南の車がスタート位置に付くと、南は妹を呼んだ。
その妹の名前は、
コ・ドライバーとは、WRCで行われる際ドライバーともう1人ナビ役のコ・ドライバーが存在する。コ・ドライバーがコースのコーナーや状況を報告し、それに応じてドライバーが走る。言語は自由だが南は外国でラリーをしていた為フランス語が彼女の中で覚えやすいのだ。WRCとはWorld Rally Championshipの略で日本語に訳すと世界ラリー選手権だ。
市販の車達を使い設けられたコースでSS、スペシャルステージラリーと呼ばれたタイムを行い順位を決める競技だ。アスファルトは勿論砂地や雪道は当たり前、次のSSへの移動は一般車と混じり交通法を守り走っている。夜間や早朝競技をする事が当たり前だ。
南が乗る車はSUBARU IMPREZA WRX STi 22B Version GC8型だった。IMPREZAは1992年に登場、ファミリーカーとしては実用性があり前輪駆動ながらも人々に良い印象を与え1993年にWRCに参加し1994年にセダン型のIMPREZA WRX STiが登場した。
しばらくし、1995年にIMPREZA初のクーペ、インプレッサ リトナが登場した。さらにセダン型のバージョンⅡやバージョンⅢが登場し1996年WRCにインプレッサ リトナが参加、クーペモデルのIMPREZA WRX TypeR STiが登場し 1998年に姿形をWRCで使っていたパーツをそのまま持ってきたのが南が乗っている IMPREZA WRX STi 22B Versionが誕生した。S201という車もあったがそれはおいおい話すことにする。
生産台数は400台、500万円ちょっとで売れ息をつかぬ間に全車完売した。今ではIMPREZA史上最高の1台となった。
そして、2000年。
新しく、IMPREZAは新たな車を作ることにした。姿形をも全て変え、SUBARU IMPREZA WRX STi GDBが発表された。当時は丸目なライトで出したSUBARUだったがあまりにも不評だったため、SUBARUはIMPREZAをマイナーチェンジし丸目ライトから涙目のライトに変えられた。さらに年月を重ね、2006年にマイナーチェンジ。
IMPREZAのライトが涙目から鷹目へと進化した。それと同時期にRA-R誕生した。2008年にSUBARU IMPREZA WRX STi GRBのワゴンタイプが登場した。ワゴンタイプのIMPREZAは、昔から造られていたがIMPREZA Wagon WRXは2006年頃に廃止され現在のGRBになった。さらにマイナーチェンジを重ね、2010年にSUBARU IMPREZA WRX STi GVBのセダン型が発売され、2014年頃にSUBARU WRX STi VABが発売された。IMPREZAの名前が消えたのが惜しいが、IMPREZAの中では良い歴史を作った。今ではファミリーカーとしてIMPREZAは売られているが、現在VABはIMPREZAのちょっとした車だと言えるだろう。
エンジンは水平対向エンジン、EJ20を使っており初代IMPREZAが現れた当初からこのエンジンを使い続けている。
四駆ということもあり、まさに南にピッタリな車だと言える。
スタートの仕方は大神の時と変わらず、信号が全て赤に点灯し全て青になったらスタートだった。
信号が秒差で点灯していく。南はタコメーターを見ていた。
タコメーターとは回転数を表すメーターで、現在どれだけエンジンのピストンが回転しているかわかるのだ。
南は回転数を5000回転くらいに抑え、スタートの合図を待っていた。
青に点灯すると南はアクセルをベタ踏みで踏んだがホイールスピンを最小限に抑え走り出した。
南のIMPREZAの音はとても太く、加速が速い。大神の1000馬力あるR35の約5倍もの差を縮めた。馬力の差はあるものの約500馬力もの差を縮められたのは大神も予想はしていなかった。
下りだからか、それともIMPREZAの加速力がいいのか。大神はこうも予想していなかったことが起こり、必死にテントに置いてあったモニターを見つめた。
