「っ!……あ?…チッ…気絶しちまってたのか…」
俺は仰向けの状態から身を起こした…やれやれ…良く崩落に巻き込まれなかった物だ…いや…
「…お前が助けてくれたのか?遠坂…」
「感謝しなさいよね…?黒いサーヴァントも私たちが連れてるサーヴァントも消え始めたから漸く終わったんだと思って一応アンタを迎えに行こうとしたらいきなり天井が崩れ始めたんだから…焦ったわよ…」
「…ケッ…お人好しだな…俺なんて見捨てりゃ良かったのによ、こんな所で留まってるって事は結局閉じ込められたんだろ?」
「…遺憾ながら、ね…というか…今更見捨てられるわけないでしょ?こっちの寝覚めが悪くなるじゃない。」
「ククク…その行動のせいでお前は俺と心中だ…満足か?…まっ、俺は悪くないと思ってるぜ?最も…俺ももう限界だからお前を食うことも出来ないがな…」
「冗談言わないで。何で私がアンタなんかと一緒に死ななきゃいけないわけ?私だって何も考えてなかったわけじゃないわよ。」
「あん?」
「ここはね、気絶したアンタを連れて外に出るのは無理だと思って咄嗟に飛び込んだ横穴よ…意外とここは崩れなかったの…ツイてたわ…それに…ちょっとアンタの横の壁叩いてみなさい。」
俺は右手を伸ばし、壁を叩いてみた…?
「…空洞があんな…」
「そういう事。向こうに出口があるかは分からないけどね…最も、私の宝石は尽きてるからこのままだと結局脱出も出来ないけど。」
「中途半端な幸運だな…」
「うっさい。可能性があるんだから良いでしょうが。」
「…俺に賭けてみるか?」
「はあ?」
「俺ならこの壁を吹っ飛ばせる…その代わり間違いなく再び崩落が始まるだろうし、最悪、俺たちは二人共その爆発で死ぬ…賭けてみるか?」
「…良いわ、やって。」
そう言われ俺は投影した宝具擬きをぶっ刺す…さてと…「ちょっと待って」…チッ。
「何だ?」
「アンタ…何してるの…?」
「何って宝具を爆発させようとだな「何でアンタがアーチャーと同じ事が出来るのか聞きたい所だけど…取り敢えずこっち来なさい…そんな至近距離でやったら間違いなく死ぬわよ、アンタ?」…へいへい。」
俺は遠坂の方に向かう…この程度離れた所であまり意味はねぇな…そう言えば奴の記憶の中に…
「…さて、覚悟は良いな、遠坂?」
「良いからさっさとやって…」
「了解『壊れた幻想』」
宝具の爆発により大量の岩が飛んで…!
『熾天覆う七つの円環』
俺の手の中に花びらのような…七枚の光る盾が形成される…
「走るぞ?正面からの岩はともかく、上から落ちてくるものは防ぎきれない…後、こっちも限界が近いんでね…」
結局爆発の衝撃で一度は止まっていた崩落が再び始まっていた…急がねぇと…どうもこの盾は魔力消費がデカい…そろそろ休みたいんだかね…さて、もう一踏ん張りと行くか。