「…■■?」
「んぐっ…何、千冬?」
「…いや…せっかく花見に来たんだからもう少し桜を見たらどうだ…?」
「…あっ…ごめん…」
「別に謝らなくても良い。何となくお前はそうなる様な気がしてたからな…」
いざ、目的地の公園に着いた私は桜を見るのもそこそこに一夏君の料理を食べ続けていた…いや、だって美味しいから…つい…
「…取り敢えず慌てずゆっくり食ってくれよ…俺ら誰も取らないし…」
「えっ…?…あっ…」
そう一夏君に言われ、周りを見たらもう皆食べ終えたらしく皿は片付けられていた…一夏君を始め、弾君も数馬君も苦笑いをしている…一人だけ今日初めて会う弾君の妹の蘭さんは呆然としている…
「…ごめん…」
「良いって。…腹一杯になったら言ってくれ、別に残しても構わないから。夕飯に回せるしな」
「…うん。」
……相当恥ずかしい姿を見せた自覚はあったけど今更だし、まあ良いかと思ってまた私は食事に戻った…
「…全部食ったな…かなりの量があったはずだが…」
「……」
私は昨夜一夏君が作った料理を詰めたお重とは別に今朝一夏君が用意してくれたお重の中の料理を全部平らげていた…うん…我ながらびっくり…
「…お前、年々食べる量増えてないか…?」
「…どう、かな?」
千冬の呆れ顔から目を逸らす。…美味しいんだからしょうがないじゃない…
「取り敢えず私はこれからトイレに行ってくるから荷物を見ててくれ。」
「…あれ?一夏君たちは…?」
改めて周りを見ると何故か私を見詰める蘭さんと千冬しかいなかった…
「……気づかなかったのか?お前が食ってる間に遊びに行ったよ。」
……全然気づかなかった…
「…あの、■■さん…?」
「何?」
「…一夏さんの事で「好きなの?一夏君の事?」えっ!?…えと、はい…」
箒の事があるからね…何と言うかすぐに分かった…更に言えば私を警戒してるのも。
「…一応言っておくと…私は別に一夏君には恋愛感情は無いよ?」
「そっ、そうですか「好きな人は今日この場に来てるけどね」えっ!?だっ、誰ですか!?」
「内緒。」
「そんな!?ここまで来たらもったいぶらずに教えてくださいよ!」
「…え~…やだよ、恥ずかしいから…」
「ずるいじゃないですか!?」
…いや、そんな事言われても…
「…じゃあ当てますね…数馬さんですか?」
「…違うよ。」
「…まっ、まさか…お兄ちゃん!?」
「…ちが…あっ…」
しまった…
「……千冬さんですか?」
「……」
…どうしよう…?
「…別に私は偏見持ったりしませんよ。…告白しないんですか?あの様子だと多分千冬さん、気づいてもいないですよね?」
「…その言葉はそのまま返すよ?貴女は告白しないの?」
私個人としては本当は箒を応援したいけどね…
「…うっ…それは…」
……この子とは仲良くなれそう…でも恋バナは止めた方が良いみたいだね…お互いにダメージ受けるし…