1コーナー目に入ると南はブレーキをあまり掛けずにコーナーを曲がり出した。最初から速いドリフトで走り続ける予定だったのだ。
南は電のコースの読み上げに応じ、ドリフトで全てクリアして行った。
大神は改めて感心した。
WRCドライバーは、どんな状況でも車のさらに上の限界を知っていると。全てドリフトでクリアしていく南。
気が付けば中間地点、南のIMPREZAはどんどんと加速を続ける。
右や左へとコーナーを曲がり続けているうちに霊夢と魔理沙が箇所まで来ていた。
霊夢「今度は凄い太い音が聞こえる…。」
魔理沙「南のIMPREZAだな、めちゃくちゃ速くねーか?」
霊夢「いや、いくら何でも速すぎるわ…大神の2倍は速いんじゃないかしら。」
魔理沙「そんな、有り得ねぇぜ…だって大神のRは1000馬力、南のIMPREZAはたったの500馬力しかないんだぜ!?」
と話しているうちに南が霊夢達がいるところに現れた。
最初のコーナーを綺麗にクリアしそのまま繋げたままコーナーをまたクリアして行った。霊夢達は驚きを隠せなかった。それもそうだ四駆であそこまで走らせるのはかなりの度胸とテクニックが必要となる。しかし、南はWRCの経験がある為度胸とテクニックついては必要なかったのだ。
すると霊夢がこう言い始めた。
霊夢「あれがIMPREZA…あんなに踏んでも乱れないなんて、プロの走りってこういう事だったのね。」
霊夢(それに…あのIMPREZAから桜の様なものが見えた、なんて言うか春の季節を感じさせる程のオーラを感じた気がする。)
魔理沙「南がWRCで活躍してたって言うのはホントだったんだな…あんな動き本物のラリーを見てるみたいだったぜ。」
ストレートに入るとすぐに300km/h以上ものスピードが出たが、ミッションのギア比ミスかすぐにレブに当たってしまう。
南は必死に、ハンドルと格闘していた。
終盤に入ると、タイヤは既にズルズル。タイヤが熱ダレを起こし南に苦戦を強いられた。しかし、南はプロそのもの。
南はアクセルを踏み続け、次々とコーナーをクリアして行った。
完璧な走りにほとんどの人達に、刺激を与えた。
そして最終コーナー、南は必死にアクセルとハンドルと格闘していた。
南(誤算だったわ…まさか終盤地点で急にタイヤのグリップが落ちてしまうなんて。)
南(でもまぁ、まだタイヤには余裕がある…自己ベスト更新して大神に勝つただそれだけよ…頑張って私のGC8!)
南がそう思うと同時にIMPREZAはそれに応えるかのように加速して行った。最初コーナーを終える頃にはストレート、必死にアクセルを踏みゴールラインを通過した。
タイムは1:58:962と少し4秒遅れていたら大神に負けていた。
しかし、ギリギリのタイヤであっても結果大神に勝つことが出来た。南はそれで良しとした。
予選が終了し8位までの選手が決勝戦の権利を受け取った。
決勝戦は後日に回されたが、南は大神に勝てただけでも嬉しかったので決勝戦の事はまるで忘れていた。
しばらくし、1台の車が幻想峠を下っていた。
それは魔理沙のFDだった。
どうやら大妖精とチルノで一緒に峠を走っていたらしい。
だが、大妖精とチルノは追いついてこなかった。
魔理沙「んだよ…私が本気出すとついてこれないのかよ、アタイと勝負しろなんていいやがって全く…仕方ないし待ってやるか。」
といい魔理沙はアクセルを緩めた。
すると、ライトが近づいてきた魔理沙はやっと来たかと言ったがそれは全くの勘違いだった。
ライトが近づくと共に音がチルノ達の車の音では無いというのがわかった。すぐ様リトラクタブルだと気づいたが車種までは分からなかった。
魔理沙「チルノ達の車じゃねーな、リトラクタブルの車だ…MR-2か180(180SX,240SXの事)か?」
魔理沙「いや、まさか…FC、FDか?」
魔理沙「いやだったらロータリーエンジンが聞こえるはず…なんなんだ一体。」
後ろの車が前を追い越そうとした。
すると魔理沙が上等じゃねぇかといいアクセルを名一派踏んだ。
後ろの車はストレートではFDに置いてかれて行った。
しかしコーナーに入ると、すぐに差が縮まり魔理沙のFDへと詰め寄った。瞬間魔理沙は後ろの車がなんだと思い右を向いた。
