東方幻想最速伝説   作:白狐のイナリュウ

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ついにレミリアと霊夢との最終戦、勝利は一体誰の手に?


Act,9 カリスマロータリー始動

次の日、1台の白い車が紅魔館の中に入っていった。その車は輝かしく、見た者も心打たれる仕様の車だった。

にとり「レミリア、完成したぞ"例の車"。」

にとりがそう言いながらレミリアに車の鍵を渡す。レミリアが車に乗り込むと、早速エンジンを掛ける。するとエンジンの迸るサウンドがレミリアの耳に入っていく。ロータリーエンジンなのかとても甲高い音が聞こえる。エンジンは2ローターエンジンから3ローターエンジンに切り替えたらしく足回りなどしっかりしている。

インパネは追加メーターが1つ着いておりメーター類はメーターボートの中にMoTeCのデジタルメーターが収納されていた。それだけではなくラジオオーディオなどを外し、水温と油温そしてブーストメーターとミサイルスイッチが取り付けられていた。メーターボードの上に付けられているメーターもブーストメーターなのだが、ステアリングはMOMOのCommand2と言う変わった柄の赤色のステアリングにSPARCOのボタンキットがホーンボタンと一緒に付けられている。ボスはMOMOの少し長めのボスを使っている。ハンドルを外せるようにラフィックスのクイックリリースが取り付けてあった。シートベルトはSPARCOの4点式シートベルトの白と言いたいところだが、SPARCOには白色の4点式シートベルトがない為グレーとなっている。

シートはRECAROのPRO RACERと言うまさにプロが選ぶシートを搭載している。リアシートや内張り等を取り外し、インパネ以外原型がなかったロールケージも本格的な物が取り付けられていた。もちろんレミリアはカリスマ性を強調出来るような車を作って欲しいと言う要望から、車やロールケージ等が白く塗られている。整ったインパネにシートまさにレーシングカーその物の車。

その車は、ロータリーエンジン搭載車のRX-7。そうMAZDA RX-7 FC3S SAVANNA GT-Xだ。エアロパーツはRマジックのフロント・リアフェンダーにサイドステップそしてリアバンパーにデフューザーにフロントバンパーが装着されている。そして、ホイールはRAYSのVR GT TypeCのインゴットカラーを取り付けてあった。ライトは雨宮の固定ライトなのだが、レミリアが好きで見ていた某映画のFC3Sがとてもクールに見えたためそれにしたかったらしい。

レミリアは自分の車を動かし咲夜を付き添いさせた。

咲夜がレミリアの横に乗ると、旧・紅魔館ガーデンサーキットで早速シェイクダウンを始めた。ドリ車プラス競技用の車とはいえかなりパワーがある車に仕上がっている。馬力はおよそ900馬力オーバーとオーバースペックだが、競技用をする時は500馬力程度に落としている。だが、今回の相手はロードスターなのだからさらに馬力を落とすことになる。

1コーナーに入る瞬間、咲夜はFCの究極の軽さに驚愕する。

咲夜(な、何この動き…まるでF1に乗っているみたい…これがにとりが言っていた究極の軽量化…。)

咲夜(これで1000kg切ってるって信じられないわ…でも霊夢のロードスターはさらに純正重量でもおよそ1000kgいくかいかないか位の重量…重量差はかなりあるけれど、お嬢様ならきっと勝てる。)

レミィ「ドリフトで5000回転くらいしか回してないのに、まだ横になるわ…。」

レミィ「にとりは、ホントに面白い車を作ってくれるわね。」

咲夜「全くその通りですね…お嬢様のFCかここまで速くなられるとは思いませんでした。」

レミィ「そうね、私も貴方と同意見…これで霊夢を負かすことが出来るわ。」

一方、霊夢のロードスターはと言うと。

エンジンを2ローターエンジンに切り替えていた。それは何故かと言うと霊夢のBPエンジンを搭載したロードスターはフランと咲夜とのバトルが終えた時、大神の店の前に止めておいたのだが次の日にエンジンが動かなくなってしまったのだ。原因は無理に負荷をかけすぎたせいでクランクが真っ二つに折れてしまい、クランクも2気壊れてしまっておりその衝撃でセルモーターも回らなくなってしまったのが原因だった。だがそれを解決しなくてはいけないのが大神。しかし、エンジンはもう使い物にならない程の破損状況。これではエンジンを治しても回るかどうかと言ったところだった。そこで霊夢にロータリーエンジンの特性を知ってもらおうと大神は一肌脱いだ。

