「お見苦しい所をお見せしました…」
「良いよ…てかごめんね、私も事情も知らないのに勝手な事言って。」
体感で十数分程でセシリアは泣き止んでくれた…まだ目が赤いけど大丈夫そう…
「いえ…十秋さんは私の事を思って言って下さいましたから…ところで制服が濡れてしまっていますが…大丈夫ですか…?」
「ん?ああ、だいじょ…クシュン…!…あー…ごめんね…」
「…いえ。取り敢えず私ももう出ますから…その…」
「分かった。外で待って…クシュン!」
あー…これヤバいかも…。
「…戻って来たか…ん?何で十秋姉制服濡れてるんだ?」
「あー…ちょっと…」
「…大体察した。セシリアの事は俺が見てるから、十秋姉と箒は部屋に「私が残るから十秋を部屋に送って来ると良い。」…確かに箒の方が良いか。分かった、任せるよ。」
「…ごめん箒…セシリアの事頼むね?」
「…ああ、分かった…取り敢えず早く部屋に戻って着替えた方が良い…風邪を引くぞ?」
「…分かって…クシュン!」
「…急いだ方が良いみたいだな…ほら、十秋姉取り敢えずこれ羽織ってろよ。」
そう言って私に自分の制服を渡してくる一夏…
「…でもこのまま着たら一夏の制服も濡れちゃうよ…?」
「気にするなって。予備はあるし、十秋姉に風邪引かれるより良いから。」
「……分かった…ありがとう、一夏…」
「…気にするなって。…さて行くか…刀…楯無さんはもう戻ってるかな?」
「…分からないけど…多分…。」
「戻ってみれば分かるか…」
「…着いたぞ。さて…」
部屋の戸をノックする一夏…
「は~い。…あら、一夏君じゃない…あれ?何で十秋ちゃんそんなにびしょ濡れなの?」
「…先に戻ってて助かりましたよ、楯無さん。見ての通りの状態です。詳しくは十秋姉に聞いてもらえればと…もうクシャミ出始めてるんで万が一十秋姉が風邪引いたら頼んで良いですか?…さすがに男の俺が世話するのは余り…」
「もちろんよ♪十秋ちゃんは家族だもの♪」
「…それじゃあ俺はこれで…じゃあな十秋姉。」
「…あっ!待って。…ほら、一夏制服。」
「…あっ…忘れてたな「一夏君、その制服も濡れてるわよ?さすがに着るわけじゃないでしょ?序にこっちで洗ってあげようか?」…そう、ですね…お願いして良いですか…?」
「ええ♪じゃあ預かるわね…」
「…それじゃあ失礼します…」
「…それでセシリアちゃんを抱き締めたの?十秋ちゃんも結構大胆ね♪」
「…いや、だって…私が泣かせたんですし…それに何か放っておけなくて…」
「…十秋ちゃんのそれは美点なんだか欠点なんだか悩むわね…。」
「…特にお人好しのつもりも無いんですけどね…」
「…十秋ちゃん程のお人好しはあんまりいないと思うけどね…さて、今日はもう休んで良いって言われてるんでしょ?ご飯作ってあるけど寝る前に食べておく?」
さっきシャワーは浴びた…後は食事するか、寝る位しかやる事無いな…
「…そうですね、それじゃあご飯頂きますね?」
「そう。なら今用意するわね?」
食事は取っておかないと…体力落ちてたら間違いなく風邪引くと思うから…
……翌日、私は結局風邪を引き、授業を休んだ刀奈に看病される事になる…。