なんとそれは、MAZDAの紅いユーノスロードスターだった。
初期型のロードスターにFDが詰められてしまうなんてことは有り得ず、1コーナーでそんな事が起こるとは思っていなかった。
魔理沙「ロードスター!?」
魔理沙「ふざけんな!」
魔理沙はアクセルをベタ踏みし、ロードスターを必死に離そうとした。
しかし、コーナーに入る度に差が縮まる一方。
信じられないことだった。FDがロードスターに追い回されることは絶対にありえないこと、魔理沙は必死にアクセルと格闘していた。
魔理沙「旧式のロードスターごときに…このFDがちぎれないなんて、悪い夢でも見てんじゃねーのか!?」
魔理沙「いくらロードスターだからとは言えど…パワーがあるとはいえる車じゃないはずなのに、この私に食いついてきやがる…どうなってんだ!?」
魔理沙は必死になって、逃げていたが一向にロードスターは離れていくことを知らなかった。そして連続したコーナーに入ると、ロードスターは前に行きありえないスピードでコーナーに飛び込んだ。
魔理沙(こいつ…行き先を知らねーのか、きつい右の後次は左だぜ!)
魔理沙(減速しないと谷底に真っ逆さまだぞ!?)
するとロードスターは減速するどころか、ターボでも積んでいる訳でもないのに逆の方向へパワースライドし次のコーナーに飛び込んで行った。
魔理沙「言わんこっちゃねーぜ、スピードが乗りすぎてる!」
魔理沙「減速して、立て直せるスペースは何処にもねぇぜ!」
するとロードスターはブレーキを踏み不思議な動きをした。
その瞬間左に曲がり、コーナーをクリアした。
魔理沙「か…慣性ドリフト…!?」
そう、そのロードスターはなんと高度な技術とも言われる慣性の力を使った慣性ドリフトを使ってみせたのだ。
そのロードスターは暗闇に消え、音が聞こえなくなった。
魔理沙はなんとも出来ないと判断したのかわざとハーフスピンをし路上で車を横にしてハンドルを顔に当てた。
魔理沙「腹立つくらいの完璧なスーパードリフト…普通の人間なら出来るはずがねぇ…まさかこの私に慣性ドリフトをやってみせるなんてな。」
魔理沙「ありえねぇぜ、あのロードスター…ナニモンだ?」
次の日、魔理沙はハーフスピンしたおかげでリアバンパーの下を割ってしまったので大神が店をやってる所までやってきた。
破損状況は特に酷い所はなく、自走は可能だったためパテで盛って治す作業をした。しかし、魔理沙は何となくピンと来ない顔をし何かを考えていた。
大神「どうしたよ、浮かねぇ顔しちゃってさ。」
魔理沙「いやさ…リフトに乗ってる紅いロードスターなんだけど、どこかで見たことあるなって思ってよ。」
大神「いっぱいいるだろロードスターなんて、ただの勘違いかもしれないぜ?」
魔理沙「いやそうなんだけど、幻想峠の下りで物凄い速いロードスターがいて連続するコーナーで慣性ドリフトをして私を抜いて行った奴がいたんだよ。」
大神「慣性ドリフトをするロードスターか…相当幻想峠を走り慣れてるやつだな…。」
大神(多分"アイツ"だろうけど。)
魔理沙「なぁ、名簿見してくれよ…絶対どっかで見たことあるんだよ…それにこの前抜かれた仮も返してぇし。」
大神「名簿なんて見たって、なんかわかることあるんか?」
魔理沙「いいから見してくれよ〜。」
大神「わかったよ、ただちぎって持っていくことはしないでくれよ?」
魔理沙「わーってるって。」
と話すと大神が予約名簿帳を取り出し魔理沙に渡した。
色んな人の名前が書いてあったが、魔理沙があることに気づいた。
MAZDA UNOS ROADSTAR NA6CE博麗霊夢と書かれた部分があった。その瞬間魔理沙は驚きを隠せず大神に説いた。
魔理沙「お、おお、おい、ま、まさかこの名前!」
大神「どうした?」
魔理沙「この"博麗霊夢"って言う名前ってまさか!?」
大神「どうしたよ、落ち着けよ魔理沙。」
魔理沙「"博麗霊夢"ってあの霊夢か!?」
霊夢「そうよ私よ?」
霊夢「オイル交換終わった?」
大神「オイル交換は終わったがブレーキパッドが非常に減ってたから、良いのに変えといたぞあとタイヤも。」
霊夢「それはありがたいんだけど、無駄にお金かけてるでしょ…辞めてよねただでさえ今年金欠だって言うのに。」
