痛かった…とにかく痛かった…それは身体の痛みなのか…それとも心が痛いのか…それももう分からなかった…
痛い痛い痛い痛い痛いいた「大丈夫か!?」…声…?
「しっかりしろ!頼む!頼む!目を開けてくれ!?」
「ダメか…いや…まだ息はある…!しっかりしろ!助けるぞ!絶対に助けてみせるからな!」
その声と共に身体の中に何か暖かいものが…!
「があああああ!?」
痛い痛い痛い痛い痛い!?意識が無理矢理覚醒させられる!さっきよりずっと痛い!?ああああ!?
「頑張れ!あと少し…!あと少しだ…!」
その言葉に無性に腹が立った…誰のせいで俺が苦しんでると思ってるんだ…お前だ!お前のせい!?痛い!
目の奥で強い光が明滅するのを感じながら俺は意識を失った…
「…ん?ここ、は…っ!ああああ!?」
頭が割れそうに痛い!頭の…頭の中で声が…嫌だ!俺は死にたくない!
「なっ!?大丈夫かい!?」
「っ!触るな!?」
自分に伸ばされた手を咄嗟に払い除け頭を押さえ、ベッドの上を転がり床に落ちる…っ!一瞬強い痛みを身体に感じたがそれよりこの頭の痛みが…!
「ああああ!?」
「くそっ!」
その男の人が何をしたのかは分からない…だがその瞬間俺はまた意識を飛ばしていた…
「っ!…痛い…!」
さっきよりはマシになったがやっぱり痛い!それに声が…!
「気が付いたかい?」
「っ!…誰?」
「無理に身体を起こさなくて良い。まだ辛いだろう?…さて、少しお話しないか?」
「…知らない人と話したら「僕は衛宮切嗣と言うんだ。君の名は分かるかい…?」…俺は…!?」
思い出せない…!?俺の名前が…分からない…!?
「落ち着いて…!大丈夫だから…ゆっくり…思い出して…」
「…しろ、う…。」
そうだ…俺は…しろう…
「…しろう…それは名前かな?」
その言葉に俺は頷く…そうだ…俺はしろうだ…
「取り敢えず名前は分かっていると…ああ、実を言うと君の持ち物から名前は分かっていたんだけど…気を悪くしたならすまない…念の為聞いておく必要があったんだ…本題はここからだ…苗字は分かるかい?」
「…分かりません」
「…そう、か…ご両親の事は分かるかな?」
「…分かり…ません…!…一体…一体何があったんですか!?」
「君は事故にあってね「本当にただの事故なんですか!?」…そうだ。」
嘘だ。絶対に違う。何故だか分からないが俺はこの男が嘘をついてると思った…
「君を残してご両親は亡くなった…そこで君に提案だ…」
「…何、ですか…?」
「…君は知らないおじさんに引き取られるのと、孤児院に預けられるのかだったらどっちが「おじさんの所に行くよ」…良いのかい?もう少し考えて「良いから。それと頼みがあります」…何かな?」
「…本当の事を教えてください…事故なんかじゃ…無いですよね…?」