大神「エンジンは、積み終わった…RX-8の13Bエンジンを積んだのはいいが、これにスーチャを載せてきちんとぶん回るかが問題なんだよな…。」

大神「あとはセルモーター治さないとだな…リビルト品のセルモーターどっかに無かったかな…。」

といい、店の倉庫の方へ向かうと施錠されていた倉庫の鍵が何故か開けられていたのだ。だが、大神は鍵をきちんと持っておりスペアキーもマスターキーも盗まれた形跡がなかったのだ。しかも施錠されていた南京錠の鍵は無理矢理こじ開けられた形跡もなく普通の鍵で開けられていたのだ。

一体誰が大神以外取れるはずもない倉庫の鍵を使い、倉庫のドアを開けたのか全くわからなかった。だが中に入るとそこにはレミリアが立っていたのだ。大神が後ろを振り返るとそこにはレミリアのFCが止まっていたのだ。

大神「レミリアの運命を操る程度の能力…か。」

レミィ「あら、よくわかったわね…やっぱり能力やスペルカードをコピーする事が出来る程度の能力の持ち主の貴方には全てお見通しって訳ね。」

大神「白々しいな…俺は"必要な物"を取りに来ただけさ。」

レミィ「あら、その必要な物って言うのは"これ"の事かしら?」

するとレミリアの手にはロードスターのセルモーターがあった。

セルモーターの事もレミリアは先を読まれており、手には手袋がはめてあった。

大神「なぁ、そのセルモーターは大事なもんなんだよ…それが無いと―。」

レミィ「エンジンがかからないかしら…返してもらう前に取引しましょう?」

大神「取り引き?」

レミィ「ええ、簡単な取引よ…セルモーターを返す代わりに来週、満月になる日に霊夢と私の一体一の勝負をする。」

大神「…なるほどな…確かにいい取引かもしれんが、答えは霊夢に聞いてみないとわかんないぜ?」

レミィ「あらそう…ならこのセルモーターは一生戻ってこないわよ?」

大神(強引だな…素直に勝負がしたいって言えばいいのに…。)

大神「分かったよ、でも少し時間をくれ…まだロードスターは改造途中、シェイクダウンの必要もあるし再来週の満月になる日にしてくれ。」

レミィ「わかったわ、それじゃ再来週ね。」

次の日、エンジンか組み終わりセルモーターもきちんと回るものに変更された。そして、足回りなどのリセッティングが大神の手で行われた。

マフラーは基本的にリアパンパーの下に付いているものなのだが、大神は霊夢のロードスターに付いているマフラーを片側のサイドステップに取りつけ、とあるGT300車両みたいな見た目になった。

足回りはグリップよりにセッティングされ、ブレーキを聞きのいい物に変更した。オープンルーフはカーボンの固定式に替えられ、艶のある黒色のカーボンの固定式ルーフだ。ホイールはワタナベRSF8からBBSのRS-GTが付けられた。タイヤはブリジストンタイヤから東洋タイヤに替えられ、グリップの効く一番いいタイヤを履かせた。

ボンネットは熱抜きダクト付きのカーボンボンネットに変えられた。

ミラーはGTなどでよく使われるミラーを使い、ワイパーも1本に統一化された。ライトはリトラクタブルのままだが、これでもボディの軽量化を合わせ900kg以下の重量。まるでレーシングカーその物と言える、これでレミリアのFCと下りで勝負が出来る。

どちらが勝利の女神が微笑むのか、あの紫でさえも気にしてならなかった。レミリアとの勝負の当日。

皆はピリピリした熱いプレッシャーを感じていた。

大神「あれ、紫来てたのか。」

紫「ええ、今日はみんなピリピリしてるわね…珍しく貴方グループA仕様のR32まで持ってきてるし…。」

大神「ありゃあ、フルチューンして無理矢理走らせてるだけだからよ…ただでさえサーキットでは600馬力にしても滑っていく危ねぇ車なんだからよ。」

紫「でも、あの外の世界では有名の"噂のZ"みたいに優しく繊細な動きで走らせてるのに暴れ馬みたいに言って…そんなに危ない車には見えないわよ?」

大神「そう思ってんの多分お前だけだよ…それとお前もちゃっかりイグニッション仕様のKPGC10のHTセミワークス仕様乗ってきてんじゃねーか。」

紫「懐かしくて引っ張ってきたのよ、他にもS30のナンバーのついたレーシングカーとかいっぱいあるわよ?」

大神「エンジンはL20型からL28にレストアして、オイルクーラーの有線とオイルクーラーを外付けしてイグニッション化させたHTセミワークスの最終形…ゼッケンが15番なのがまた渋いが、流石のこの車…渋いものを持ってきてくれる。」

