IS-問題児なオリ主の生活   作:柳命

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 漸くクラス代表決定戦は終われる。




第11話 代表決定ーセシリアの謝罪と・・・ー

 

ーsideセシリアー

 

 あの試合の後、わたくしが意識を戻したのはアリーナの使用時間が過ぎてからのことでした。

 

 わたくしと織斑一夏さんが気絶していた為に、残っていた試合は中止。結局、あの方のひとり勝ちと言う結果で幕を閉じてしまいました・・・・

 

 正直、試合の結果に悔しいと感じる気持ちはあります。一撃も攻撃を与える事が出来なかった事も、終盤に使って来たわたくしを上回るBT兵器を扱う技量についても、悔しさを感じずにはいられません。

 

 ですが、そんな感傷に浸って彼を恨む権利など、今のわたくしにはありませんわ・・・・

 

 思い返すのは一週間前の事・・・・ あの日わたくしは、感情的になる余り彼等だけでなく日本を、クラスメートである人達全員を侮辱する様な発言をしてしまいました。

 

 その事を彼からは厳しい言葉で指摘されましたが、当時のわたくしは自らの仕出かした失態と、それによって生じる罰則の事ばかりを考えていて・・・・ 真っ先にやらねばならない事を、完全に失念していました。

 

 それは、謝罪。男に対する嫌悪感は有れど、同性であるクラスの方々には真っ先に謝罪するべきだったと、わたくしは気付かなければいけなかった。

 

 ですがそれも機会を逃し続け、遂には代表決定戦まで謝罪する事すら出来ずにいました。

 

 そして何より、彼はそれを()()()()()()

 

「この一週間、何をしてた・・ですか・・・・」

 

 試合の時は気付きませんでした。彼が『この一週間、何してやがった』と言った言葉・・・・

 

 そう、一週間。一週間も時間があったのに、わたくしは一向にクラスメート達へ謝罪の言葉を口にしなかった。

 

 敗北した事で冷静になり、わたくしは彼が指摘していた言葉を漸く受け入れる事が出来ました。ならば、やるべき事はただひとつ、彼への、クラスメート達への誠意を持った謝罪。

 

 これはわたくしがすべき大切な事なのです・・・・

 

 そしてわたくしは今、それを思い出させてくれた彼の・・・・ 秋風 和也さんが居ると言う、1049号室の前へと来ています。

 

「彼は、許して下さるでしょうか・・・・?」

 

 今更虫の良い事だとは理解しています。ですが、先ずは彼にだけでも謝罪をしなくてはいけない。

 

 そう思いわたくしは部屋の扉をノックしました・・・・

 

『は~い、誰~?』

 

「っ! や、夜分すみません。セシリア・オルコットです」

 

 中から聞こえて来たのは彼のではない、女生徒の声。確か男子は個室がなかった筈だから、彼は他の女生徒と同室なんでしょうか?

 

 そんな事を考えてると部屋の扉が開き、中からひとりの女性が姿を見せました・・・・ 見たことの無い方ですわね? 他のクラスの方でしょうか?

 

「え~とっ、オルコットさん? 何か用なの?」

 

「あっ、はい! こちらの部屋に秋風 和也さんがいらっしゃると聞いて・・・・ 彼はいらっしゃいますか?」

 

 彼の部屋については、山田先生に確認をとって教えて頂きました。

 

 彼に謝罪をしたいこと。ひいては翌日、クラスの方々にも謝罪する為に時間を頂きたいことも、山田先生には説明済みです。

 

 その際に当時の発言に対する注意をされながらも部屋の場所を教えて頂いてるので、彼はこの部屋に居る筈なのですが・・・・

 

「・・・・はぁ? 男なんか部屋に入れる訳ないじゃない? 男と同室なんて、正気を疑うわよ」

 

「・・・・えっ?」

 

 彼女の口から出た言葉に、わたくしは一瞬訳が分からなくなりました・・・・

 

 

ーsideセシリア outー

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ーside千冬ー

 

 クラス代表を決める試合から一夜明けた翌日。SHRの為に私は教壇の前に立ち、昨日の結果を伝えねばならんのだが・・・・

 

「おはよう諸君。さて、昨日は試合までしてクラスの代表を決めようとしていた訳だが・・・・ 秋風」

 

「んなもん、俺がやる訳ねぇだろ? 馬鹿二人で勝手にやってろ」

 

 唯一試合に勝利してるこいつは、平然と元も子もない事を言いおってぇ・・・・!

