刀奈は結局散々ごねた末一限の途中で漸く部屋を出て行きました…本当に疲れたよ…
「…ふぅ…暇だなぁ…」
元気になったので刀奈にいてもらう必要は無いから追い出したけど、やっぱり一人だと暇ではある…どうしようかな?……あっ、そうだ…
「よいしょ…」
私はベッドから起き上がると部屋の刀奈のスペースを漁る…こういうの本当は良くないんだろうけど…さっきの事があるからね…
「あっ、あった…SDカード。」
デジカメの記憶媒体はこれが普通なんだよね…私は自分のノートパソコンを出すと電源を入れて、カードリーダーに刺してみた…最近のはカードリーダーが別売りじゃなくて併設されてるから便利だよね。
「うわ…やっぱりあった…」
大量のデータ容量の割にやけに少ないフォルダ数に違和感を感じて調べたら、見つけた隠しフォルダ…パスワードを簪の誕生日で突破…中にあったのが…
「これは…消しておかないと…あっ、これも…ちょっと量多過ぎ…」
案の定まだあった私の写真…というかこれ、更識家に来た頃からのもあるね…あっ、これも消しておこう…
「…というか…良く見たら簪のも…これはどうしようかな…?……やっぱり消しておこう…」
…というか…無駄な事してる感も否めないんだよね…刀奈ならこの部屋に置いておいたら私がこうするのは予想つく筈…う~ん…まあ良いか。取り敢えずあからさまにヤバいのはまとめて消しておこっと。…あっ…
「これは…更識家に来た日に撮ったやつか…良く取れてるね…」
更識家の前で刀奈たちや一夏と撮った写真が出て来た……まぁ、改めて見なくても写真データは私のスマホにもはいってるんだけどね…何が納得いかないのかカメラマンをかって出たお母さん(更識母)が何度も撮り直してたっけ…ん?…アレ?
「何か凄い重いフォルダ…これは…中身はもしかして動画かな…うっ…何か…嫌な予感が…」
容量は凡そ確認出来たけどパスワードが突破出来ない…放置しない方が良い気がするけど…開けられないんじゃ仕方無いか…。
「…こんな物かな…」
SDカードを取り出し、電源を落す…そう言えばこの部屋、カメラがあるんだっけ?
「……まあ良いや…」
深く考えない事にして私はSDカードとノートパソコンを片付けた。
「よっ、十秋姉。」
「一夏?どうしたの…突然…」
昼、一応刀奈を待ってみたけど戻って来ないから自分で昼食を用意しようとしてたら、ドアがノックされたから出てみたら、そこに何故か一夏が…
「今日は刀奈さんがどうしても忙しくて来れないらしいから、俺が代わりにメシ作りに来たんだ。入って良いか?」
「刀奈さんの許可があるなら別に良いよ…入って。」
ここは私だけの部屋じゃないからね…
「あっ、そうだ…」
「ん?何…?」
「食ってる最中に話しかけようとした俺が言うのも何だけどさ、口の中の物飲み込んでから喋ろうぜ十秋姉…」
「…ふぅ…で、何?」
「…そんな焦って大量に詰めたモン飲み込まなくても時間あるって…いや、さっきセシリアに会ったんだけどさ…」
「セシリアに?」
「ああ、それでさ…十秋姉にお見舞いを兼ねて昼食を持って行こうとしてるって言うから…」
「そうなの?なら、一緒に来れば良かったのに。」
セシリアは一夏が好きみたいだし。
「いや、何となく気になったからさ…料理の皿の上の覆いを取ってもらったんだ…そしたらさ…」
何を勿体ぶってるんだろう…
「……ちょっと名状し難い物がはみ出したサンドイッチが出て来たから…悪いんだけど適当に理由つけて持って帰って貰ったんだよ…」
「はい?」
「何か極彩色に光ってたんだよな…何を入れたのか恐ろしくてとても聞けなかったよ…」
……IS学園で初めて出来た親友が料理が下手だと知りたくも無い事を知った日。