「やっと見つけたわ!」
「ん?…げっ…」
私は今、リアス・グレモリーとその眷属と対峙していた。
リアス・グレモリー…悪魔の中でも名のある家グレモリー家の時期当主の少女だ…ハイスクールDxDの主人公で神器「赤龍帝の籠手」を宿す兵藤一誠を後に眷属にしている…こいつがとにかく変態で女となった私には典型的な天敵なのだが(人外とは言えテレサは普通に美人だしな)まあこの場合一番の問題はリアス・グレモリーだろう…何故なら…
「貴女ね?最近この町ではぐれ悪魔狩りをしているのは?」
「…ふむ…だとしたら、どうするんだ?」
「っ!この町の主は私よ!勝手な真似をしないでくれるかしら!?」
「…ハア…。」
リアス・グレモリーが面倒な所はこの性格であろう…。主か…少なくともこの町にいる人間は誰もこいつを主とは思ってはいないはずだ。…事情を知るものも含めてこの町には人外より純粋な人間の方がずっと多い筈。
「…そうは言うがね、私も仕事でやっているのだよ。…正式な依頼で動いている以上君に指図される覚えは無いんだがな」
「…どうやら言っても無駄みたいね。朱乃!祐斗!子猫!」
「…乱暴だな。仕方無い、少し遊んでやるよ。」
向かって来るリアス・グレモリーの眷属たちを見ながら私は舌なめずりをした…。
「…硬い!」
「…生憎この剣は特別製なんだ。その程度の強度では足りんよ。」
魔剣を手に向かって来る木場祐斗の剣を受け止める…ふむ。受けただけで折れるとはな。そもそもこいつの剣自体も軽すぎる…。
「…何て力…!」
「…良い拳だがそれじゃあ届かんよ。」
塔城小猫の拳を片手で受ける。…力は強いがまだ振り回されているな…
「二人とも退いてください!」
姫島朱乃が使う魔術を躱して行く…この身体にどの程度効果があるかは知らんが好き好んで食らいたくはないからな。
「…惚けてて良いのか?」
「…!しまった!」
三人をスピードで置き去りにしつつリアス・グレモリーの方へ向かう…いかに転生悪魔と言えども仮にもクレイモアが元人間に早々速さで負けられん。
「…私に向かって来るなんて…!食らいなさい!」
「…遅いな。」
「…!そんな!」
リアス・グレモリーお得意の滅びの魔力を横移動し躱す…改めてこの身体のスペックは凄いな…お陰で使いこなすのに時間はかかったが…くそっ。自業自得とは言え思い出したらイラついて来た…絶対いつかあのクソ神を殴る!
「…!何の真似…?」
私は大剣をリアス・グレモリーの首に当てると止める。
「…眷属を引かせてくれないか?私は元々、別に争うつもりは無いのでね。」
私は遠巻きにこちらの様子を伺う眷属たちを見ながら言う。
「…卑怯者。」
「それはそちらだろう?こちらは一人、そちらは四人もいるじゃないか。」
「…皆!私に構わないで!こいつを殺しなさい!」
「…良い覚悟だな。お前たちはそれで良いのか?私は本当に斬るぞ?」
四人分の殺気を感じながらどうするか考える…これでは私も動けないじゃないか…。クレアが待っている…早く帰らないと。…ん?
「……何の音?」
「…私の携帯だ。出ていいかな?」
「…好きにしなさい、私に決定権は無いわ。」
携帯を取り出し…おや?…良かった。これで帰れる。
私は携帯に表示された名前を見て笑った。
「もしもし、テレサだ…あー…その前にちょっと良いかな?うん…実は面倒な事になってな…今、お前の妹と一緒にいるんだが…察しが良くて助かる…ちょっと説明してくれ。…ほれ、出ろ。」
私はリアス・グレモリーに電話を渡す。
「もしもし?…お兄様!?」
電話口で慌ててるリアス・グレモリーを見ながら私は剣を下ろ…せないな、これでは…サーゼクス、早くしてくれ…事情をまだ知らないため収まるどころか膨れ上がる一方の眷属三人分の殺気を受けながら私は再び溜息を吐いた…。