はぐれ悪魔の攻撃をかわしながら私は手に持つ大剣を振るう
種族こそ人間には見えないだろうが力を得た自分の攻撃をあっさり見切り身の丈程もある大剣を振り回す私に驚いているのがなんとなく伝わってくる
「わかるかな?これが力の差だ。自分の力に振り回されてるお前とは違うのさ」
違う。私は虚勢を張ってる。この身は所詮紛い物
"彼女"には到底届かない。だが、この程度の相手に遅れはとらない、とるわけにはいかない
「さあ、そろそろ終わりにしよう。いい加減本気を出してくれ。私も暇じゃないんだ。これ以上醜態を晒すならこのまま叩き斬るぞ」
私は目の前のはぐれの腕を大剣で受け止めながらそのまま大剣で無理やり向きを代え圧し切ろうとする
「!ふっ、ふざけるなあ!」
多腕のはぐれが他の腕を奮ってくるが…
「それは悪手だな」
私は大剣を振り奴の腕を切り落とす
「!ギャアアアア……!貴様アアア!」
そのまま手を抜かず私は先程まで大剣で押さえ付けていた腕も落とす
奴はもう言葉を話す余裕も無いようだ
「…腕は無くなったな。さてどう…おやおや」
奴は私から背を向け逃げようと…
「逃がさんよ。」
私は跳躍し奴の上に馬乗りになるとそのまま奴の頭を上顎と下顎を別ける形で両断した
「……あっ、間違えた。首を落とすはずだったのに…」
しばらく残った舌が動いていたがやがて奴は動きを止めた
「…遊び過ぎたな。これも油断と言うのだろうか…」
我ながら滑稽だ。また"彼女"を模倣してる
私はああはなれないのに
私は髪をかき揚げる
奴の血がワックス代わりになり髪が固定される
私はポケットから携帯を取り出しクライアントに電話をかける
「…テレサだ。今終わったよ。迎えを寄越してくれ。」
電話を切ると今度は年下の同居人に電話をかける
「…クレアか?終わったよ。もうすぐ帰るからな。ああ。そうそう風呂を沸かしといてくれ。……大丈夫だ。怪我はしていない。返り血だからな。うん。うん。わかった。今度何処か…そうだな、遊園地なんかどうだ?うん。わかってるさ、今度はちゃんと予定空けておくから。じゃあ後でな」
電話を切る。……同居人相手でさえ"彼女"になりきって会話をするのだから哀れだな、私は…
この世界……ハイスクールDxDの世界に転生するとき神とか名乗るあいつに特典は何がいいかと聞かれクレイモアの力がいいと言っただけなのに何故か私は公式チートの"彼女"の姿で転生した
親は不明
というか幻想種が数多く存在するこの世界でも私と同じ者は居ないらしい
結局追われる身となった私は悪魔と取引をすることで今はこうしてフリーの身で活動している
家族も出来たしもっと稼がないと。その点ではこの力をくれた事に感謝はしている
自分の自業自得かもしれないが次にアレに会う機会が会ったら一発ぐらいぶん殴らせて貰うことにしよう。でなければ割に合わん…
主人公 クレイモアの中でも最強として名の挙がる人物テレサに転生した男
前世の事は覚えてない
肉体に引っ張られる形になったのか性格もどことなく彼女に似ている
下手な悪魔よりもずっと強いのだが原作での鮮烈な印象から本来のテレサには遠く及ばないと自嘲する癖がある
最近原作主人公のクレアによく似た孤児の少女を引き取った
駒王町在住
普段は悪魔から習った魔法で人間の姿に化けて生活している