東方幻想最速伝説   作:白狐のイナリュウ

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白い九尾と黄色い九尾との対決。大神はMR(ミッドシップ)相手にどう勝負に出るのか。
また、幻想郷では普段出動しない極珍しいパトカー。
果たして…。


Act,16 コンセプト

大神は早速車を並べたが、紫がこう提案し始めた。

それは、低馬力の車が先に出て高馬力の車が後追いかけるハンデキャップ方式のスタートの事だった。当然大神は理解したが、藍は大神の馬力を把握しておらずハンデキャップ方式はやめた方がいいと言った。

しかし、大神のS15の方が僅かに20馬力上なのだ。それを考えれば藍に圧倒的な勝敗がつく、藍はSWを並べ車に乗りこみベルトを付けた瞬間スタートした。大神は当然準備が出来ていたため遅れて出た。

藍「まさか紫様がハンデキャップ方式を提案するなんて思いもしなかったけど、これなら余裕ね長めのストレートなら追いつかれちゃうのも無理ないけどコーナーに入れば私の専売特許だ。」

大神「なかなか余裕にスタートしたけどそれが仇とならなきゃいいな。」

大神(それにしても藍がSWに乗ると素早くなるな…それなりにSWの走らせ方を知ってるってことなのかもしれないな。)

大神「だとしたら結構厄介なやつと勝負してることになるな…ちょっと不利だったかもな。」

と言いつつストレートでは圧倒的な加速をみせ藍のSWに追いつく。しかし、コーナーの突っ込み勝負ではSWの方が上だとわかった。

さらに、藍は橙より左足ブレーキが上手くMRでドリフトをするというバトルを相当慣れていると考えられる。

ブレーキングでは大神の方が有利だが、コーナーでは馬力とテクかものを言う。藍は流石に大神のテクニックには少々劣るが馬力が低い為立ち上がりは遅いがコーナーでの速さはピカイチと言えるだろう。

大神(これ結構厳しいかもな…ストレートは余裕なんだが、コーナーで抜くのは諦めよう…ストレートでオーバーテイクして勝負に出るカッコ良さなんてこの際関係ない。)

大神(サーキットでは、カッコ良さなんて通用しない全ては"結果"と"勝負"を掛けたやつが前に出れる…これが鉄則だ。)

大神「でも…肝心な仕掛け所を見誤ったら負けは確定だ、どういう風に出るかそれが肝だろ。」

と考えていると藍は真っ先に勝負に出た。コーナーで僅かにペースを上げたのだ。勿論大神は追いかけるが、ストリートらしい走りとも言える走りは大体タイヤに来るのは大神は知っての事。大神はタイヤを労りながら藍を追いかけに行く。ストレートで200km/h以上出る2台の車、コーナーで圧倒的なブレーキングで攻める。藍はカートの実績もありサーキットでの速さは橙をも超える。だが今の藍はストリートを深くこだわりブレーキングは遅く素早いコーナリングで大神を引き離そうとする。

しかし、大神は藍のブレーキングより遅めにかけコーナリングも藍以上だ。ブーストがかかっている圧はおよそ1.0気圧かかっている。今まで大神は0.8で走っていた、だが今大神はその今出るS15の最大のパワーを使いコーナーやストレートを攻めている。大神は間違いなくタイムアタックレースをやっていた頃より素早くなっていた。それどころか大神の本気はタイムアタックレース以上のものだと言える。

次のコーナーではS15はドリフトなどせずグリップでコーナーをクリアしていた。少し長めのストレートに入ると大神は勝負に出た。しかしまだ、中間区間流石に勝負に出るのは速いと大神は思ったがそんなのもう頭の中には無かった。

ストレートに入ると立ち上がりでSWの横に出る。ストレートではギア比と加速力がものを言う、大神はアクセルを踏み藍のSWの横っ腹を抜いた。

左コーナーに入ると大神は外側で突っ込むことになる。しかし、今の大神にはお構い無しだ。大神のS15がアウトに膨らむ。しかし、次の右コーナーでは大神のS15はインを取った。再びストレートになると大神のS15は圧倒的な加速をみせ逃げに入った。若干下り坂になっているストレートで大きくジャンプを見せる。藍もジャンプするが、気づけば大神のS15は50m離れていた。

藍(そ、そんな…こんなに呆気なく勝負がつくなんて…しかも長めの直線であんなに簡単に抜かしていくなんて…。)

大神(マジになりすぎたかな…もうちょい余裕を持って走ればよかったな、まぁここまでさせた藍には感激だな。)

藍は戦意喪失したのかアクセルを抜き、大神のS15を見守った。

次の日、藍は大神の店に再びやってきた。

どうやら今回の勝負で相当悔しく来ていたらしく勝つまでGReadyのフロントバンパーをつけてもらえないと思っていたからだ。しかし、大神はもういいといい藍の車をガレージへと持っていった。

