朝はまだ多少混乱していたけど、授業が始まるまで時間があったせいで冷静な思考が戻って来る…。正直に言えば授業どころじゃなかったけど休むわけにもいかない。
「…十秋姉?何かずっと上の空だけど何かあったのか?」
「…何でもない。」
…が、出たは良いけど私はほとんど授業の内容は頭に入らなかった…気にしすぎと言われればそれまでかもしれないけど…。
「…何があった?」
箒まで加わり私の事を心配してくる…参ったなぁ…。
「…本当に何でも無いよ。」
「…そうは見えないがな。…まあお前が言いたくなら私もこれ以上は聞かない。」
「ごめん、二人とも。」
快く許してくれる二人に罪悪感が…とは言え、こんな事誰にも相談出来ないんだけど…。何も無かったと言えばそれまでだし私が気にしなきゃ済むのかな?少なくとも私の記憶は無いんだし…。
「そう言えばクラス代表をまだ決めていなかったな…学校内で試合をやる際にクラスの代表として出たり、主に雑用をする係だが…自選、推薦は問わない。誰かいないか?…あー…ちなみに推薦された奴はやむを得ない事情が無い限り拒否は出来ないからそのつもりで。」
千冬の一言で何人かの手が上がる。
「はい!おり…一夏君が良いと思います!」
「私も一夏君が良いと思います!」
わぁ…一夏、人気だね。
「私は十秋ちゃんが良いと思います!」
えっ!?わっ、私!?…あんまりやりたくないなぁ…。
…普通の雑用係ならやっても良いけどこのクラスの期待に応える実力があるかは…前世の時とは色々条件が違うし…。
「…他には無いか?なら、二人のどちらかに「納得いきませんわ!」……」
あっ、千冬が遮られてキレそうになってる…。てか、誰?自己紹介は途中で終わってたし、会話した覚えもないから誰か分からない…。
「十秋さんはともかくクラスの代表が男だなんて納得いきませんわ!実力的に相応しいのは代表候補生の私でしょう!それにこんな極東の島国にわざわざ来るのも嫌でしたのに三年間もこんな屈辱を「ストップ。」何ですの!?」
「あんたの言い分に関して俺は余り気にしないけど。このご時世に俺もあんまし目立ちたい訳じゃないし「でしたら!」話はまだ終わってない。取り敢えず…そうだな、周りを見てみろ。」
「何を…!…えっ?」
彼女本人は全く気づいてなかったみたい。一夏に言われて周りを見てようやく今の状況を理解したらしい…今彼女はクラス中から敵意の視線を向けられ針のむしろ状態だった。
「…何処の国か知らないけど…あんた、国の代表なんだろ?発言には責任持てよ…ここは何処だ?…この国には郷に入っては郷に従えという言葉もある。…まあ最低限超えちゃいけないラインはあるって事だ「決闘ですわ」…はっ?」
「決闘です!こんな屈辱味わわされて黙ってる訳には行きませんわ!」
「…いや、何言ってんだあんた…?」
私も困惑していた。せっかく暴言を吐きそうになったのを一夏が止めたのに徹底抗戦の構えを見せるならそれは全くの無意味になる…。…受けても受けなくても後が怖いんだけど。
「…セシリア、お前の希望を叶えてやろう。後日この三人で試合を行う。」
三人って…えっ!?私も!?私関係無くない!?
「…織斑先生…俺は受ける義理は無いんですが…」
「拒否は認めん。どちらにせよ、クラス代表はある程度の実力が必要になる。良い機会だ、自分が何処まで戦えるのか試してみると良い…。」
…千冬、最もらしいけど言ってるけど要は叩きのめせって言ってるよね…?私はもう全盛期の実力は無いし、ISでの実戦が初めてな一夏に代表候補生と戦えとか鬼過ぎるよ…。
結局一夏の抗議は通らず私たちは代表候補生のセシリア?さんと戦う事になった…。