紫が乗っている車は、以前紹介したハコスカGT-Rと呼ばれるNISSAN SKYLINE 2000GT-R KPGC10なのだがサーキット仕様のハコスカは、市販で売られていた仕様と全然違う。まずはS20からL20に変わった事、そしてイグニッション化をし当日強かったサバンナRX-3を打ち負かす為に作られた1台でもあり、GT-Rの中では誇りである。

ホイールはワタナベRSのRタイプを履かせており、ABSやトラクションコントロールが無い中雨の日などは苦戦を強いられた車である。シートはフルバケットシートが付いている、ただしメーカーは不明だ。

片側サイドステップから出ているマフラーとリベット止めのサイドフェンダーが昭和の時代を物語っている。そして純正で取り付けられたダックテールスポイラー等がとてもクールに見え、当日は純正で取り付けられたあった銀メッキも取り外されている。白に青のスプライトがついているのもその証拠だ。

ただ大神が乗っている車はNISSAN SKYLINE GT-R BNR32のspecVだ。大神のR32はグループAで使われていたレーシングカーを偶然見つけ自分で改造を重ねた。しかし、この車はデカールが貼っておらずあるのは当時のnismoステッカーだけだった。だが、ホイールやバケットシート等の仕上がりもよくシートベルトは6点式だがそれもとても素晴らしいボディ剛性もしっかりしており、エアロパーツもグループAで使われる市販のままだった。馬力は約550馬力と高スペックな車に大神はそこに惚れた。その車は売れ残りで走る事すらなくなってしまった車、そのまま朽ち果てていく車を大神はもったいないと思い、車をすぐ様ガレージに入れた。すぐ様車の色を黄色に変え、ホイールのTE37ULTRAのガンメタを付けた。

エンジンはオーバースペックの1000馬力オーバーにし、サイドステップについていたマフラーをかなりパワーの出るHKSマフラーに変更。

タイヤは東洋タイヤを取りつけ、店にあったメーターを全てつけた。エアロパーツはそのままだが、ロールケージを黄色に染め出来ることを何でもした。その車が大神のR32だ。

霊夢が最後のシェイクダウンを終え、旧紅魔館ガーデンサーキットにやってくるとレミリアは待ち侘びた顔をして待っていた。

レミィ「あら、私からのお誘い遅れてくるなんて何たる無礼…いえひょっとして余裕なのかしら?」

霊夢「さあね、ただ大神に言われた事をしてきただけよ?」

レミィ「あらそう…ならば自己紹介を。」

レミィ「改めまして、紅魔館当主…全国選手権大会Sライセンス第1位のレミリア・スカーレットでございます。」

霊夢「博麗霊夢よ。」

レミィ「今日はいい夜ね、私のFCが綺麗に見えるわ。」

霊夢「さっさと始めましょう、決着を付けましょどっちが速いかを。」

大神が2台の間に立ちカウントを始めた。

しかし、カウントを数える前にレミリアのFCはいきなりバーンアウトを始めた。煙が周りに立ち上る、それを見ていたギャラリーが盛り上がる。

レミィはこの勝負の為に色々な物を用意したのだNOSやスクランブルブースト勝てると思う勝負は何でも改造を施したのだ。

レミィ(どう霊夢、これが俗に言うギャラリーサービスって言うやつよ?)

霊夢(何がしたいんだか…そんなことしても余計にタイヤを消耗するだけ。)

バーンアウトをしを終えると、すぐ様カウントを始めた。

カウントを数え終えると、2台一斉にホイールスピンをしスタートした。

スタートすると、霊夢のロードスターが先行を取ったがこれは霊夢にとって致命的なミスだった。

これはレミリアがわざと先行を譲り相手を観察するという卑怯な勝負に出たのだ。離されればレミリアの負けなのだが、レミリアが後ろについたことで後ろから伝わるプレッシャーは大きくなる。先行を取ったにせよ先行逃げ切りが出来るのは時間の問題だ。

もし逃げ切れずに抜かされてしまえば、落ち込んだやる気を戻すのに時間がかかってしまうのだ。それをどう回復させるかは霊夢次第である。

大神「え、霊夢のやつ先行してるのか?」

桜「はい、第1コーナーからのお知らせです、このまま逃げ切れれば霊夢さんの勝ちかと…。」

大神「いや、無理だな…霊夢はずっと後追いで勝負を仕掛けてきたんだ、霊夢は先行して勝負を仕掛けたことが全くない。」

桜「え?」

大神「言っておくが、後ろにいる時は前にしか車がいないからプレッシャーを全くとは言えないが感じずに走ることが出来る。」

大神「しかし、先行を選んだとなれば後ろから伝わるプレッシャーは5倍以上に感じるんだ…プレッシャーを感じずに先行逃げ切りは余程余裕がなければ出来ない…今の霊夢にはそれが出来ない。」

