私は自分が泣いている事に驚きつつも箒から渡されたハンカチで涙を拭いていたが中々止まらず…結局チャイムが鳴ってしまった…私はともかく、箒まで授業サボらせちゃったよ…
「…落ち着いたか?」
「…うん…ごめんね、私のせいで授業サボる羽目になって…」
「…気にするな…幸い、次の授業の担当は山田先生だからな、千冬さんも教室にいるわけだから話も通し易い…ちなみに千冬さんに連絡したら…『今日の二限の単位は無しにするしか無いが、事情は分かった…悪い様にはしない…十秋の事を頼む』…と言われた。それに私の相談が原因の一旦だろうしな…」
「そんな事無いよ…本当にごめんね…ハンカチは洗って返すから「十秋」何?」
「私はお前がそんな状態になってる原因は例の片想いの件じゃないかと思うんだが…どうだ?」
「…うん…そうだと思うよ…」
箒の恋愛相談に乗ってるうちに何時の間にか千冬の事考えてて…何か悲しくなって…うん…間違い無くそれが原因だね…
「話してみろ…お前が好きなのは誰なんだ?…お前が話してくれるまで待ってるつもりだったが…自分が泣いてる事に気付かない程、不安定なお前をそのままにはしておけない…大丈夫だ、私は誰にも言わないと命を賭けて誓う。」
「命なんて賭けなくて良いよ…私は箒に死んで欲しくないし…でも分かった…話すね…私ね…姉さんが好きなんだ。」
「…姉さん?…まさか…千冬さんなのか…?」
「うん…そうなんだ…」
……引かれるかな…もし、箒に気持ち悪がられれたりしたらちょっと立ち直れ無いかも。
「…そんな顔するな。」
「えっ…?」
「大丈夫だ、少し驚いただけだ。…そうか、お前が好きなのは千冬さんか。」
「いや、あの…箒…?」
「ん?何だ?」
「私が好きなのは…同性なんだよ?…しかも…実の姉なんだよ?…気持ち悪いとか…変だとか…思わないの…?」
「…私は人の想いを絶対に否定したりしない。例え好きになったのが同性だろうと、実の姉だとしてもだ…十秋、私はお前を絶対に否定しない。」
「…ありがとう…」
私は今度は自分の意思で泣いた…箒にしがみつきながら…その間箒はずっと私の頭を撫でてくれた…
「…ごめん…制服まで汚しちゃって…」
「気にするな。ずっと辛かっただろう?一人でそんな想いを抱えて…大丈夫だ、これからは私がお前を気遣ってやれる…また泣きたくなったら何時でも来るといい…」
「それは…ちょっと…恥ずかしいから嫌かも…」
箒の制服に付いたシミを見ると本当にそう思う…これ、今世で一番の黒歴史になりそうだよ…
「あれだけ泣いておいて今更だな…ちなみに何時からなのか聞いていいか?」
「えと…小学生の時から…」
……嘘、本当は前世の時からずっと…さすがにこれは箒にも言えないよ…
「成程な…それなら本当に辛かっただろう…私の知る限り、千冬さんはあの頃からもうお前へのスキンシップがかなり激しかったからな…」
「本当にね…」
いや、もう、手を出さない様にするのに本当に必死で…千冬、本当に無防備だしね…例えば抱き着かれた時なんか私の胸に押されて形を変える千冬の胸とか、背中に当たる胸の柔らかさを意識するだけで理性が飛びそうになって…!もし、私の意思が弱かったら何回千冬に襲いかかってるか分からないよ…千冬は私を警戒してないだろうから…もしかしたら最後までヤッてしまっていたかも…