IS-問題児なオリ主の生活   作:柳命

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 GW前のなけなしの休み、ゴロゴロと書いてったぜい。

※4/29 誤字訂正



第12話 入寮の裏 ー副担任>担任の図ー

 

ー8日前の入学式・放課後ー

 

 その日、真耶と別れた和也は女子寮の一室へと向かい歩いていた。向かっている先は真耶から受け取った部屋の鍵に示された、『1049号室』の場所。

 

 部屋の場所自体は寮入口にあった案内板で大まかに把握しており、和也の足は迷う事なく目的地へと向かう。

 

 まぁその途中、和也の姿を見つけた女子達が遠巻きに騒いでいたが、和也はその事はあまり気にしていない。

 

「・・・・と、此処だな」

 

 と、漸く目的地である部屋の前へと着いた。

 

 ここで自室になるからとは言え、先客がいる事を考えずノックを怠ったりはしない。この男、初動までは礼儀を忘れないのだ。

 

 ・・・・まぁ次動に入れば礼儀は捨て去るのだが。

 

 そうする内に部屋へのノックを済まし暫くすると、部屋の扉が開き中から見知らぬ女生徒が姿を見せた・・・・

 

「はぁ~い・・・・っ!? お、男!? なんで!?」

 

「あぁ~あ、悪いな。俺は秋風 和也、一組の生徒だ。今日からこの部屋に入寮するんだが、山田先生から話は聞いてねぇか?」

 

 最初はまだ冷静に、相手を落ち着かせながら和也は女生徒へと話し掛ける。

 

 もしかするとセシリアと違って話せば分かる部類かも知れないし、無駄に敵対する必要もないと思っての対応だったのだが・・・・

 

「はぁ!? なんで私が男なんかと同室しなきゃいけないのよ? あんたみたいな男なんかお断りよ!」

 

 その期待は、一瞬にして崩れ去った・・・・

 

 向けられるのは相手を見下し、嫌悪感を隠そうともしない侮蔑の眼差し。これだけで和也にとって、目の前の女生徒がどう言った人物なのかは簡単に把握出来た。

 

 詰まる所、女尊男卑主義者なのだ・・・・

 

「・・・・成る程。この様子じゃあ事前に話もしてねぇみたいだな。山田先生、詰めが甘ぇなぁ~」

 

「ちょっと、何時まで此処に居るつもりよ! そもそも男がこの学園に居ること自体が間違ってるのよ! 早く私の視界から消えなさいよ!」

 

 和也が現状の理由に合点を至らせる間も、女生徒は和也への罵倒を止める気配はない。

 

 やれ男の癖に、やれ男なんかがと、聞こえて来るのは単純な子供染みた言葉ばかり。その喧しさに周りの部屋からは騒ぎを聞き付けた他の寮生達が何事かと部屋からは顔を覗かせる。

 

「・・・・まぁ良い。なぁ、テメェは山田先生から同室の話は聞いてなかったんだな?」

 

「当然でしょ! なんで男なんかと同室しなきゃいけないのよ、私はゴメンよ! 男なんて、みっともなく野宿でもしてれば良いのよ!」

 

 確認も踏まえて訊ねた言葉の返答に、和也の口角が僅かに吊り上がる。

 

 そう、和也は待っていたのだ。女生徒が、自らの意思で和也との同室を拒絶する事を・・・・

 

「なら仕方ねぇな。事前に話もなく男女で同室なんて堪んねぇもんな? なら無理に同室なんざするもんじゃねぇよな~?」

 

「フンッ! 当たり前よ! 分かったら早く此処から、いえ、この学園から出ていきなさいよ!」

 

「学園から出て行きたいのは同意だが、まだ初日なんでな。簡単には出るに出れないんだよ。だが取り敢えず、同室についてはこっちから身を退いてやる。貴重な女生徒からの意見だしよ」

 

 そう言うと和也は仕方が無いと言いたげに両手を広げ、わざとらしく溜め息を吐いてみせる。

 

 確かに、仕方が無い。同室になる女生徒が、男である和也との同室を拒否しているのだ。となれば優先されるのは女生徒の意見であり・・・・

 

「じゃあ同室は拒否により不成立。今の貴重な意見を考慮に入れ、俺は()()()()()()()()()()()()()って事で手打ちにしようや?」

 

 和也にとって、都合の良い状況が着々と出来上がって行った・・・・

 

「当たり前よ! 分かったら早く消えなさいよ、男風情がっ!」

 

「はいはいっと。貴重な言質、ありがとさん」

 

 そう言うと和也は手をヒラヒラとさせ、未だ喚く女生徒を後目にその場を立ち去って行く。

 

 その様子を見ていた他の寮生達は本当に今の状況が良かったのかどうか判断しかねオロオロしていたが、当事者である女生徒が喚く様を見せられ深く関わるべきではないと判断し部屋の中へと戻って行った。