桜「そ、それじゃ…。」

大神「霊夢が選択ミスしたのか、レミィの思惑に引っかかってしまったのかだな。」

大神の言う通り、その通りに霊夢はプレッシャーに押し負け息を切らしていた。集中は多少は出来ているがそのプレッシャーは例えるならば背中に20kg以上あるリュックサックを背負い1000km自転車で乗り続けているような辛さ、この世の物では無いものを初めて見たような恐怖心そんな感じ方である、それは少し大げさではあるがだいたいそれくらいの似たプレッシャーが後ろから感じるとなると、当然極度の緊張へ陥る。

抜かされないよう心掛けても、後ろのプレッシャーはエスカレートする。

霊夢のハンドル操作が徐々にミスが出るようになってきた。ガードレールを掠めても、アクセルワークミスも増え徐々に隙がではじめるようになってきた。

レミィ「驚きね。」

レミィ(後ろでじっくり見物してみるとよくわかるわ…アクセルワークが上手いしゼロカウンターでコーナーを曲がるのは前と変わらないけれどカウンターステアの舵角が小さくなってる。)

レミィ(あの子徐々に進化して行ってるわね。)

霊夢のロードスターはレミリアのFCと違い操作性は低いが楽しめる車、それ以上に霊夢は攻める時にハンドル操作を少なくし荷重移動、そしてアクセルワークがきちんとしており素早く綺麗に走れているのだ。

だが、プレッシャーを受け続けている霊夢にとってこれはとても恐ろしくコーナーで僅かにレミリアのFCがリードしているのだ。

次のきつい左コーナーに差し掛かると、レミリアは減速を始めた。しかし、霊夢のロードスターは減速を全くしない。これが致命的なミスだった。

レミィ(オーバースピードね、判断を誤ったわね。)

霊夢「くっ…曲がって私のロードスター!」

霊夢のロードスターは遅れて減速したがそれはもう遅かった。確実にオーバースピード、アンダー出しながら外に膨らんでいくロードスターを無理矢理曲げて行った。上手く曲がると、霊夢のロードスターは後ろに後退してしまう。その瞬間、レミリアのFCのペースが上がった。

レミィ(無茶な奴ね…ビックパワーのある車ならパワーオーバーで無理矢理コーナーを曲がる事は出来るけれど、まさかロードスターでやるなんてね…。)

レミィ(もう少し手の内を見せない作戦だったのだけれど、もうその必要も無くなったわね…全力で逃げさせてもらうわよ。)

レミリアのFCはさらに加速していく、徐々に差がひらき始め霊夢はもうダメかと絶望した。しかし、レミリアのFCは徐々に差が広がらなくなった。コーナーは確実に軽さのおかげでかなり速いがそれ以外は離れたり追いついたりせず一定のままで一向に何も起きない。

そこで霊夢はある事を思いついた。

霊夢(逃げられると思ったけど…思ったより差がつかない、パワーや軽さで言えば向こうの方が上なのに…。)

霊夢(でも、これ逃したら立ち直れなくなる…そういえば大神の奴なんて言ってたっけ?)

大神は霊夢にある秘策を教えていた。

大神は一応元GT300からGT500ドライバー、さらに南は元ラリードライバーだそこからサーキットで走るコツなどを教えてくれていた。

そして、霊夢がときより使う溝落とし。それの応用版がある。

それを霊夢に教えていたのだ。ただ溝に引っ掛ければいいそれだけの話じゃない、やろうとしようとするのも簡単な話ではないが。溝に片輪だけ引っ掛けてからのその先の話。

霊夢「思い出した、"あの技"ね!」

霊夢はハンドルを右に曲げ、右コーナーにある溝に引っ掛けた。溝落としをするつもりではいたが、レミリアも溝落としを得とくしており綺麗にクリアしたが霊夢は何故かレミリアの真後ろにおり張り付かれていた。

レミィ「あいつ、一体何を!?」

レミィ(何をしてきたの…まさか溝落とし?)

レミィ(いえ、溝落としと言ってもいくらなんでもコーナーの立ち上がりを利用して来るものなの?)