藍「いいのですか、私は大神様に負けた身ですよ。」

大神「あーなんていうかな、あの時はやってて楽しかったし…あの時の条件はチャラって事でさ。」

大神「治さないっていうのもSWに悪いしな。」

藍「あ、ありがとうございます…!」

藍「所でFD修理中ですか、確か傷はサイドドアのみだったのでは?」

大神「ああ、修理がてら新しいエアロにしようかなと思ってな結構こき使ってたしそろそろいいかなって。」

藍「そういう事でしたか。」

大神「ちなみにBNsportsのフロントバンパーとロケバニサイドフェンダーを買ったんだけど…加工がちょっと必要でさ、なかなかハマらなくてね。」

藍「ロケットバニーのサイドフェンダーにBNスポーツのフロントバンパーじゃ大きさ異なりますし厳しいのでは?」

大神「まぁ、頑張って加工するよ。」

次の日、大神は魔理沙のFDのチューンを終え自分のFDのエアロパーツを加工していた。魔理沙が大神の店にやってくると真っ先に自分のFDへと向かった。

魔理沙「おお、ウイングとボンネット以外変わってねぇ!」

大神「そりゃそうだろ、ウイングを別のやつに変えてボンネットも別のカーボン製のやつに変えたんだから。」

魔理沙「え、カーボンなのかこいつ?」

大神「まぁ、カーボン用にカラー付け足しただけなんだけどさ。」

大神「これで数キロ軽くなるはずだ、でも俺のFDの修理代払ってからだけどな。」

魔理沙「スンマセン。」

魔理沙「それで思ったんだがカーボンのボンネット付けてなんか変わるんか?」

大神「剛性が変わるかな、あとカーボン製のボンネットに変えると数キロ軽くなるんだよ…その分コーナリング速度が変わってくるしね。」

魔理沙「へぇ〜、つまり約数キロの軽量化でコーナリング速度とかが上がったりするってことか…。」

といい車のドアを開け、車に乗り込んだ。勿論大神に修理代を払って。

車内も防音剤と内張以外は特に変更点はなかった、しかしエンジンをかけるとエンジンのうるささに魔理沙は心を再び惹かれ酔いしれていた。

基本車内はエンジンサウンドがあまり聞こえないよう防音剤が入っておりその車内のデザインに繋がる内張りが着いている。

しかし、防音剤と内張りを剥がせば5,6kgも軽くなりコーナーの侵入速度も限りなく向上する。湾岸線のような直線だけのコースではパワーを活かすことは難しい、だが魔理沙のFDは峠では有名だ。さらに魔理沙は峠にしか行かないため、パワーを充分に活かせる。

つまりFDのチューニングは峠向きにセッティングされた車に仕上げたのだ。だが魔理沙が課題としていた更なるアクセルワークが出来なければ大神がチューニングしたFDは完全に乗りこなせない。そういう仕様だ。

大神「よし、お前がどれだけその課題としていたアクセルワークを素早くできるようになったか俺に見せてみろ。」

魔理沙「はぁ、お前も乗るの!?」

大神「はい?」

魔理沙「いや差もなく乗ろうとしないでくれ。」

大神「ナンデヨ、ワタシダッテノリタイジャナイ。」

魔理沙「あ、単にこいつの速さ見たいだけか…。」

大神「それにお前まだ"それ"に慣れてないんだから、チューンした本人が乗らないでどうするよ…まさかシェイクダウンせずに峠攻めようとしてたんじゃねーだろうな…トラブったらどうするつもりだったんだよ。」

魔理沙「シェイクダウン?」

大神「シェイクダウン、つまり慣らしだ…お前慣らし無しに峠攻めれるわけねーだろ…ていうか今までお前慣らし無しで峠攻めてたのかよ。」

魔理沙「そうだぜ、速く走らせたくてたまらなかったからな。」

大神(こいつナニモンだよ…。)

妖怪の山、魔理沙達はそう呼ばれた峠へと向かった。

初めて走る峠でもありシェイクダウンに持ってこいのコースであった。

大神の言う通りコーナーの侵入速度が以前より変化していた。それどころかストレートの速さも前より速く鋭くなった。

魔理沙(すげぇ…コーナーだけじゃねぇ、馬力とトルクが上がったことでストレートも速くなってやがる…!)

