ネタ帳   作:三和

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堕落したブラウニー39

「……これは……酷いな…」

 

イリヤたちが待機していた筈の場所は悲惨な事になっていた。アスファルトに大穴が開き、家の塀は破壊されていて、電柱も折れ曲がっていた。

 

「……間違いなく戦闘の跡ですね……イリヤスフィールたちの姿が見えませんが……」

 

「……一応何かあったら家に戻るようイリヤたちには伝えた。……遠坂もこの状態だしな、セイバー、俺たちも戻ろう。」

 

「……はい。」

 

 

 

「……そう言えばもう一つ聞いていいかしら?」

 

「……何だ?」

 

「坊やは何故あの場にタイミング良く現れたのかしら?」

 

「……ああ。初めてあんたたちに会った時の話か……実はあれは偶然なんだ。」

 

「……偶然?」

 

「……信じられないのも無理無いが……そもそも僕とライダーは衛宮たちを張っててね、衛宮が仲間を集めてるのはあいつから聞いて知ってたからあいつらを着けて、交渉が決裂した奴をスカウトしようとしてたんだ。……僕自身も気に食わないやり方だけどどうもこっちは完全に出遅れてるみたいだからね……」

 

「……そう。」

 

……この子本当に歪んでるわね……徹底して衛宮士郎と敵対したいみたい……目的を考えれば手を組んだ方が楽なのにね……本当に面白いわ。宗一郎様に会ってなければ傍から眺めてみたかったわね……

 

「……さて、着いたぞ。」

 

「……ここが?」

 

「……そう。忌まわしき僕の生家、間桐家だ……気をつけてくれ。……多分ジジイはもうあんたの存在に気づいてる……先に手を打たなければ何をするか分からない……!」

 

「……手を打てと言われてもね……」

 

蟲を操る以外、何が出来るか分からない相手に何を対処しろと言うのよ……

 

「……シンジ、ここで手をこまねいても仕方ありません。取り敢えず行きましょう……」

 

「……ライダー……そうだな、行こう。……キャスター、頼むぞ。」

 

「……丸投げしないでせめて頭は使ってね。」

 

「……分かってる。この場で僕に出来ることは他に無いからな……」

 

私たちは家の戸の前に立った……

 

 

 

「…!シロウ!」

 

「…!イリヤか。無事だった様だな。」

 

家の前にはイリヤが立っていた……中に入っていれば良かったろうに。

 

「……シロウ「話は中で聞く。こっちもヘロヘロなんだ……」……分かった。」

 

数時間振りの我が家へ。

 

 

 

「……さて、報告と行こうか。……と、先に紹介しておく、アサシン。」

 

「…!えっ!?」

 

「……拙者、サーヴァントアサシン、佐々木小次郎と言う。宜しく御願い申す。」

 

長身の優男がその場に現れる。……おうおう狼狽えちゃってまあ……変に大人振ってるよりよっぽど可愛げ有るぜ、イリヤ。

 

「……何でサーヴァントの仲間が増えてるの!?」

 

「……詳細は省くが暫定的に俺が契約した。」

 

遠坂は契約が切れてるからな、もしかしたら遠坂に契約させるかもしれん……

 

「……さて、俺からの報告だが……キャスターとの交渉は決裂。敵対し、お互い深手を負い、仕舞いには逃げられちまった……んじゃ、次はイリヤ、お前だ……何があった?」

 

「……実はね……」

 

 

 

「……金髪赤目の男?そいつサーヴァントじゃないのか?」

 

「……うん、多分。でも宝具を一杯出してたの。……それでバーサーカーが四回殺された……」

 

「……また厄介な……勝てたわけじゃないよな?どうやって逃げ切った?」

 

「……それが……アーチャーが助けに来て……それで……」

 

「……どうなってるんだ、それは……」

 

アーチャーと遠坂の契約は切れている。仮にイリヤの危機に気付いたとしてもわざわざ自分の契約を切ってまで救出に向かわせるのは悪手ですらない。

 

「……結局あいつ何なんだ?……セイバー、どうした?」

 

俺は先程から黙ったままかなり険しい顔をしているアルトリアに声をかける

 

「……シロウ、私はその襲撃者の男を知っているかもしれません……」

 

「……円卓の騎士か?」

 

「……いえ。会ったのは第四次聖杯戦争の時です……」

 

「……第四次?……あー…それなら俺も思い当たる奴がいる……でもそれって有りうるのか?」

 

「……そうですね。あの男が再び召喚されたならアーチャーが二人いることになります……」

 

「……ねぇ!二人だけで納得してないで説明してよ!」

 

……そうだったな、この場には第四次聖杯戦争を知らない奴もいたんだった。

 

「……悪かった。要するにイリヤたちを襲った奴の話だが人間でなくサーヴァントなら心当たりがあるって話だ……クラスはアーチャー。真名を英雄王ギルガメッシュ。」

 

「……アーチャーが二人?」

 

「……そこが不思議な点だが……まあエキストラクラスの召喚すら有り得るって話だし同じクラスの奴が召喚される事もあるかもしれん……ただ……」

 

「……あいつは多分人間よ。」

 

「……そもそも複数の宝具を使い絨毯爆撃する奴なんて人間ではまずいない。……この時代にそれ程大量の宝具を一個人が持っているわけ無いからな……」

 

せいぜい魔術師の家に代々伝わる物が一つ。それにしたって所有してるのは一握りだろう……

 

「……まあこの件は後回しだ。今考えても情報が少な過ぎる。……遠坂からの報告もまだだしな。……取り敢えず今日はこれで休もう。」

 

俺は終了宣言をする。……後は明日だな。取り敢えず遠坂の看病でもしてやるか。……正直睡姦の趣味無くてもあの美貌だと欲情しそうなんだがな……まあ今はそんな場合じゃねぇか。

 

 

 

 

 

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