「……遅いな?衛宮士郎。」
「……お前なぁ……もう良いから遠坂連れて先行けよ。こっちも後から行く。」
気絶したセラを背負いイリヤを横抱きにして屋敷までの距離を二人に負担がかからないように走っている俺に遠坂をお姫様抱っこして走りながらマウント取りに来るクソ英霊。マジでうぜぇ……
あの後何とかホムンクルス共の鎮圧に成功し共闘を持ちかけ共に屋敷に向かう事になった。
そして俺は倒れたまま未だに意識の戻らないセラの元に向かう
「……」
……寝たフリかと思ったが本気で気絶してるようだな……
イリヤの気配を感じ声をかける
「……なぁ…こいつ戦闘用ホムンクルスじゃないのか…?」
「……セラは魔術戦特化だから……」
「……白兵戦は苦手と。自分の得意分野も忘れるほど焦ってんならそれこそさっさと投降すりゃ良かったのによ…。」
「……セラは人間を憎んでるから。主に原因は……」
「……切嗣にあると。息子の俺が尻拭いしなきゃなんねぇか……」
頭をガシガシ掻くと俺はセラを背負った。
「……どうするの?」
「……こんな所に置いていく訳にも行かねぇだろ。」
俺はイリヤに近付くと左腕で抱き抱えた。
「……何してるの?」
「……お前が走るより俺が運んだ方が早い。」
「……下ろして。」
「……嫌だ。」
喚いてるロリは無視し遠坂たちの方へ向かう
「……さて、ここがアインツベルンの拠点か……見事なまでに城だな。半壊して見る影もねぇけど。」
俺の目の前には文字通り半分がひしゃげた城があった。……バーサーカー以外にこんな事出来る奴……案外居そうだな。
俺は手加減出来ない可能性を考え先の戦いでは待機させていたヘラクレスを引き合いに出しながら考える
「……ちょっと~!?そろそろ下ろしてよ~!?」
「……ん?ああ、はいはい。」
俺は横抱きから後ろ襟を掴むにランクアップさせていたロリを下ろす。
「……服が伸びたわ……」
「……あっそ。」
ロリの抗議を無視し生き残りを探す。
……息があるのは見つからない。大半が息絶えていた。
転がるのはホムンクルスの死体ばかり……ん?あれは
「……ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルンだな?」
「……衛宮の子倅か。裏切り者の息子が何をしに来た?貴様の手には小聖杯がある。既に勝利は確定じゃろうて。」
俺は辛うじて息のあったジジイに声をかけた。
……傷は既に致命傷。ほっといても死ぬ。
「……今更儂に何を聞きたい?」
「……第三次聖杯戦争……」
「……あの戦いはアインツベルンは早々に敗北した。それ以外に何を儂に聞く事がある…?」
……まさかこいつ自分が仕出かした事を知らないのか…?
「……もっと詳しく聞きたいのさ、あんたが召喚しようとした悪神の話についてな。」