そうしてドナドナされてやって来ました、大型ショッピングモールレゾナンス。
女性陣だけかと思えば荷物持ちをさせられる予定の男性陣も連れてこられていた。……良くある女尊男卑の雰囲気はしないね……しかし私一人の為の買い物に駆り出されて来る辺りさすがに申し訳なくなってくる……
先にご挨拶を……
「……十秋ちゃん?何処へ行くの?」
刀奈に捕まった。
「……荷物持ちをしてもらう訳ですし先にご挨拶でもと「人数も多いし帰ってからで良くない?」え~と……」
「悪いけどそのままフェードアウトしようとしてるのバレバレだからね?はぐれたら貴女一人で帰れるの?」
「……無理です、はい。」
レゾナンス自体は行ったことあるけど外の景色もろくに見てなかったから更識家の場所は分からない……
「さっ、行きましょ。」
「……はい。」
「……十秋ちゃん、こっちが布仏虚ちゃん、こっちが妹の布仏本音よ。」
「布仏虚です。宜しく。」
「布仏本音だよぉ~。本音って呼んで。」
「……織斑十秋です。宜しく。」
「布仏家は代々更識家に仕えているの。虚ちゃんが私の従者で本音が簪ちゃんの従者なの。……ちなみに虚ちゃんは私の一つ上よ。本音と簪ちゃんは同年代だけどね。」
「……私が一番歳上ですがこれから一緒に住む訳ですし緊張しなくて良いですよ。」
「そうそう家族なんだから気兼ねせず虚ちゃんって呼んであげてね「お嬢様はもう少し歳上を敬ってください」え!?」
「……えーと…」
「……気にしないで下さい。二人は何時もあんな感じなんで。」
「……そうなんだ…あっ、敬語は良いよ。同い歳でしょ。」
「……良いの?じゃあ十秋って呼ぶね。私も簪で良いから。」
「私はとーちゃんって呼ぶね~」
「……本音はあだ名を付ける癖が有って……」
……何処ぞの神出鬼没の天災兎を思いだした。というか遂にそのあだ名で呼ばれる日が……
「……貴女たちそろそろ行くわよ?」
更識母による号令にて動く。そう言えばこの人の名前聞いてないな……
……異様に大所帯で動く為私たちは非常に目立っていた。……うう…恥ずかしい……
「……十秋ちゃん気付いた?」
「……何がですか?」
大所帯に挟まれて動くのが非常に恥ずかしいと言うのはよく分かったよ……
「……私たちと十秋ちゃんの格好比べてみて……あー…本音は参考にしなくていいからね。」
「……え~…」
そう言われ本音以外の人たちの服装を比べてみる……うーん……あっ…
「……私、もしかして浮いてます?」
「……もしかしなくても物凄く浮いてるわよ……」
そんなに酷いかなあ……確かに私を捉える周りの視線はちょっと気になる……
「……私たち所か女中さんたちも誰も暗色の服来てないでしょ?本音でさえ子供っぽくはあるけどちゃんと明るい色の服来てるわよ?」
「……」
改めて見直す……うーん確かに黒い服着てるの私だけみたい……
「……野暮ったい訳じゃなく寧ろ似合ってこそいるけどやっぱり中学生で黒のみって言うのわねぇ……」
そうなのかな……
「……という訳で、十秋ちゃんの為に私たちが明るい色の服を探してあげるから!」
「……ちなみに拒否権は…?」
「ナイわ♪」
清々しい笑顔で言われ私は凹んだ。……そしてここから私にとって地獄の時間が始まる事になる……実は千冬を着せ替え人形にした事はあったけど私がそうなるなんて思わなかったなぁ……