東方幻想最速伝説   作:白狐のイナリュウ

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チルノに妙な動きをされ、ブチ切れた霊夢。キレた霊夢はチルノに勝つことが出来るのか。そして霊夢達に更なる刺客が現れる。
霊夢はチルノに勝てるのか、そして霊夢達に現る刺客の正体とは。


Act,4 紅魔館レーシング

霊夢「ムカついた…わざと危ない事してくれたわね…。」

霊夢「あんたみたいなやつ、絶対に負けない!」

霊夢はチルノにキレ、全速力でチルノのEK9を追いかけた。

しかし、チルノはストレートが速く50m以上も離されてしまったらもはや勝ち目がない状況だった。だが、霊夢はその展開を逆転した。霊夢はガードレールとの幅をわずか1cm程寄せ、ガードレールギリギリで曲がって行った。コーナーを抜けるとストレートなのだが霊夢はアウトにより芝生に乗った。普通ならタイヤを労るのだが、今の霊夢にはそんなのは関係なかった。ただ霊夢の頭の中にあるのは勝つ事のみ。再びコーナーが迫ると、オーバースピード気味でコーナーに侵入。コーナーを抜けるとアウト側によりフロントフェンダーをガードレールに当てた。その反動で逆ドリフトをし気が付けばチルノに追いついていた。

???「…霊夢さん相当怒ってますね…。」

???(普通の人間なら、キレたらミスばかりで正確に車をコントロールすることが出来ない…そこで勝負が分かれるけど。)

???(霊夢さんは違う、キレたらキレる程速い…パワーの差がデカくても場数の差とテクの差が全然違うんだ…。)

???「チルノちゃん、今に知るよ…FRの恐ろしさを…FRの凄さをね。」

チルノは動揺していた。それはそうだ霊夢がここまで走るとは思わず、どうして追いつかれたのか理解できなかったのだ。

チルノ「嘘でしょ…ロードスターがどんどんと差を詰めてくる…。」

チルノ「そんな…バカな…!」

霊夢のロードスターはチルノのEK9を抜こうとしたがチルノは必死にそのポジションをキープしようとし抜かされないようにブロックした。

しかし、霊夢のロードスターはぶつかりにかかろうとした。その瞬間チルノのEK9がふらつき霊夢に隙を見せてしまった。

すると、霊夢は溝に引っかけコーナーを曲がって行った。その瞬間チルノは霊夢に抜かれてしまった。

チルノ「な、何今のコーナリング…インベタでスコーンと行った!?」

チルノ「なんなんだよ…さっきのコーナリング…ふざけるな!」

チルノはこのまま負けるのが悔しいのか、必死に霊夢のロードスターに食らいついた。だが、後ろに着いた時には霊夢のロードスターのフロントバンパーに当たりそうなくらい張り付いていた。ブレーキをかけコーナーを曲がる時には霊夢のロードスターのフロントバンパーが当たっていた。

霊夢は必死に逃げるもチルノはもう既にスリップストリームを使い前に出ようとしていた。だが霊夢は減速した。

チルノ「なんで霊夢…減速したんだ?」

チルノが疑問に思う前にチルノは次のコーナーに差し掛かっていた事に気が付かなかった。コーナーに入った時にチルノはようやく気づきブレーキを踏んだが、それはもう遅かった。リアバンパーの左側を打ってしまい、その反動でスピンしてしまった。

チルノは唖然とするしか無かった。だが何故負けたか等はチルノにはなくまず、EK9のバンパーを壊してしまったことにチルノは悲しくて仕方なかったのだ。すると、霊夢のロードスターはチルノが心配になったのかEK9がスピンした所まで戻ってきた。

霊夢「チルノ…大丈夫?」

チルノ「…うん…。」

霊夢「こりゃ派手にやったわね…大神なんて言うんだろ。」

チルノ「あたいの…EK9…。」

霊夢「私…少しやり過ぎたわ…悪かったわ。」

チルノ「あたいも…負けたくないからって危ない事してごめんなさい。」

霊夢「いいのよ、これでおあいこじゃない。」

霊夢「また治して、リベンジしに来なさいよ…またバトルしてあげるから。」

チルノ「うん…。」

次の日、霊夢は大神の店に車を持って行っていた。

大神「うわぁ…。」

霊夢「ど、どう?」

大神「こりゃ、フェンダーもろとも全替えかな。」

大神「フェンダーが完全に凹んでて叩いて治すかしないと自走は不可能だ…それにオープンルーフが完全にぶっ壊れてる…新しいNB用のオープンルーフにするか、MAZDASPEEDの固定式のオープンルーフにするかだなこりゃ…。」

