「どうぞ…ふふ…何か緊張してしまいますわね…」
「……」
昼になり、セシリアが渡してくれたサンドイッチ…それを見た私は固まっていた…
昼になりさっき話した静寐とこの子は…相川清香だったかな?二人が昼食をどうするのか聞いて来る…素直に食堂行って食べたい所だけどなぁ…そう思っていたらセシリアが会話に入って来て屋上でセシリア手製のサンドイッチを頂く事に…購買行って戻って来た静寐と清香(この子も呼び捨て希望…)はサンドイッチ見てドン引き…さすがに二人の分を用意出来て無くて謝罪するセシリアだけど…正直私も二人の立場が良い…
いやさ…だって…このサンドイッチ…本当に中身が食べ物なのか分からないんだよ…めっちゃカラフルで何か光ってるし…この自然界にあっていいのか分からないこの色…どっかで見た様な…う…多分思い出さない方が良さそう…
「どうぞ、召し上がってくださいまし。」
そう言われ、出されたサンドイッチをもう一度見た後、横に座る、一夏と箒の方を見る…
『どうしよう…?』
『食うしかないだろここまで来たら。』
『しかし…これを口にしても大丈夫なんだろうか?』
……不思議と私は今、二人と目で会話出来ていたと思う…いや、どうせ二人には何考えてるかバレるだろうけど、今回は私も二人の考えている事が手に取る様に分かった…
『一夏、対策は?』
『大丈夫だ…今日の弁当は辛い物を作った…何かあっても逆に大丈夫だろう…』
どうやら一夏の作戦は胃を荒れさせて、強引にこのサンドイッチを体外に排出する作戦らしい…
『でも、それを食べる元気があるかどうか…そもそも胃が荒れる程辛い物食べたらそれはそれで…』
『下剤使う方が身体には悪い…これなら一応食べ物だからな…』
暴論だ…だけど他に方法無いのも事実…せめて千冬の料理の様に食べた瞬間倒れない事を祈ろう…
「…あの?食べて頂けませんの…?」
「……もっ、もちろん食べるよ…!?」
答えた声が裏返る…サンドイッチを手に取る…ツーっと額を汗が流れるのが分かった…セシリアは緊張するとか言ってたけど私も緊張するよ…これ、見た目が既に食べ物じゃない…正直、命の危機を感じる…!もう一度横を見れば一夏と箒もこっちを見ていた。
『大丈夫だ…死ぬ時は一緒だから…』
『私も付き合おう…』
……目を逸らす…二人も命の危機を感じてる事を知り、更に恐怖が増した…と言うか箒は良いよね…好きな人と一緒に逝けるし…もし死んだら千冬を連れて行こう…もう躊躇する必要も無いだろうし。
前世では告白すら出来無かった…私がヘタレだったせいもあるけど…今世でも何も告げずに逝くのは耐えられない…そう決めた私はまた二人に視線を向け、頷く…二人も頷きを返してくれた…視線を手元のサンドイッチに戻す…
『…せーの…!』
私は手元のそれを口に持って行き、先端を齧った…舌の上にそれが乗り…!
……あ、これダメだ…
私はそのまま屋上の床に倒れ込んだ。