目が覚める…何時も通り二人はもう起きているようだ…私はクレイモアである以上睡眠も最低限で良いため遅く寝て早く起きる習慣が出来ているのだが二人は何だかんだ私より早く起きる…多分二人で朝食の用意をしている事だろう…。
「…テレサ!起きてる…?」
「ああ、起きてるぞ。」
何時ものパターンなのだがこうして律儀にクレアは声をかけてくる。
「…良かった…。朝ご飯出来てるから早く来てね。」
「分かった、着替えが終わったら行く。」
カーテンを開け朝日を浴びる…今日も天気が良い…。
「…テレサ、あんたもたまには手伝うにゃ。」
「私は料理が出来ん。…知っているだろう?」
「やらないと上手くならないにゃ。」
「…分かったよ。…その内にな。」
「…何時もそう言ってるにゃ…。」
黒歌の小言を流す、何時もの事だ。黒歌も強くは言って来ない…以前はこれに反論したり、私が意味無く黒歌を煽ったりしていたが何度かそれを繰り返している内にクレアが本気で泣き出してしまった為、私たちの間に暗黙のルールが出来た…即ち、三人が部屋に揃う朝は絶対に喧嘩をしないという協定だ。さすがの私もクレアに泣かれるのは辛い…そもそも私も別に黒歌が嫌いなわけじゃないしな…つい揶揄ってしまうだけで。
「…テレサ、髪が寝癖だらけにゃ。」
クレイモアは普通横になって寝ないが黒歌とクレアがうるさいので横になって寝るようになった…今は前のスタイルにはとても戻せない…。
「…別に良いだろう?この位?」
「良くないにゃ。…焦れったいにゃ、ちょっとじっとしてるにゃ。」
黒歌が私の髪を整え始める…前世の事はよく覚えてないが私も母親等に髪を整えてもらった事があるのだろうか…?
「…終わったにゃ。…ん?クレアもそこに座るにゃ。」
クレアも黒歌に髪を整えて貰ってご満悦だ。さて、そろそろ時間だな。
「…それじゃあ行ってくるにゃ。あんたもさっさと用意して行く…クレア、ちょっと待ってるにゃ…テレサ、魔術が解けかかってるにゃ、それじゃあ正体がバレるにゃ。」
そう言って私の拙い魔術?魔法?を仙術で補強し始める。
「…終わったにゃ。それじゃあ行くにゃ。」
「ああ、行ってらっしゃい。」
黒歌はサーゼクスと交渉して仙術で姿を変えて喫茶店で働いている(どうしても私に養われるだけなのは嫌なんだそうだ)クレアの通う小学校は彼女の通るルート上にあるので送って行くのが何時ものパターンだ…私は駒王学園が反対方向なのと、単純に出勤時間が違うので一緒に行く事は無い。
「…平和だな。」
ハイスクールDxD原作を知っていると本来とても出ない発言だったが、私の周りは基本、特に大した事件も無い…。退屈そのものだ…原作に関わりたく無いのは本音だが、何か事件が起きれば良いのにとも思ってしまうのだ…。