 

「・・・・ククククッ。まさか、こうも期待通りの展開になるとはなぁ~。事前になんの対応もしてなかったのは問題だが、山田先生には感謝しなくちゃな・・・・」

 

 そう誰に聞こえるでもなく呟くと、和也は悠々と女子寮を後にした。

 

 これ以降、女子寮や寮の食堂で和也の姿を見る者はいなかったのだが、誰もその事には気付く事がなかった・・・・

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ーside和也ー

 

 ・・・・と先週の事を思い出してる中で、俺が寮に居ない事がバレた。

 

 しかも、よりにもよってちーちゃんや山田先生も聞いてる教室の中で。

 

 ・・・・いや~、ちーちゃん怒るかな?

 

「ど、どう言う事ですか秋風君!? 学園内ってどう言う事なんですか~!?」

 

 あっ、先に山田先生がテンパった。

 

 ・・・・うむ。今日も我が神はぶるんぶるんと素晴らしく、実にハラショーだ。アワアワしてて、妙に可愛く見える。

 

「どうもこうも、そのまんまの意味だよ。寮には居ないが、学園内には居る。これに何の問題が?」

 

「問題大有りですよぉ!? どうして寮で生活しないんですか? 部屋割りも頑張って調整したのに~!」

 

 可哀想だけど、頑張った結果がアレでしたが?

 

 それに俺は、貴重な女生徒の意見を尊重してあげただけなんだが?

 

「まぁ寮にはいないが、衣食住は確保してる。ちゃんと風呂も入ってるし洗濯もしてる、問題ねぇだろ?」

 

「それでもですよぉ!? 一体どこで生活してるんですかぁ!?」

 

「それは秘密。探してごらんなさい」

 

 実際問題ちょ~っと改築し過ぎたから、あんま他人に知られたくないんだよな。今だって地下に向かって改築続けてるし。

 

 こう言う時は便利だよな、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って。格納領域(パススロット)に資材も詰め込んで来てて正解だったわ。

 

「・・・・秋風、どうしてそんな事になった? そもそも、何故教師に一言も伝えてない?」

 

「貴重な女生徒の意見を尊重しただけだよ。それに、これは入学の際に()()()()()伝えてある条件のひとつに抵触しただけだが?」

 

 そう言うとちーちゃんは眉間にシワを寄せ、目に見えて怒ってるのが周囲にも伝わる。

 

 あ~あ、関係の無い奴等まで怯えちゃってるじゃねぇか。山田先生を見てみ? 涙目で震え出して、なんか可愛いじゃないか。

 

「兎も角、俺は学園内には居る。クラス代表はバカ・・・・織斑一夏で決定。これで良いだろ? さっ、早く授業の準備しような~」

 

「・・・・チッ! 秋風、昼休みに職員室に来い。詳しく話を聞かせて貰うぞ」

 

「ダリるんと飯食う予定があるから拒否」

 

「良いから来い!」

 

「そうですよ秋風君! 私も聞きたい事があるんですからねぇ!」

 

「クッ、山田先生が言うなら仕方が無いか・・・・! 取り敢えず、飯は食ってからで良いですか?」

 

「おい待て、なんで山田先生にだけそう言った?」

 

「山田先生=可愛い+副担任、無下に扱う理由がないが?」

 

「担任は私だぞ!?」

 

「親しみ易さが足りない」

 

「なんだとぉぉぉぉおっ!」

 

 いやだって、思わず頷いちゃった奴等がクラスに居るじゃん? バレない内に止めてたけど。

 

 しかし、漸くバレたか~・・・・ 割とバレないもんだな。

 

 それに昼休みには職員室で事情説明とか面倒なんだけど・・・・ あっ、そうだ。ついでに整備室が使えないか聞いとこ。

 

 兎も角、クラス代表は決まったし、金髪のクラスメート達への謝罪も済んだな。

 

 まぁ・・・・ なんか今の騒ぎで大分影が薄くなったけども。

 

 そう言えば、なんで金髪が最初に俺が寮に居ないの気付いたんだ?

 

 

ーside和也 outー

 

 

 




 まぁそもそも、毎回クラスメートや主要人物ばかりと同室になる訳ないじゃないと言う事で、名前すら無い女尊男卑なモブと同室予定だった和也。
 当然、同室なんか出来る訳がない訳ですよ。
 (  ̄▽ ̄)

 和也の住まいに関しては明確に書いてない協力者の援助により、学園内に確保済み。格納領域って、四次元ポケットみたいで便利よね?

 それにしても、和也が学園長と結んでる裏取引の内容、何処に挟み込ませようかな~? それがあるから分かってる様な動きさせてるんだけど・・・・何処にしよ?

 では、ターンエンド!


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