大神「大丈夫、パッドとタイヤはおまけしとくよ。」
霊夢「ありがと。」
霊夢「魔理沙昨日、私と勝負したでしょ。」
霊夢「あれ私気分じゃなかったから譲ってもらいたかったんだけど。」
魔理沙「マジかよ…最大の汚点だった…まさかあの霊夢がAE86とかに乗ってるかMAZDAの旧式のデミオくらいで苦労してるのかと思ったのに…ロードスター乗りがあの霊夢だったとは…。」
霊夢「なにブツブツ言ってるのよ、あの時凄く邪魔だったんだから。」
魔理沙「な、なんだよ突っかかってきたのはそっちだろ!?」
霊夢「さっき言ったでしょ気分じゃなかったって。」
魔理沙「だからってあんな凄技出来るか普通!?」
霊夢「凄技?」
魔理沙「したじゃねーか慣性ドリフト!」
霊夢「大神、慣性ドリフトって何?」
魔理沙「おいマジかよ、ホントに車の事とか知らねーのかよ…なのになんであんな高度な技術習得できんだよ。」
紅いロードスター乗りはあの霊夢だったが、霊夢がどれだけ速く走れるかそれは大神も見てみないとわからなかった。次の日に霊夢を呼び出し幻想峠を走らせることにした。
大神は愛車のR35ではなく、R34で幻想峠に来た。
魔理沙はいつものFDで幻想峠に来たが霊夢はまだ来ておらず、魔理沙達はしばらく待つことにした。
しかし、1時間経過しても一向に現れる気配はなかった。
そしてまた1時間待つとようやく霊夢のロードスターが現れた。
魔理沙「おせーよ。」
霊夢「ごめん寝坊した…。」
大神「それじゃ、エンジン開けてくれないか?」
霊夢「いいけど、何するの?」
大神「魔理沙にロードスターのエンジンを見せるのさ。」
霊夢「あ〜、わかったわ。」
すると、霊夢は大神に言われた通りエンジンフード(ボンネット)を開けエンジンの中身を見せた。
しかし、魔理沙の反応は薄く何だか落ち込んでいた。
魔理沙が言うにはもっとスペシャルなパーツがついているのかと思ったのにほとんど純正品で拍子抜け、少しガッカリしたといった。
だが大神は、これでも下りで走れる程のパワーはあるといいボンネットを閉めた。
それでも魔理沙は、何かスペシャルなパーツがついていないか調べたがビルシュタイン製の足回り(サスペンション)とNOPRO製のマフラー以外特に変わった所はなかった。ただシートがRECAROのフルバケットシートなのに魔理沙は驚いたがそれ以外は特に反応がなかった。
魔理沙「マジかよ…ホントにマフラーと足回り以外ノーマルなんだな。」
大神「変更したのはマフラーと足回りとシートベルトとシートだからな。」
大神「まぁ、まずは乗ってみないとわかんないし魔理沙乗ってみな?」
魔理沙「え、私!?」
大神「勿論だ、なんの為に魔理沙をここに連れてきたかわかんないじゃないか。」
霊夢「いいわ、丁度新品タイヤの感じも確認したかったから横に乗りなさい魔理沙。」
魔理沙「わーった、わーったって!」
魔理沙は霊夢の車に乗り込みメーター類も確認したがメーターも純正のMAZDASPEEDモデルのメーターだった。追加メーターもなくただただ、極普通のロードスターだった。
魔理沙と霊夢がシートベルトを閉めると霊夢は魔理沙に言っておくけど軽く流すだけだから期待しないでねといいシフトを1速に入れホイールスピンをさせずにゆっくり前に進んで行った。
魔理沙はどんな動きをするかワクワクしていたが、どんどんと加速し続けるロードスターに少し恐怖心を覚えた。1コーナー目に差し掛かると魔理沙はここで減速すると思っていたが霊夢は1コーナー目が見えているのにもかかわらずブレーキをなかなか踏まなかった。
その瞬間魔理沙の思いが一変した。
魔理沙にはガードレールが近づいてきていると錯覚していたので魔理沙は必死にブレーキ掛けろと霊夢に説いた。
しかし、一向にブレーキを掛ける気はなく魔理沙は死を悟った。
だがようやくブレーキを掛けドリフトをし始めた。
その瞬間ガードレールがリアバンパーのギリギリに近づき、魔理沙は冗談だろと言葉を発した。
魔理沙(な、なんなんだよこいつは…ガードレールギリギリでコーナー攻めて行って。)
魔理沙(それに、なんでオーバースピードなのにコーナーで安定した走りができんだよッ―!)
