「で、実際傷はどうなの?」
「…宝具の効果のせいで再生しねぇ。取り敢えず応急処置で傷を塞いであるだけだ…。」
「……」
「…明日、円蔵山に向かう。」
「はっ!?何言ってんのよ、あんたその怪我じゃ「時間がねぇ」どういう意味よ?」
「宝具の効果による呪い除去が原因だ。俺の身体は多分もうもたねぇ…。明日しかねぇんだよ。」
「…そう。協力を約束したからね。私は一緒に行くわよ。」
「バ~カ。嫌だって言っても引っ張って行ったに決まってんだろ。」
「…それを聞いて安心したわ」
「…私も行って良いですか?」
「桜!?目が覚めたの?」
「はい。姉さん、ご心配をおかけしました。…それで先輩?良いですか?」
「…ライダーは来るのか?」
「…はい。」
「なら、好きにしな。こっちも戦力は多い方が良い。」
ヘラクレスも来るとしてこれでサーヴァントは四騎…やはり決め手がねぇな…キャスターとの交渉が決裂したのが痛てぇな…まぁいい。
「…んじゃお前らは休んどけ。」
「…先輩は?」
「…この状態じゃ爆睡出来ねぇから起きてる。」
「…ねぇ?それ、私たちが交代で様子見てれば寝れるんじゃない?」
「…妙なお節介要らねぇよ、良いから寝とけ。」
俺は二人を追い出す。
「…では、私が見ていましょう。」
「…セラ。良いからお前も寝てろ。」
「どうせ明日の戦い私の役目は無いのでしょう?」
「そうだな。…とは言えどっちにしろ下手に寝ると俺が起きてこなくなりそうなんでな、だから良い。」
「…そうですか。」
こうも残念そうだとくるものがあるな…俺の知った事じゃねぇか。
「…何か用なのか?…アルトリア?」
俺は廊下に向け、声をかける。襖を開けアルトリアが中に入って来た。
「…シロウ…私は貴方にとって何ですか?」
「…サーヴァント。それ以上でも以下でもねぇ。」
「…じゃあ何故あの時私を呼ばなかったのですか!?」
「…さぁな。俺も分かんねぇわ。」
何で俺はサーヴァント?と戦おうとしたんだろうな…?
「…もう良いか?」
「…ええ。良く分かりました。」
アルトリアが一向に動こうとしない。
「どうした?部屋に帰れよ。」
「…ここにいたらダメですか?」
「…好きにしろよ。…そういや魔力はちゃんと供給されてるか?」
俺の身体に異常が出てる以上万が一の可能性があるからな…。
「…ええ。大丈夫です。今の所問題ありません。」
「…そうかい。」
「……」
「……」
俺をじーっと見詰めるアルトリア…落ち着かねぇ…。
「…そんなに見てても俺は寝ないぞ。そもそもこの身体になって以来余り寝る必要も無いんでな。」
変質はしてるがそこら辺は今更変わらない…要するに俺の終わりが早まっただけの話。…自分の身体の事は自分が一番良く分かってる。
「…用が無いなら部屋に行きな。」
良いと言ったがこうも見られちゃあな…
「…分かりました。」
肩を落として去っていくアルトリアを見送る…
「アルトリア!」
「…何ですか?」
「…悪かったな、面倒なマスターでよ。」
「…いいえ。私は貴方に出会えて良かったと思っています。」
「…そうかい。」
「……物好きな奴だ。」
俺は声を上げて嗤った。