廊下を歩く…またタバコを咥え、火をつける…実は今ここには艦娘にもチラホラ喫煙者がいるんだが、ほとんどの連中は禁煙推進派だ…ま、外と執務室で吸う分には何も言われねぇ。最も、こうやって廊下で吸ってればそれなりに文句を言われる訳だ…今は夜中で廊下に出て来てる奴もそんなにいないから問題もねぇな。
執務室に戻り、寝室を覗いてみればこちらに背を向けて布団に横になり、寝息を立てる赤城がいた…床に散らばる軍服を見て複雑な気分になりながらドアを閉める…
椅子に座り、中身の入った瓶を掴むと湯呑みに注ぐ…口を着けようとしたところでドアをノックする音が聞こえた。
「誰だ?」
「私よ。」
「…龍田か。何か用なのか?」
「用が無かったら来たらいけないの?」
「ここはそもそも俺が仕事する部屋であって俺の私室じゃねぇよ。」
「そう…でも今日はお酒飲んでたんでしょ?」
「…回りくどいな、酒が飲みたいならとっとと入って来い。」
「あら?良いの?お相手の「とっくにお休みだよ、どうするんだ?そろそろ片付けるぞ」分かったわ。なら…お言葉に甘えて…」
そう言って龍田がドアを開けて中に入って来て、机を挟んで俺の前にある椅子に座った。
「お酌、お願いしますわ…」
俺は湯呑みの酒を飲み干し、湯呑みを置いて、机の上の瓶を掴むと、自分の湯呑みに中身を注いで置いた…
「自分で注ぎな。」
「了解…貴方にそう言うのを求めても無駄だったわね…」
「そういう事だ…分かったらとっとと飲んで寝ろ。」
「ね?さっきの話だけど「お前とは組まねぇ」もう少し考えてくれても…」
「お前は天龍の為にしか動かないだろ?」
「そういう人の方が、貴方は組みやすいんじゃないの?」
「行動は分かりやすいとは思うけどな、めんどくせぇよ。」
「何でかしら?」
「俺にとって艦娘は部下だ…つまり使い潰すつもりは無いが、非常な命令を降すこともある…お前、俺が天龍に死ねって言ったら冷静でいられるか?」
「……」
「その沈黙が答えだろうが。そんな危ない奴横に置いとけるか。」
「貴方の裁量で、そう命令しないで済むんじゃないの?」
「裁量も何も…必要だと思ったら言うさ。」
「でも、結局貴方は無謀な作戦を指示した事は無い。」
「最初の爺さんからの依頼で誰か死んでても可笑しく無かったし、今までだって運が良かっただけだ…俺の存在を知られたら真っ先にあの化け物はここに一斉に攻めてくるだろうさ…」
「…そうね…そうかも…運が良かっただけなのかもね…でも、その運が何処まで続くのか見てみたいって自然な欲求じゃないかしら…」
「俺はあんま長く続けたく無いがね「もう辞めようと思えば辞めれるんじゃないの?」さて…どうだろうな?」
……結局は俺がどうしたいか、か…
「…ふぅ。ご馳走様でした…部屋に戻るわね?」
「ああ。」