二週間の休みを日本で過ごす事になったのは良いけれど…
「すまんな…仕事がまだ残っているんだ…」
「大丈夫だよ。こっちこそごめんね、いきなりやって来て…」
「構わんさ、前にも言った通り何時でも来ると良い…最も事前にきちんと連絡があればもっと長く休みも取れたんだがな…」
……束が千冬に私を連れて来る話をしたのは何と三日前。…幸い千冬は休みは取れたものの数日間しか確保出来ず、今日も仕事を抜けて来たそうで私と束を家に送った後そそくさと戻って行った…この時期ともなれば一夏君も当然もう学校が始まっている…
「暇だね「千冬が休み取れなかったのは束がもっと早く言わなかったからでしょ?私が休み申請したのって一ヶ月前だからね?」…ごめん。」
束もしおらしい…というかこれで堂々としてたり駄々こねたりしたらさすがに怒るけどね。
「…せっ、せめてどっか出かけない?ちーちゃんから鍵貰ってるんでしょ?」
「…まあ、ね…」
そうだ…どうせなら…
「束、篠ノ之神社に行か「行かない」…そう…」
束の雰囲気が変わる…そんなに嫌?…そもそも箒と同じで監視が着いてそうだから面倒な事になりそうな気はするけどね…
「…なら、買い物にでも行く「行く!」……」
…ただ買い物に行くだけでそんなに嬉しいかな…さっきまでと全然態度が違うなぁ。
変装した束と歩く…う~ん…
「…どうしたの、■ちゃん?」
「…いや、本当に別人にしか見えないなって。」
今の束は髪は金髪でウサ耳は外し服装も私服…ここまでは良い…でも…
「…Salon du Livreの時も思ったけど何で顔まで変わるの?」
「フッフッフ…これが束さんの技術だよ!■ちゃんにもやり方を「別に良いや」何で~!?」
いや、だって別に私は変装する必要無いし。
「というか騒がないでよ。せっかく変装してるのに目立っちゃうよ?」
「有象無象にいくら見られたって気にしないもん!」
「……」
目立つと私が困るし、変装の意味が無いんだけど…
「…もっと言うとあの時も私が雰囲気で分かったくらいだから昔からこの辺に住んでる人なら気づいちゃうんじゃない?」
「……そうかも…」
「…取り敢えず大人しくしててよ、私が困るからね?」
「…分かった…」
織斑家からスーパーまでそう遠くないんだけど…何か行くだけで疲れて来たよ…
「それじゃあ先に帰るね!ちーちゃんといっくんに宜しく!」
私と適当にスナック菓子を摘み、駄弁った後、束は何故か千冬と一夏君の帰りを待つことなく帰って行った。
「…何だったの…?」
束の行動が読めないのは何時もの事なのでそれ以上気にする事無くまたスナック菓子を口に運ぶ…暇だな…私はウェットティッシュで手を拭くとテーブルに置いてあったテレビのリモコンを手に取った。