……とまあ…変な気合い入れてアインツベルン陣営救済の為アインツベルンの戦闘用ホムンクルスと戦うというどう考えても意味不明な戦いをする事になった俺たちだったが……
「……きりがない、な!」
……アインツベルンを一人で潰せる程の実力者が暴れてる所に俺たちだけで行っても無意味な為、こいつらを一時的に無力化させて説得し共闘する事を考えた。
んで、俺は多少なりとも心得のあり複数人を相手可能な六尺棒を投影し、セイバーと共に棒術で奴らと近接戦をする事に。ちなみにアーチャーは遊撃だ。弓で俺たちの援護をしつつ自分も素手でホムンクルスたちの相手をする(遠坂曰く、何故か遠坂自身も使える八極拳で戦っているらしい……本当にこいつどういう英霊なんだ…?)
……あっ、遠坂とイリヤはサポートな。あまり出番無いかもしれないが。
「……チッ!しつけぇな!」
イリヤの話ではこいつらはアインツベルン主力ではないとか。しかも俺の使う棒術に馴染みが無いらしく素人に毛の生えた程度の実力しか無い俺でも何とか相手出来た。大体今この場で一番面倒なのはこいつらの相手では無い。
「……何だもうへばったのか?手が止まっているぞ、衛宮士郎。」
俺の死角から攻撃してきて対応の遅れた俺の代わりにそのホムンクルスを殴り飛ばしたアーチャー…
「……六尺棒など投影するから余程自信があるのかと思ったが何だ?大した事無いな?」
……何故俺は味方に煽られているんだ…?
視界の端に見える遠坂とイリヤがこちらにジト目を向けている。……いや。俺から始めたわけじゃねえから。こいつが勝手に挑発してるだけだから。
セイバーは……いや。お前俺の所じゃなくてセイバーの方行けよ。明らかに許容範囲超えの敵に囲まれてるぞ。
「……ふん。お前に言われずとも分かっている。」
渋々セイバーの方に向かうアーチャー。
……いや。何で俺こんなに嫌われてるんだ?俺はまだあいつに何もして無いんだが……。
「……さて、そろそろここを通してくれないか?」
手の空いた俺は先程から録に動いていないセラに声をかける
「……出来ません。私はここを死守するよう言われています。」
「……イリヤから聞いた。お前と仲の良いホムンクルスは残って屋敷で戦ってるんだろう…?こんな事してる場合じゃないんじゃないか?」
「……」
「……セラ!もう良いでしょう!?早くリズを助けに行きましょう!?」
「……私は……!」
武器を手に取り俺に向かってくるセラ。……ああ。そうかよ……!
「……」
俺は棒でセラのガラ空きの腹を突くとそのまま加減せずに流れる様に棒で横っ面を殴って吹っ飛ばしてやった。