「…38度…間違いなく風邪ね…」
「…すみません…迷惑かけて…」
「病人がそんな事気にしないの。…今日は私がついててあげ「大丈夫ですよ…さすがにそんなわけには」だから気にしなくて良いわ。迷惑だなんて思ってないわよ、でも借りだと思うなら元気になったら返してくれれば良いし。」
「…はい…」
「あー、そんなに深刻に考えないで。そうね、今度買い物にでも付き合ってもらおうかしら♪」
「…そんなので…良いんですか…?」
「ええ♪それが良いの♪」
何か嫌な予感が…後、悪寒も…って、これは多分…私が風邪を引いてるからだね…
「お粥作るわね…食べられそう…?」
「…正直…あんまり食欲が…」
「…少しは食べた方が良いわ…でも無理せず食べ切れなかったら残して良いからね?…吐いたらいけないし。」
「…はい…」
「じゃ少し待っててね…あ、さすがに時間はかかるから、寝てて良いわよ?…出来たら起こすから…後喉乾いたらそれ、飲むといいわ。」
言われて指されたベッドの近くに置かれたテーブルを見れば良く見かけるスポーツドリンクのペットボトル…
「…これ、刀奈さんが…?」
「ううん。一夏君よ…今朝貴女が熱出したのを一応一夏君に電話で伝えたんだけど…それからすぐにこれ持って来たわ…多分購買行ったのね…まああの時間はまだ開いてる訳ないから間違いなく怒られたと思うけど…。」
「…一夏…」
あーあ…一夏にも迷惑かけて…情けないな…私…
「…一夏君も別に迷惑だなんて思ってないと思うわよ?」
「…そうですかね…?」
うん…相変わらずバレてるけど…今は突っ込む気力も無いや…
「家族ってそういうものじゃない?迷惑かける時もあれば逆に向こうが困ってるのを助ける事もあるし。…憎みあったりいがみ合ったりする事もあるけど…友人よりずっと深い付き合いの出来るものなんじゃないかと私は思う。付き合いも長くなるものだしね…特に…貴女たち双子なんでしょう?産まれる前から一緒なんだから余計に長いでしょう?」
「…そう、ですね…」
……前世では付き合いも短いし、私からしたら弟みたいな(私が姉で良いよね?…一夏の方がしっかりしてた気もするけど)存在だったけど…今世では頼りになり過ぎて…ついつい色々迷惑をかけてばっかり…私が一夏を助けた事なんてあったかな…?
「…十秋ちゃんはね、一夏君はもちろん、他にも色んな人を助けてるわ。私も救われた一人よ♪」
「…私は何もしてませんよ…?」
全く身に覚えが無いんだけど…更識家でも一夏と共に色んな人に迷惑かけた記憶ばかりあるんだけど…
「…分からないなら良いわ…それも多分貴女の魅力よ♪」
「……」
「…さっ、そろそろ横になって。…今お粥作って来るから。」
「…はい…」
横になると自然と瞼が重くなって来た…キッチンに向かう刀奈の後ろ姿を見ながらやがて私は眠りに落ちた…。
……あ…セシリアの事…どうしよう…?一夏に任せるしか無いのか…な…駄目…眠い…