魔理沙「これなら、どんな奴が来ても負ける気がしねぇ!」

大神「お気に召したようで何よりだよ、それならアゲーラと勝負してみる?」

魔理沙「マケルキシカシネェ…。」

大神「あはは、冗談だよ冗談…流石に400km/h以上ある車峠に持ってくるようなもんじゃねーしな。」

と大神と笑い話をしていると1台の車とすれ違うことになった。それは日産のフェアレディZ Z33だ。そのZは下りを攻めていたためとても素早かったがそれは今の魔理沙には無意味な事だとわかった。

数時間後、魔理沙は大神に本気で攻めていいと許しが出たため早速下りを攻めることにした。魔理沙のFDが路駐場から出ると再びあのZとすれ違った。だが、あのZはすれ違うと同時にそのZはサイドブレーキを引きホイールスピンをさせUターンし魔理沙のFDを追いかけていった。

大神(さっきのZ33か…確実にペースを上げて俺達を追いかけてきてるな、色は赤か。)

大神(この辺の赤いZ33と言えば…勇義…いや萃香のZか?)

魔理沙「なぁ、大神…あのZ…。」

大神「ああ、萃香だ…噂の"赤鬼"だ。」

萃香「悪いね魔理沙、あまりにも"おいしそうな獲物"だったから自動的に魔理沙に切り替えさせてもらうよ。」

萃香「可愛がってやるから覚悟しておけよ。」

といい魔理沙のFDを煽り続けていた。魔理沙は勝負する気になりS字などが続くワイディングコースでアクセルを踏んだ。コーナーでは魔理沙のFDが有利だが立ち上がりでは萃香のZが勝っている。

次のコーナーでも同じようなことが繰り返されちょっとした駆け引きが続いていた。Z33の車重は約1490kg、約1500kgある事となる。それでいてV6エンジンの自然吸気とは言えど下りでは圧倒的なパワーを見せる。FRながら重いが自然に動いてくれる信用出来る車だと言えるだろう。だが、FDの重量はなんと1260kgしかなく全体的に軽量な車だ。それにさらに大神が軽量化を加えたことにより重さは約1190程軽くなっている。コーナーでは有利なのは確実にFDだ。

そして妖怪の山の峠は妙義山に非常に似ており勝負の掛けどころが考えものである。また妖怪の山は天狗が支配しており6時から8時は基本規制してある時間。しかし、萃香はその時間を無視し妖怪の山によく来ている。魔理沙はその時間を知らず来てしまったため今の現状に至る。

次のコーナーで何か黒い車両が止まっているのが見えた。緩いコーナーに入ると大神は他に別の音が混じっているのに気がついた。ミラーを見るとZ33しか映っておらず、どこにもそのそれっぽい車は見当たらない。しかしその音は確実に聞こえてくるのだ。V型8気筒エンジンの回る音が。

そしてライトが光るのが見えミラーを見るとその車はなんとも信じられない車だった。

大神(なっ―!)

大神(欧米版コルベットパトカー!?)

大神「魔理沙、全力で逃げろやべぇ奴と出会っちまった!」

魔理沙「はぁ?」

大神「信じられねぇ…幻想郷にはいたとしても日本のパトカーだろ、なんでアメリカのパトカーがここにいんだよ…しかもあのエアロパーツからして外の世界では有名な特殊車両車…有り得ねぇ!」

魔理沙「だからどうしたんだよ!?」

大神「四季映姫だよ、四季映姫、あいつが俺たちを追いかけてきてんだよ!」

魔理沙「マジ!?」

大神「迂闊だった…この時間帯大体にして規制時間、四季映姫が追いかけてくるわけだわ。」

魔理沙「ど、どうすればいいんだよ!」

大神「とにかく逃げろ、あのコルベットパトカーはボディ強化していて少しでもぶつけられると俺達が吹っ飛ぶぞ!」

魔理沙「つまり…?」

大神「俺達が死ぬか、大怪我して一生運転できなくなるかだ…俺は死なないけどよ…。」

魔理沙「こういう時にお前不死身発言は良くない。」

大神「とにかく逃げるしかない、四季映姫がいる時点で勝機はない。」

魔理沙「わ、わかったぜ!」

四季映姫に追われる中、大神は焦り魔理沙は必死に四季映姫のコルベットから逃げるしか無かった萃香も当然四季映姫が来た時点で勝負所ではないと考えコルベットパトカーから逃げた。

魔理沙と萃香はこの先どうなってしまうのか。

 

 




皆様お久しぶりです。16話をご覧頂きありがとうございます。
少々遅れ気味の投稿ですが最近再び忙しくなってきたのであまり時間が無く小説を出す頻度もさらに落ちてしまう可能性がありかなり時間がかかってしまいました。時間が空いた時間には小説を出していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
皆様オートサロンへ行きましたでしょうか。私も一眼と一緒に行きましたが今色々と問題が起きており大変な状況、なんとか来年もオートサロンやって欲しい一心です。楽しくそして色々な形やチューニング、エアロパーツなどが見れて美しいのでぜひ来年はよろしくお願いします!
(ホントに…。)

次は魔理沙と萃香がどうなってしまうのか…このまま四季映姫に捕まってしまうのか、それとも全力で逃げることが出来るのか。
次回もぜひ!
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