霊夢「お願い、安くして!」

大神「無理。」

霊夢「馬鹿なァァァァァァァァァ!」

大神「…でもまぁ、どっちみちこいつをレベルアップしようと考えてんだ…それ考えたら板金は安くしてあげようかな〜。」

霊夢「マジで!?」

大神「嘘です、板金代は取るからな…。」

霊夢「ケチ。」

紅魔館、門の外で赤い車のエンジンのメンテナンスをしている中国人がいた。その車は、MITSUBISHIのFTO GP VersionR Aero Seriesであった 。

三菱、FTOとは1994年に発売を開始したノッチバックスポーツカークーペである。ノッチバックとハッチバックの違いはルーフとトランクの形状の違いから来ている。トランクごと丸くなっている車をハッチバック、リアガラス(ルーフ)だけが丸くなっていることをノッチバックと呼ばれている。エンジンは4G63型直列4気筒と6A12型V型6気筒がある。彼女の車はその6A12型のMIVECが搭載されている、4G63型エンジンの出力馬力は125馬力6A12型エンジンは170馬力ある。しかし、彼女が乗っているFTOは出力馬力が200馬力ある、それに更なる改造を加え約300馬力とパワーアップさせた。

FTOが出た当時はそれなりの人気があり、カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。そしてMITSUBISHIのGTOと違い駆動方式はFFであったため、4WDのGTOよりの性能はなかったが旋回性能が高く他より優れたボディ剛性を確保していた。プロレーサーによると「ドリフト競技でFF車部門であれが一番」とコメント、ホンダ インテグラタイプR(DC2)が現れるまでは最速の車と呼び声もあったが2000年の冬に生産を終了さてしまい、短い販売人生をを送ってしまった。さらに、人によるが、出た当初はなかなかの人気があったものの徐々に不人気車両に落ちていき人々にFTOの存在が忘れ去られることになる。

現在ではFTOが走っていること自体珍しく、ほとんど街中で見かけることは無くなった。

すると、紅魔館の中から一人のメイドと吸血鬼が出てきた。門を開けると彼女の名を呼びこういった。

???「あら、美鈴(めいりん)…こんな時でもメンテナンス?」

美鈴「はい、昔の車って結構壊れやすいんでこうしてメンテすることで壊れにくくしてるんです。」

???「あなたに前から聞きたいことがあったんだけど、なんであまり人気がないFTOを選んだのかしら…以前はMRのAW11(MR-2)かMR-Sが欲しいって言っていたじゃない、なのになぜ前輪駆動のFTOにしたのかしら?」

美鈴「はじめは、そんなことを考えました…しかしにとりさんの工房の中にポツリと置かれたFTOがあって近いうちに廃車なんて、なんだか可哀想だなと思いこうして愛情深く乗ってるだけです。」

美鈴「別に何言われようと自分がこれで良いと決めた車、大切に乗るだけなんです。」

???「そう、貴方は本当に優しいわよね…咲夜が貴方を気に留める理由も分かる気がするわ。」

咲夜「メンテナンスが終わったらすぐに遠征にいくわよ、準備しておきなさい?」

美鈴「承知いたしました咲夜さん、丁度終わったばかりなのでいつでもいけます。」

???「わかったわ、さぁ行きましょう…幻想峠へ。」

次の日、紅魔館チームが幻想峠に訪れたという噂は大神の店にも届いていた。

大神は少し悩んでいた、霊夢のロードスターをライトチューンにすることは決まったが魔理沙のFDをどうするかを。なぜそう考えていたかと言うと。

もともと魔理沙に紅魔館チームのメンバーと勝負させようと考えていたのだが、プロ級のドライバー何人もいるという噂を聞くと今の魔理沙には勝負にならないと考えFDのパワーアップを考えていた。

だが、何時何処で現れるか分からない今大神は魔理沙にどう説明するかと悩み少し頭を抱えていた。

しかし、幸運にも魔理沙が大神の店に現れた。

魔理沙「よぉ、大神~タイヤ交換してくれよ~。」

大神「お、良いときに来たぜ…お前車のパワーアップ考えてたよな。」

魔理沙「そうだぜ、エアロパーツも変えたいくらいなんだぜ…お、てことはやってくれんのか!?」

大神「まぁ、な…でも最初からフルチューンという訳にもいかないんだ。」

魔理沙「なんでだ?」

大神「こいつは、2ローターで約700馬力以上のパワー…いやそれ以上の馬力が出ても可笑しくはない3ローターでも800馬力以上、787Bに搭載されている4ローターエンジンはチューンすると1000馬力はくだらない。」