 

 しかし、こいつがクラス代表にでもなったらそれはそれで面倒な事になる可能性は跳ね上がる気もする・・・・

 

「・・・・では、お前は残った2名で代表を選出させると言う事で良いな?」

 

「当然だろ? 俺、勝者。こいつら、敗者。拒否権は無し」

 

 くっ! 面倒事がひとつ無くなる為とは言え、こいつのこの態度は腹が立つ・・・・!

 

 だが取り敢えず今は、残った二人からクラスの代表を決めねばならんからな・・・・暫しの辛抱だ。

 

 と、秋風の態度に苛々していると静かにオルコットが手を挙げていた。

 

「織斑先生、少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

 

「ああ、構わん。手短にな」

 

 そもそもオルコットの用件については山田先生から事前に聞いている。

 

 私としても必要な事ではあると思うし、無理に止める必要もない。

 

 そうする間にオルコットはクラス内を見渡すと、深々と頭を下げた。

 

「先日は日本を侮辱する様な発言をし、大変申し訳ありませんでした。クラスの皆様には大変不快な思いをさせてしまった事を、此処にお詫び致します。本当に、申し訳ありませんでした」

 

 ふむ。まだ傲慢な態度が残っているかと思ったが、どうやら杞憂だったか。

 

 オルコットの謝罪には確かな誠意が感じられる。どうやら、先の試合は少なからずオルコットに良い影響を与えたか?

 

 その証拠に最初こそ戸惑っていた生徒達もひとり、またひとりと拍手をする形でオルコットの謝罪を受け入れ始めている。

 

「いやぁオルコットさん偉いね~」

 

「ほんとだよ、私だったら怖くて謝れないもん」

 

「まぁでも、あまり気にしてなかったしね~」

 

「うんうん」

 

「これからよろしくね、オルコットさん」

 

「あ、ありがとうございますわ。つきましては、代表候補生として余りにも未熟な真似をしてしまった事を反省し、わたくしはクラス代表を辞退させて頂きたいと思います」

 

 その可能性も既に山田先生から聞いている。故に、私は朝の時点で決まっていた内容を口にする。

 

「では、クラスの代表は織斑で決定とする。異論はないな? 有っても受け付けん」

 

「ちょっ!? なんで俺なんだよ千冬姉!? 不公平だっ!」

 

「織斑先生だ! 秋風は勝者権限で拒否。オルコットは自身の立場と発言の責任から立候補を辞退。となれば、残っているのは推薦されていたお前だけだ。拒否権などない」

 

「そ、そんなぁ~・・・・」

 

 寧ろ、順当な結果とも言えるだろう。

 

 取り敢えず、これで無駄に時間を掛ける事になった物も決まったんだ。項垂れる一夏には諦めてクラス代表になって貰おう。

 

「ではクラス代表も決まった事だし、授業を始め・・・・」

 

「あっ、織斑先生。もう一件よろしいでしょうか?」

 

 何? まだ何かあるのか?

 

 と思えばオルコットは秋風に視線を向け、秋風は秋風で興味なさげに大口を開け欠伸を漏らしている。

 

「秋風さん・・・・ あなたは今、どちらで暮らしているのですか?」

 

「・・・・はぁ?」

 

「学園内、以上」

 

 ・・・・・・まだ面倒な事が残ってたのかぁーあっ!?

 

 

ーside千冬 outー

 

 

 





 今まで和也の寮生活を書いてなかったじゃない? その理由がコレよ。

 と言うかセシリアsideもう少し短く纏めたかったけど・・・・無理だった。

 では、ターンエンド!

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