人のエーテル体…もといサーヴァントがいた
青いタイツのような服を着た男が振るう槍が気になり解析……ッ!
「……こいつぁ驚いた…!ありゃゲイボルクか。んじゃ奴はもしかしてあのクランの猛犬か?なら、ケルトの中でもかなりのビックネームだな。」
読書家の女を口説くため蓄えた知識を引っ張り出す。さて、正体が分かった所で元々サーヴァント同士の戦いをどうこうできるわけもない。が、
「……男なら死んだところで他を探すが女なら寝覚めが悪りぃなあ……」
しゃあねぇ。注意を……!やばっ……!
「!…誰だっ!?」
クランの猛犬がこっちに気づきやがった!取り敢えず逃げねぇとな…!
「……」
俺は足に強化魔術を掛けると一気に走り出す……
「遅ぇな」
気付くと俺の身体をあの赤い槍が貫いていた
「……ごふっ…」
激痛はすぐに引き身体が冷えていくのが分かる。
「すまねぇな。坊主。マスターから目撃者は消すように言われてんだ。まっ、許してくれたあ言わねぇよ。」
身体から抜かれる槍を見ながら俺は死の感触を味わう。
恨んだりしねぇよ。寧ろ光栄かもな
「……れよ」
「何だ?恨み言か?最後に聞いてやるよ」
俺はその一言を言うために力を振り絞る
「……わっ、悪いと、思ってんならさ、後で一晩、付き合ってくれよ……」
「……悪いが俺にその気はねぇな。他を当たってくれや」
……あ~あ。振られちまったぜ……
槍使いが去っていくのを見ながら消え行く意識の中何処か見覚えのある顔がこちらに駆け寄って来て喚いていた気がした……
「……ん?ここは……俺の家だと?」
先程のが夢というわけはない。貫かれた胸の傷を確認する
「……無いな。んで、こいつは……」
明らかに自分の物ではない大きめの赤い宝石の付いたネックレス……でいいのか?
「……最後に駆け寄って来た奴……遠坂か。」
遠坂凛……見た目はともかく性格は俺の苦手な奴だ。宝石魔術の大家遠坂家の現当主にしてここ冬木市のセカンドオーナー。
「そんなやつが人払いもしないで学校で神秘垂れ流しで聖杯戦争なんざやってんだからなあ……」
爺さんの言った通り魔術師なんざ録なもんじゃねぇな。嘲笑しながら立ち上がり……
「…!」
咄嗟に横に飛ぶ。今俺のいた地点に天井を破って……
「よぉ。さっきぶりだな、坊主」
青い槍使いが降ってきた