魔理沙は必死に霊夢の顔を見た。すると霊夢の顔は、妖怪退治の霊夢と変わらない程の恐ろしい顔をしていた。
軽く流すだけでも魔理沙はここまで恐怖しありえない程のコーナリングで曲がっていく。
霊夢の才能は天才そのもの、まだ車を持って数週間しか経っていないのにも関わらず霊夢には速く走らせる能力があるのだ。
それどころじゃない、他にもタイヤマネージメントもきちんと行ってコーナーを攻めクラッチを労りながら走らせている。何処をどう走ればいいのかを体で覚えており、頭でどうするべきか一瞬で判断する。
霊夢の才能は凄いものだった。
霊夢「うーん、ざっとこんな物ね…タイヤとしてはなかなか食いついていってくれるしいい感じ。」
霊夢「魔理沙もそう思うでしょ?」
魔理沙「あ、ああ…そ、そうだな。」
魔理沙(なに平然と話してんだよ…ただでさへ横Gに耐えるのに必死だって言うのにッ!)
幻想峠、頂上。
大神は霊夢達が戻って来るのを待っていた。すると見慣れない黒色のNISMO S-Tune仕様のR32が大神の前に現れた。
大神がR32を見ていると大神のR34の横に停め、ドライバーが出てきたのだ。
???「ほ~、NISSAN SKYLINE GT-R BNR34 SpecVⅡNurですか…生産終了時期に1000台限定で売られた車で何処を探しても絶対手が入らない車、まさかあなたがその車を持っているとは思いませんでした。」
大神「ブン屋のか…まぁ、幻想郷は旧車や限定車まで外の世界で忘れ去られた車とかスクラップにさせられた車が入ってくるから車社会に優しい世界だよなここ。」
文「ですね、私のR32もなかなか手に入れるの難しいて言われてたのに紫さんはなんでも持ってきてくれるので紫さんには頭が上がりません…。」
大神「にしても、いつエボⅢGSRからS-Tune R32に変えたんだ?」
文「ついこの間です、まだライトチューンなので大神さんとの勝負は完成まで持越しですね…。」
大神「あれ、文のR32って初期馬力いくつだっけ?」
文「400馬力程度ですね、今はCPUを書き換えてタービンを小型の物にしたのでざっと517馬力くらいですかね。」
大神「南のGC8より17馬力上か…でももし南と勝負しようと考えてるんだったら馬力だけじゃ勝負にならないぜ?」
文「大神さんや南さんはドリフトでバトルしてるのでグリップの速さがわかってないんです。」
大神「ほ~…んじゃ言ってみ?」
文「大神さんはドリフト勝負する時は基本FR、四駆で勝負する時はホント時々でドリフトも四駆で勝負しているじゃないですか。」
文「南さんは、ラリーの経験があって四駆でもどんな路面でも対応してドリフトしている…しかし、南さんや大神さんはドリフトしかしなくグリップでバトルをしたことが無い。」
文「だから、ドリフトばっかりしている皆さんにグリップの素晴らしいさをお教えしようと思ったんです。」
大神「だから、南や俺と勝負したいと?」
文「ええ、そうです…だから私は四駆しかこだわらずに、ランエボやGT-Rしか乗ってこなかったんです。」
大神「確かにグリップは速い…がドリフトも場合によっては速いこともあるんだ、だからと言って人にその考え方を押し付けるのは良くない。」
大神「人には人の乗り方がある、だから俺はドリフトで―。」
文「でも、グリップは勝負する時には絶対必要的な存在です…だから口で教えるより、行動で教えるべきなんです。」
大神「…そこまで言うんだったら、これから来るやつにソレを証明して見せろ。」
すると、霊夢のロードスターが戻ってきた。
魔理沙が車からフラフラになりながら出てきて立ちくらみが起こってしまいその場でしゃがみこんでしまった。