そう、霊夢がやった溝落としは立ち上がり重視のコーナリングの溝落としだったのだ。連続したコーナーで赤ラインのさらに奥にあるその溝を使いコーナーをクリアしたのだ。

コーナーの数も少なくなり、2台縺れる形でコーナーに侵入する。

しかし、レミリアのFCのタイヤはもう限界だった。思っていたより消耗が激しく熱ダレを起こしていた。

レミィ(ッ―、熱ダレか…合わして走っていたのが裏目に出たのかしら。)

レミィ(…フッ、タイヤがへたろうと私のテクに乱れはないわ。)

レミィ「勝つのは私よ…!」

霊夢(コーナーの残りの数も少なくなってきた、そろそろタイヤもズルズル…全然曲がっていかなくなってきた。)

霊夢「でもそれを言い訳にはしないわ、勝ってみせるレミリアにッ!」

2台ともかなりの疲労がある中、とんでもない闘志を見せ次の最終コーナーに差し掛かる。

一方、魔理沙はというと。

萃香「ほんとにここでいいのか魔理沙ぁ?」

魔理沙「ああ、ここら辺が絶好のスポットだ…ギャラリーに紛れて見てるよりかはここで見る方が得さ。」

魔理沙「それに今日はここら辺で勝負が着くと思うんだ。」

萃香「そうなのかぁ?」

魔理沙「ああ、相手がレミリアだからかな…とにかく相手はFC…その不利を承知で乗っているロードスターは本物だぜ。」

スキール音が聞こえてくると、魔理沙は来たぞと言った。2台とも縺れているのか少し時間がかかった。

コーナーを抜けると、レミリアのFCが頭を取っていた。

魔理沙「霊夢、このままなら確実に行けるぞインにいけぇ!」

萃香「アウトなんて絶対にありえない、インの方が確実なんだ!」

しかし、霊夢のロードスターはアウトに行った。どうしたというのかインが確実だと思われた勝負がアウト側によってしまったのだ。

2人はアウトだとと叫ぶと、少しガッカリした。だがまだ霊夢のロードスターは負けた訳では無い。2台同時にコーナーに入りドリフトを始める。

道が広く感じる区間、レミリアのFCは無理矢理インに入れていた。しかし、徐々にインから離れアウトに膨らんで行った。

魔理沙「レミリアのFCが外に膨らんでいく!」

萃香「出口の方がキツいのに、スピードが乗りすぎているんだ!」

すると、霊夢のロードスターとレミリアのFCの並びが入れわかる。

魔理沙「ラインがクロスするぞ!」

霊夢のロードスターはインに寄り、レミリアのFCはアウト側に膨らみ出口で霊夢のロードスターが頭を取った。

短いストレートでゴールゲートを通過すると、レミリアは気が抜けたのかアクセルを抜いた。それと同時に霊夢もアクセルを抜いたのだ。

霊夢が勝利した瞬間、旧紅魔館ガーデンサーキットにいたギャラリー達は一斉に静まり、静寂を保ったまま紅魔館と霊夢と魔理沙との勝負は幕を閉じた。

レミィ「負けた負けた…何だかそこまでされると悔しいと思う前に何故か笑みを浮かべてしまうわ。」

霊夢「ねぇ、1つ聞きたいのだけれど。」

レミィ「なに?」

霊夢「なんで途中から私の事待っててくれていたのかしら、普通なら私の事気にせずに逃げれたはずなのに。」

レミィ「それはとんだ勘違いよ。」

霊夢「え?」

レミィ「私は貴方のこと全く待っちゃいなかったし、タイヤが熱ダレ起こしてたから最小限の余力を抑えて走っていたのよ…まぁできる限り全力で走ったつもりだけれどね。」

霊夢「そうだったんだ…なんか私勝った気がしないな…。」

レミィ「そう思ってたらダメよ、それに貴方はホントに速かったわ。」

霊夢「…。」

レミィ「小さなスケールで満足しなでね、霊夢…また会いましょう、それではごきげんよう。」

というと霧の湖の駐車場に止めていたFCに乗り込み、レミリアは霧の湖を後にした。霊夢はしばらくそこにただ立っていることしか出来なかった。ただただ時間だけが刻々と過ぎていく中、レミリアには言われた"小さなスケールで満足しない"というのがまだ耳に残っているのだ。

今回の勝負は確実に忘れることは無いだろう。

 

 




Act,9 カリスマロータリー始動を見ていただきありがとうございます。現在夏休みに入りかなり期間が空いてしまいました。申し訳ありません。今僕は受験生でとても忙しくしばらく他の小説や今現在行っている小説を休止させていただきます。夏休みが明けしだい、小説を書き進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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