ネタ帳   作:三和

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親友の妹に転生しました29

「それで私に?」

 

「…はい…お願い出来ませんか?」

 

夜、消灯一時間前に帰って来た刀奈…もとい楯無に夜食を用意しながら今日の事を話しつつISのコーチをお願い出来ないか聞いてみた。実を言うとまだ朝の事を引きずってるんだけど気にしてる場合じゃない…というか楯無の名前が当主の名前で襲名制なのは聞いてたけど当主になってたんだ…知らなかった…

 

…どうしてまだ学生の刀奈が継いだのか聞きたかったけどかなり苦い顔してたから聞かない方が良さそう…。

 

「…う~ん…」

 

「…あの…ダメですか、か…楯無さん…?」

 

「…刀奈で良いわ。この場には私たちしかいないし盗聴器も隠しカメラも無さそうだし。」

 

「盗聴器!?」

 

何でそんな物が!?

 

「…十秋ちゃん?ここはIS学園。言ってしまえば機密の塊よ。…本来それぐらい警戒して然るべきものよ?…そもそも一般的な学校でも割と仕掛けられたりするものだけど?こっちは目的は単なる盗撮だけどね。」

 

「…ちなみに他の生徒の部屋とかは…?」

 

「…他の生徒にまで手が回らないからざっとしか見てな…おっと。止めておきましょう?聞いたら後戻り出来ないわよ?」

 

「…はい。」

 

「…ちなみに一夏君の部屋には有ったと言っておくわ。…篠ノ之博士の妹さんと世界初の男性IS操縦者の部屋と考えれば当然だけどね…あっ、もちろん回収してあるから安心していいわよ…最も一夏君は勘が良いから自分で気づいた可能性もあるけど。」

 

「…そうですか…。」

 

私はホッとし、思わず胸を撫で下ろす。一夏には普通の生活をして欲しいんだけど…もう無理なのかなぁ…。

 

「…ああ、話が逸れたわね、コーチの話だっけ?別に私は構わないわよ?仕事もあるから余り長時間は出来ないけど…」

 

「はい、お願いします。」

 

「はい!お願いされました♪」

 

「…あっ、夜食出来ましたよ。」

 

皿にチャーハンを盛り付ける…女子力が…とか色々頭が過ぎるけど材料はろくに無かったし、もう余り時間も無い…見回りは千冬らしいからあんまり迂闊な事は出来ない。

 

「ありがとう…ごめんね、朝食に続いて夜食まで…」

 

「いいえ。私が好きでやってる事ですから。」

 

趣味という程では無いけど料理は嫌いじゃない…というか前世にしろ、今世にしろ…千冬に料理をさせてはいけないと言う危機感から一夏と私のどちらかが必ずやらなければならない使命感に繋がっている面が強い…長々言ったけど要は率先してやるのが癖になってる訳で…

 

「…十秋ちゃんは良い奥さんになれそうね♪私が貰っちゃおうかな?」

 

「…私、暗部の人間なんて務まりませんよ?」

 

「…真面目に返されると返しに困るわね…。というか十秋ちゃんそっちの気が?」

 

「…無いです、刀奈さんはあるんですか?」

 

私は女性は千冬しか対象に入らない…最も理想の男性と聞かれても前世は少なくとも千冬に代わるほど余り良い人がいなかったし、今世で見ても一夏くらいしかいない…。

 

「どうかしら?…でも、そうね…十秋ちゃんなら良いかな?」

 

「そっちの方が返しづらいですよ…」

 

今朝の事もあるし冗談に聞こえないよ…。

 

ちなみに寝る前に刀奈からの「一緒にシャワーを浴びましょう?」と言う謎の誘い(お風呂ならまだしもシャワーは二人で浴びる必要無いよね?)は断固拒否したとだけ言っておく事にする…。

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