「くそっ…あの腐れ英雄王が…!」
大量の宝具に貫かれ、ハリネズミ状態になった俺の身体は宝具を抜いても再生しなかった。…ちなみに宝具は全部土倉に放り込んである。
「シロウ!大丈夫ですか!?」
「…問題、無い…向こうに行ってろ…。」
「ですが!」
「…男の悲鳴を聞くのが…趣味なのかい?」
「…分かりました。失礼します…。」
アルトリアがいなくなったのを確認すると俺は作業を再開する。
「ぬっ…!があああ!」
俺は今風呂場で呪いの浄化する宝具により変質した傷口の肉を火で炙ったナイフで削り落としている…が、その都度その都度変質していくのでキリが無い。
「…ハア…ハア…やっぱ…ダメか。」
俺は除去作業を諦め、傷口を縫い付ける。
「…チッ…血が足らねぇ…。」
早急に輸血をしないとな…恐らくそろそろ夜が開ける。…さっさと行かねぇと。
「シロウ!?その傷で何処へ!?」
「…病院だ…血が足らねぇ…」
「…なら…私が…!」
「…間に合わねぇんだよ。…その場で輸血しないとな。」
「…では私も共に「要らね。遠坂たちの護衛してろ」シロウ!」
「…うるせぇな…こっちは問答してる余裕はねぇんだ…!いい加減にしねぇと令呪使うぞ…!」
「…分かりました。気を付けて…」
病院に残っていた医者や看護婦、警備員を眠らせ、輸血パックを漁る。
「…こんだけありゃいいか。」
輸血パックをぶら下げた点滴スタンドを引き摺りながら歩く。チッ!夜が明けちまうぜ…
「…何やってんよあんたは…」
「…遠坂…お前…サーヴァントも着けずに何しに来た…?」
「…何処ぞの馬鹿を迎えにね。」
「…誰の事「あんたに決まってんでしょうが。」…そうかい。」
「ほら、とっとと帰るわよ。」
「…おい…怪我人を労われ…」
「普通の怪我人は自分で輸血しに病院に歩いて行ったりしないわよ馬鹿。ほら、いいからキリキリ歩く。」
「…シロウ!良かった…!」
こっちに向かって突っ込んで来るロリババアにヤクザキックを食らわす。…何考えてやがんだ、こいつは…
「痛いじゃない!?」
「お前が重症の怪我人に突進して来たんだろうが…まっ、自業自得ってやつだよ…。」
「むー!」
頬を膨らませて怒ってるアピールするロリ…うーむ…無いな。
「…歳を考えろロリババア。」
「私は十八歳よ!」
「…いや、酒煙草がやれないだけで世間一般の感覚で普通に大人じゃねぇか…。」
「…あんたら漫才してないでとっとと入ったら?」
何で家主じゃない奴が堂々と仕切るんですかねぇ…。
俺はもう一回適当にロリババアを揶揄ってから家に入った。