「お姉ちゃん、私も行く。」
「…うん…というか私からもお願いするわ…」
私の買い物に更識妹が同行する事になりました…何で?ただ私の私服を見せただけなんだけど…数着見せたら急に顔色悪くなって物凄く真面目な顔で提案してきたんだけど…私のセンスってそんなに酷い!?
「お姉ちゃん、人手が要るよ…」
「…そうね。これはもう更識家の女性陣全員連れて行きましょう「そんなに人数要らないんじゃ」十秋ちゃん?」
「はい?」
「「美的センスゼロは黙ってて。」」
「…はい…」
前世の年齢合わせれば私の方が歳上なのに私は歳下二人に言い切られて撃沈した。……二人とも酷くない!?
ちなみにその後やって来た二人のお母さん、更識家の女中さん、たまたま通りがかった更識家当主の更識楯無さんにまで駄目出しされて立ち直れなくなりました。
その場で体育座りして動こうとしない私はやって来たワゴン車の後部座席に乗せられそのままシートベルトをされ車は発進。
「ドナドナド~ナ、ド~ナァ」
「「十秋ちゃん(さん)?煩い(です)」」
「……ごめんなさい。」
更識姉妹怖い…
「…というか人聞きの悪い。別に取って食いやしないわよ。」
「ただ買い物行くだけですからね。」
「Il était une fois un petit garçon
Qui vivait dans une…」
「「何語!?」」
フランス語だよ…というかこっちの歌詞は私の状況には別に合って無いんだよね…
「十秋ちゃん、いい加減にしてもらえるかしら…?」
「……ごっ…ごめんなさい…」
更識母が一番怖いよ~!
「…あの…ここまでしてもらってなんですけど私別にお洒落に興味なんて……」
「十秋ちゃん…貴女のあれはお洒落が苦手どころか最低限のTPOからすら外れてるわよ…」
「え!?」
遠い目をした更識母からの指摘…そんなに酷い!?
「十秋さん…持ってる服の大半がモノトーンはさすがにどうかと思います…」
え!?黒ってそんなに駄目なの!?
「そもそも黒い服って何と合わせても映えにくいんだけど…」
更識姉妹のダブル駄目出し…え~…?今まで指摘された事無かったんだけど…
「大人になってからならまだ分かるけど貴女まだ中学生でしょ?もう少し明るい色の服を選んでも良いんじゃない?」
「何て言うか…性に合わなくて…」
「貴女特に今、怪我も目立つしね…服装位は明るいの着ないと…それから刀奈が化粧進めて断ったみたいだけど…正直、今の貴女は化粧は必須だと思うわよ…」
「え?」
どうして?
「貴女、本当に自分に無頓着なのね…貴女の顔…幸い、いずれは消えるでしょうけど今は傷が残ってしまっているわ…」
「……そのためにわざわざ化粧を?」
「女の子だからね。」
そういうものなのかなあ…私にはどうしてもよく分からなかった…