文たちは少し魔理沙のことが心配になったが、魔理沙は大丈夫といいすぐに立ち上がった。
霊夢が車から出てくると、大神がどうだと答えた。霊夢はまぁまぁと答え魔理沙の様子を見に行った。
しばらくすると、文が霊夢に勝負を挑んだ。
文は少し疑問に思った。
非力なロードスターに文のRでは勝負にならないでは無いのかという理由だったからである。しかし、大神が霊夢と勝負させるのには何か訳があるはずだと文は思い文は車に乗り込んだ。
霊夢「ねぇ、大神?」
大神「どした?」
霊夢「あのクルマなんて言うの?」
大神「日産 スカイライン GT-R BNR32さ、グリップとかならもうめちゃんこ速いが…お前のテクならRだろうと余裕に抜かせるさ。」
霊夢「そう…それじゃ気楽に行くわ。」
と言うと霊夢も車に乗り込み大神が車が並んでいる間に達こう言い出した。
大神「勝負は下り1本、どちらかがちぎれ前に出たやつが勝利だ。」
大神「カウント、始めるぞ!」
大神「5,4,3,2,!」
大神「1!」
大神「Go!」
カウントが終わると霊夢のロードスターと文のRが走り始めた。
文は霊夢の車に抜かされることは無いと思い前に出た。
しかし、どんな走りをするのかと気になったのかペースは最小限に抑え霊夢のロードスターがちぎれないようにいつもよりスピードを落としていた。
霊夢(文のやつ…本気でアクセル踏んでないわね…まるで私を待つように…。)
文(ストレートで離したら勿体ないでしょう、本当なら後ろではっきり見ておきたかったのですが…前なら確実に勝負になります…貴方の走りがとても気になったのでその走り…見させてもらいますよ。)
第1コーナー、文はきちんと減速しコーナーをグリップで曲がって行った。ATTESAが効いているのか、コーナーではきちんと安定した走りができアクセルワークも綺麗に扱っていた。
それと逆に、霊夢の車はコーナーではドリフトでガードレールギリギリで曲がり綺麗に四輪ドリフトをしている。
文は霊夢の走りを見て驚いた。
ドリフトでこんなに追いついてきているのは驚くどころ逆に喜んだ。
文はアクセルをめいいっぱい踏み、霊夢のロードスターをぶっちぎろうと考えていた。だがそこに落とし穴があった。
魔理沙「なぁ…大神、なんで文とバトルさせよう考えついたんだ…いくらなんでも無謀すぎやしねーか?」
大神「確かに、RとNA6CEでは勝負にならない馬力の差で考えれば無謀な勝負かもしれない…なんたって向こうはATTESA ETSが入っていてグリップなら尚更だ、文のは霊夢の後輪駆動とは違って四輪駆動だからな…。」
魔理沙「じゃあ、なんで霊夢を走らせようと考えたんだよ!」
大神「まぁ落ち着け、勝負にはならないかもしれないが…それは"サーキット"での話、"アップダウン"が激しいこの峠なら、その馬力の差を埋めることが出来るんだ。」
大神「馬力がものを言うのは、高速やサーキットでの話…峠なら馬力もパワーも必要ない…試されるのはテクのみ、下りならいくらターボ車でもパワーが落ちる…コーナーが多いこの峠なら霊夢には勝機はあるって事なのさ。」
大神「さらにここには排水用の溝があるんだ、霊夢はその溝を引っ掛ける技が出来るんだ…つまり理論的には霊夢のロードスターは下りなら有利…有利な条件しかそれっていないんだ。」
魔理沙「なんだよそれ幻想峠ならなんでもありかよあいつ…で、でも、いくらなんでも足回りとか変えないとその有利な条件が破綻しちまうんじゃねーのか?」
大神「それはあくまでもドノーマルのロードスターで勝負したらの話しになる、霊夢のロードスターは足回りとマフラー…そしてハンドル等は変えてはあるんだ。」
