イースター…イエス・キリストの復活を祝う祭りの事で私は別に信心深く無いけれど、恩恵には預かる事が多い(そう言えば、この辺は決まった宗教観の無い日本人の母の血を引いてるからなのかな?…父も全く興味無いみたいだけど…)
要するにこの時期は長期休暇が取りやすいのだ。で、私も何時も通り二週間の休暇を取って最初の一週間を家族と過ごそうと思ってたんだけど(もちろん残り一週間は千冬たちと過ごせないかな?とは思ってた。日本ではほとんど復活祭に馴染みが無いし、休みを取る習慣も無いからあまり期待はしてないから連絡もしてなかった)
「…■■?何をしている?支度はどうした?」
「支度って?私、別に出かける用は無いけど?休みも取ったし。」
一人暮らしをしている兄が家に来るなり私にそう言って来た…もう突拍子も無い事を言い出す人だって言うのは分かってるけどやっぱり唐突過ぎて驚くよ…
「?…お前はこの二週間日本のブリュンヒルデの家で過ごすのだろう?」
「……はっ?…いやいや、そんな約束してないよ?…日本では復活祭を祝う週間も無いし、休みも早々取れないしね。」
「いや、篠ノ之博士からそう聞いてるぞ。」
「…束「呼んだ?」……どういう事?」
「もうちぃちゃんに話通してあるよ。さすがに二週間の休みは取れなかったみたいだけど…いひゃいいひゃい…ひゃめてよ■ちゃん」
私は勝手に約束していた束の頬を引っ張る。……どうして勝手な事ばかりするかな…
「…ほら、早く支度しろ。ブリュンヒルデは空港で待ってるそうだぞ…」
「大丈夫!束さんが送って行くから!」
……飛行機で行くと反論したかったけど無理だね…どうせ飛行機のチケットの事なんて束は考えて無いだろうし。…仕方無いか。
「…じゃあ父さんと母さんに伝えに「私から伝えたよ!」……」
私は無言で束の頭に手刀を落とす。
「イタッ!痛いよ■ちゃん!もう!何かさっきから酷くない!?」
「…篠ノ之博士、妹は昔からシャイな奴でな「そこっ!変な事言わないでくれる!?」…感情表現が下手なんだ、許してやってくれ。」
私はゲシゲシと兄の脛を連続で蹴る…ダメージは無し、か。…兄も千冬に負けず劣らず人外だったのかも…というか感情表現が下手なのは貴方でしょう?さっきからニコリともしない癖に。
「…うんうん!ちゃんと分かってるよぉ!」
束に蹴りを入れたら今度は普通に避けられた…何か疲れたな…
「…取り敢えず支度して来るから待ってて。」
泊まりだからね…二週間分の着替え持って行かないと…せめて先に言ってくれたら良かったのに…
ISの作中年代が分からない…(春分の日の後の最初の満月の次の日がイースターなので年毎に変動する…四月中なのは確実だが)