魔理沙「1000馬力…大神のR35もそうだよな…。」

大神「ああ、俺はRをよく知りエンジンの特性や足回りの質感などを確かめた上でRをいじってる。」

魔理沙「えーと…つまり?」

大神「Rがどのように動いてくれるか考えたり、どうしたら言うことを聞いてくれるかを頭で考え行動する…それを俺は毎日やり続けて車の改造をしてるんだ。」

大神「魔理沙はまだ、その車のことは知らないし…その車にある特有の"癖"も把握してないだろ?」

大神「だから、最初は軽く400馬力ちょっとにしてその車の"癖"を見抜く必要がある。」

魔理沙「その癖を把握し車の特性を知れば、フルチューンにしていいって事だな?」

大神「まぁ、そうなるが…"ただ"その車の特性を知る事だけじゃ意味がない、"車にそれ以上の愛情を与えていれてるか"なんだ。」

大神「ただ、"移動手段が欲しくて車を買う"…それも悪くない。」

だが、大好きな車で、絶対これがいいと思った車は大切にするか大切にされる。好きな車を大事にしない人はいない、ただ安さに溺れて車を大切に思っていない者が思い出が無いまま車を手放してしまう。

車に傷を付けてしまう、車を壊してしまう。それは仕方ないさ、人間誰しも車を傷つけずに走れる者はいない。絶対事故らないと自信を持っていても、必ず事故をしない訳でもないんだ。

いくら車が安くても大事にすることが、もしその車が限界に達した時、手放す時、必ずその車で良かったなと思える。だから南や俺は"車は動物の用に大事にしろ"と言ってる。

大神「いくら、ただの機会だからと言って造られたものは必ず意思を持つ…俺が動物以上に家族当然のように車愛しているのは当然なんだ。

大神「愛した車だから大切扱ってる、大事だから俺はこういうんだ。」

魔理沙「なるほどな…確かに大神の言ってることは正しいな…でも私もこのFDを家族当然に扱ってる、大丈夫さ。」

大神「いい心構えだな、でも慢心は気をつけろよ?」

魔理沙「分かってる、心配ありがとな大神。」

魔理沙「さぁて、どういう風に私のFDをレベルアップしてくれるんだ?」

次の日、霊夢の神社に手紙が届いた。それは紅魔館に居るレミリア・スカーレット宛からの手紙だった。

手紙にはこう書いており。

『拝啓博麗霊夢様、貴方に車のドリフトバトルを申し込みたいと思います、勝負の相手は紅・美鈴場所は紅魔館ガーデンサーキットで開催しようと思っております。』

『時間は21時、サーキットの方は貸切にしておきますので21時前までお好きに使用して構いません。』

『車は三菱のFTOです、良い勝負になることを期待しておきます、紅魔館・当主・レミリア・スカーレットより。』

その手紙を見た霊夢はすぐさま大神の店に向かった。だが、その店には大神の姿は無かった。

ただ、霊夢の赤いロードスターが大神の店のガレージに置いてあった。窓には置手紙がありそこには。お前の車の第一段階は終了した、受け取ってくれと書いてあった。

18時、魔理沙は大神と霊夢を待っていた。すると、霊夢が大神より先に来て魔理沙にこういった。

霊夢「あれ、先に着てるの魔理沙だけなの?」

魔理沙「あ、ああ…ってなんだか霊夢のロードスター変わったな。」

霊夢「大神が今日の為に改造してくれたのよ、なかなかいい動きするわこの車。」

霊夢のロードスターは中身だけでなく外見も変わっていた。エアロパーツはGT300で使われていたNOPRO製のエアロパーツを装着、ウイングは純正のオプション用のMAZDASPEEDはそのままだったがホイールはワタナベホイールのエイトスポークF8も変わらないがインチが14から16インチに変わっていた。エンジンはBPエンジンをオーバーホールし、約170馬力から200馬力前後へとパワーアップされていた。

しかし、FTOに勝てるかと言えばあまりにも不利な事には変わりなかった。だが、霊夢は自信満々で美鈴と勝負を挑んだ。

霊夢「言っておくけど、私本気で行くからね。」

美鈴「…いいでしょう、何しろ勝負を挑んだのはこちらです…私も本気で行かせて頂きます!」

魔理沙「それじゃ、カウント始めるぞ!」

魔理沙「5,4,3,2!」

魔理沙「1!」

魔理沙「Go!」

霊夢達は最高のスタートを決め、短いストレートを180km/h以上まで上げて行った。しかし、パワーはFTOの方が高く霊夢のロードスターが後追いになった。第1コーナー、緩いコーナーが続き美鈴には余裕のコーナリングで霊夢にプレッシャーを与えた。だが、霊夢も美鈴に反撃、ガードレールギリギリのコーナリングを見せ余裕の表情を見せた。