魔理沙「ビルシュタイン製の足回りだろ、それってスペシャルパッケージなら純正としてついてるやつだろ?」
大神「本当はな、実は元々ついてたやつはボロボロでノーマルで峠を攻めさせるのはとてもじゃーねけど可哀想だったからな…もうちょいいい足回りに変えておいたんだ。」
大神「少し車高が下がってる分、ドリフトをする時の切れ角と舵に必要となるスタビライザーを変えてあるんだ。」
大神「コーナーを曲がる時は、速いドリフトで攻めていける…スタビライザーをドリフトしやすいように少し伸ばした。」
大神「ドライブシャーシとサスペンションを変えたおかげで今の霊夢はRでも抜かせるはずだろう。」
中間地点、文は焦っていた。
何故焦っているのか、霊夢は一体文に何をしたのか。大神は霊夢が勝つという確信だけしかなかった。
東方幻想最速伝説の、幻想ドリフトを見てくださった皆様誠にありがとうございます。1話ながら早速コメントを頂きました、とても嬉しいです!これからもどんどん書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします。2話の天才ドライバーなのですが、紅いロードスター乗りが誰なのか、わかってた方もいるかもしれませんが霊夢があのロードスター乗りでした。もうちょっと話伸ばそうかなと思ったんですが…流石にそこまで話を伸ばせるほど考えてませんでした。
ロードスターの事に軽く説明を。
MAZDA ROADSTARは1987年頃に登場した車で、頭文字Dのセリフ通り人馬一体というキャッチフレーズでロードスターはかなり人気がありました。初期のNA系(NA6CE,NA8C)には当時ABSやトラクションコントロール等はついておりませんでしたが、直列4気筒の1.6Lながら、とても面白い1品だといえるクルマで1.8LのNA8Cなどがあり外国でもMX-5と呼ばれ。ライトはリトラクタブルライトでしたが人々に人気がありました。
昔うちの親も青色のNAロードスターに乗っていて僕も気に入った1台でした。
そして1998年にマイナーチェンジ、NB系(NB6C,NB8C)が誕生。リトラクタブルライトを廃止、丸め型のライトになった。ロードスターは元々オープンカーだったためNAロードスターは布式でリアウィンドウガラスはビニール式で直ぐに気泡が入ってしまうのだがNBロードスターになったロードスターはガラス式に変更され気泡が発生して見えないという状態は無くなりました。
エンジンは直列4気筒なのは変わらないもののAT車にはABSが搭載されていました。ロードスタークーペと言う車も登場し、2005年にNC系(NCEC)が登場しました。
NA〜NBは大体120馬力から130馬力程度で170馬力のロードスターはあったものの、NCでは160馬力から170馬力へとパワーアップしました。エンジンはNAからNBではB型エンジンを搭載されていたがNCからL型に変わり縦置きエンジンに変更されました。
布式のオープンルーフから、電動式のオープンルーフが登場しカーオブザイヤーを受賞しました。
そしてロードスターのスピリットが登場し、2015年に新型のND系(ND5RC,NDERC)が登場ししました。
ロードスターRFと呼ばれたロードスターも登場し変わったオープンルーフで人々にさらなる注目を浴び再びカーオブザイヤーを受賞。スポーツカーが減った今、ロードスターはオープンスポーツカーとして車好きには嬉しい誕生でした。
色々と長くはなりましたが、次はさらに霊夢達に刺客が来ます。
誤字脱字や、意味不明や間違ってる所がなどがあると思います、その時はぜひご指摘をよろしくお願いします。
中傷コメは禁止ですのでご理解のことよろしくお願いします。