しかし、このコースでは美鈴のFTOの前輪駆動が有利となる。いくら緩いコーナーが多いとは言えど馬力の差、駆動方式の違いで美鈴に30m程差がついてしまった。きついコーナーはまだ先、これでは勝負が着いたも当然かと思われる程魔理沙に失望させて行った。

すると遅れて、大神が紅魔館ガーデンサーキットへ到着した。

大神「霊夢は?」

魔理沙「もうとっくにスタートしてるぜ?」

大神「そうか…良かった、徹夜でロードスターの"第1段階"を仕上げて置いてよかった。」

魔理沙「なぁ、霊夢のロードスター…どういうセッティングにしたんだよ。」

大神「ああ…簡単な話さ、足回りのバネを少し硬くして馬力を200馬力程度上げたくらいさ。」

大神「あとは操作性の向上の為にスタビライザーを変えたり、速度向上の為にエアロパーツ変えたりしただけ…特にスペシャルなパーツはついてない今まで通り自然吸気のままさ。」

魔理沙「それでも相当変わってんじゃねーか、たったそれだけでも速くなったのには変わりねぇし。」

大神「とりあえず、これなら美鈴に勝つことは出来る…でもストレートのパワー勝負…もしくは伸びの勝負なら完璧に美鈴が勝つ。」

魔理沙「でも、あいつはコーナーで勝負して走る癖あるよな。」

大神「ああ、それで文に勝ってるわけだからな…アイツを後ろにしたら勝てた奴はいない。」

大神「霊夢と勝負する時は必ず先行を選ばない事を俺はオススメするよ。」

紅魔館ガーデンサーキット、中間地点。

美鈴はまだ先行を走っていた、だが徐々に差が詰まってきているのは明白だった。次のコーナーをクリアする時には美鈴の車が目の前にいた。

しかし、美鈴は霊夢のロードスターが真後ろにいることを気づいてはいなかった。美鈴は慢心し切っていた、自分は速い、あの下りで2回も勝負して連勝している博麗霊夢より速く走れていると。

それが今後仇になり、美鈴にミスを生んでしまう。

美鈴「今日の私はノれてる…今日は絶好調!」

美鈴「博麗の巫女、アンタの不敗神話も今日で終わりだ!」

美鈴「この私が、霊夢さんの不敗神話を止めてやるんだ!」

美鈴は後ろから眩しい光が来ると目を細めた。ドアミラーを見てみると霊夢のロードスターが美鈴の真後ろにいたのだ。

美鈴は驚きを隠せず、動揺してしまった。

美鈴「嘘でしょ…!?」

美鈴「まだ、本格的なコーナーが増えてきてから…数えられる程しかコーナーを抜けてないんだ!」

美鈴「こんなに呆気なく…紅魔館ガーデンサーキットで…私のホームコースのダウンヒルで追い詰められるなんて…。」

美鈴は動揺し、思わずハンドル操作を誤り外側へ膨らんでしまった。

霊夢はその隙をつき抜かすことが出来るのか、そして美鈴は霊夢を抜かさずに勝つことが出来るのか。

 

続く

 




どうも皆様この小説を読んで頂きありがとうございます。
作者、電龍 大神役をしている白狐のイナリュウです。
投稿からかなり期間が開きました、最近部活などが忙しくさらに小説の投稿が遅くなる可能性がありこの間まではGWだったのもあったので、なかなか投稿出来ませんでした。皆様投稿が遅れてしまい申し訳ありません。でも出来る限り、早目に小説を投稿できるよう努力致しますのでご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
ここでちょっと余談なんですが、皆様GWはどこに行きましたか?
家族がいる故郷、または遊園地などに行った人も多いかもしれません。自分はGWの最後に筑波サーキットの筑波サーキット・カーフェスティバルに参加させて頂きました(見に行ったが正しいか…)。
Lotus EuropeやPorsche 964Turboなど良い車を沢山見れて楽しかったです。コースの全体も知れて最後は、筑波サーキットを走行する事が出来て良い思い出になりました。そして良い勉強になった気がします。またこういうイベントがあれば行こうと思っていますので、自分の思い出自慢になってしまいますが、ネタに困った時にこうして語って行きたいと思います。
次は美鈴戦の後編と小悪魔との勝負となります、果たして霊夢は勝てるのか…。
大神(主)「勝てる…よね?」
霊夢「あんたが書くんだから、勝つかはアンタの設定次第。」
大神(主)「いや…勝ってよ?(困惑)」
霊夢「無茶言うな!」
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