IS-問題児なオリ主の生活   作:柳命

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 授業風景やらで話を進めると言ったな?
 アレは半分嘘だ。

※4/30 誤字訂正


第14話 実習授業にて ー千冬の受難ー

 

ーside千冬ー

 

 なにやら2限目に教室へと戻ったらクラス内の空気が悪くなっていた気もしたが、それ以外は恙なく授業が進んでいた。

 

「さて諸君、今日からISを使った実習が始まる。これは兵器だ、人を殺せる力がある。そしてお前達がISを扱うにあたり、それ相応の責任が伴う事を忘れるな。いいなっ!」

 

 

「「「「はいっ!」」」」

 

 特に今日からは一年もISを使った実習が始まるとあって、皆真面目に私の話を聞いていた。

 

 ・・・・とは言っても、今日はまだISの実機を使わせる実習ではない為、殆どの生徒がジャージ姿な訳だが。

 

 ジャージ姿でなくISスーツを着ているのはこの中で専用機を持つ一夏、オルコット、秋風の三人だけ・・・・ って、むっ?

 

「秋風、ISスーツはどうした? 専用機持ちはスーツに着替えておけと言った筈だが?」

 

 そう、専用機持ちの中で秋風だけは何故かジャージ姿だった。しかも学園指定のジャージではなく、黒い普通のジャージだ。

 

 確か昨日の試合までは黒い長袖タイプの上と、ジーンズの様な変わったスーツを着ていた筈だが?

 

「この前までは初陣って事でサービスしてたけど、俺はISスーツとか要らねぇんだよ。そもそも全身装甲だし、無くても問題ない様に改良してあるし」

 

 何? 秋風のISはISスーツを必要としないのか?

 

 それは・・・・ 少しばかり羨ましいな。私達はISを使う上で水着の様にぴっちりしたスーツを着なくてはいけないからな。その手間を省けるとは・・・・

 

「・・・・まぁ今日は良い。だが、授業ではISスーツの必要性も教えなくてはならんのだ。次からはちゃんと着て来い」

 

「夏が終わって冬になったらな。夏場は暑いし」

 

「夏でもだ!」

 

 クッ! なんでこいつは毎回素直に返事をしないのか・・・・! まるで束の奴を相手してる様な気分になってくる!

 

 兎も角、こいつに構い過ぎると授業が進まん。今は怒りを抑え、授業を進めなくては・・・・!

 

「・・・・さて、実習へ移る前に専用機持ちには色々と実演してもらおう。秋風、織斑、オルコットの三人は前へ出ろ」

 

「・・・・はい」

 

「は、はいっ!」

 

「見学してちゃ駄目か?」

 

「駄目に決まってるだろ!」

 

 ああぁっ! おちょくられてる様で腹が立つぅ!

 

「秋風から順番にISを展開しろ。目標は0.5秒だ。山田先生、計測をお願いします!」

 

「分かりました。それと前に授業でも言いましたが、ISの展開は訓練次第でその時間を縮められるんです。熟練の操縦者ともなれば展開に1秒と掛からないんですよ。皆さんも覚えておいて下さいね?」

 

 実習の補佐をしてくれる山田先生からの補足を聞かせながら、先に秋風が一歩前へ出る。

 

 が、何故か秋風はISを展開せず何か悩む様に顎に指を当てていた・・・・

 

「・・・・おい、秋風。何をしてる?」

 

「あん? いやな、どっち展開しようか考えててな・・・・ 授業って言うなら『睦月』か、それとも飛ぶだけなら『如月』か・・・・ 迷うな」

 

 そうだった。そう言えばその件に関して昼休みに問い詰めようと思っていたが、こいつは個人で複数のISを所持しているんだったな・・・・

 

 しかも『睦月』? 『如月』? また昨日とは違う呼称が聞こえて来たのは気のせいか?

 

「・・・・うん、まぁ授業だし『睦月』にしとくか。山田先生~、ぼちぼちやるんで計測よろしく~」

 

「は、はい。任せて下さい!」

 

 どうやら使うISを決めたのか? 山田先生がやる気を出して観測用の機材を構えたのを見ると僅かに苦笑いを浮かべ、秋風は漸くISを展開する素振りを見せる。

 

「・・・・『睦月』」

 

「っ!?」

 

「えっ!?」

 

「「「「はぁあっ!?」」」」

 

 ISの名を呟いた刹那、次に聴こえたのは周囲の驚愕の声だった。

 

 馬鹿な・・・・ 予想の遥か上の展開速度だと!?

 

「れ、0.1秒、です・・・・」

 

 これには計測した山田先生も驚きを隠せないでいた。

 

 当然だ。0.1秒など一年が出す様な記録ではない。出せたとして、現役の国家代表、それも上位クラスの者でないと出せない様な記録なのだからな。

 

 それに秋風が展開したIS・・・・ それは入学試験の時に見た全身装甲のISだった。そうか、それが『睦月』か。

 

「す、凄いですね秋風君。まさかこんな記録が出せるなんて・・・・」

 

「うん? いやいや、こんなん慣れだよ。慣れれば大概の奴は出来るって」

 

 簡単に言ってるが、それが出来ない者がどれだけ居ると思っているんだ?

 

 少なくとも専用機を持たぬ者など、待機状態のISを展開する機会すら持つ事が難しいと言うのに・・・・ と、そんな事を考えていたら不意に秋風が生徒達の方へと視線を向けた。

 

「ISを展開すんのに重要なのは慣れもそうだが、イメージだ。展開した後の姿もそうだが、自分が展開する機体の姿。これをはっきりと認識、理解さえしてりゃあ誰でも出来る。

 簡単なやり方で言えば、自分が展開するISの絵を記憶だけで書ける様にする。これだけでも展開するイメージはだいぶ堅められんぞ?

 要は、あやふやなイメージじゃ出来るもんも出来ねぇって事だしな」

 

 ・・・・ほう? 参考にもならん展開速度を見せ付けたかと思えば、そこに至る為のアドバイスをしてみせるか・・・・?

 

 確かに、ISを扱う上でイメージする事は重要な要素だ。機体の動かし方、武器の展開、そして今のISの展開。これらに於いて全てにイメージは必ずや関わりが出てくる。

 

 それは学園の上級生であったり各国の代表候補生であったりすれば気付いている事でもあるが・・・・ それをまさか、秋風(問題児)が実演を交えて説明するとはな・・・・

 

 それにその言葉に生徒達も得る物があったのか、感心した様に頷く者が多く見られる。その中には代表候補生であるオルコットも、あの山田先生すらも・・・・ って、山田先生? 貴女まで感心してどうする?

 

「う、ううんっ! 実演としてはやり過ぎた感は否めないが、上出来だ。次はオルコット、やってみろ!」

 

「えっ? あ、はいっ!」

 

 そう咳払いを挟んでから指示を飛ばすと、次は代表候補生でもあるオルコットにISの展開をさせる。

 

 本来なら一夏にやらせる筈なんだが・・・・ 最初に秋風が不必要な迄の展開速度を見せ付けたからな。予定を変え、明らかに展開速度が遅いだろう一夏を最後に回す事にした。

 

 一夏にとっては晒し者の様になってしまうかも知れないが・・・・ スマン、これも全て秋風が想定以上の事をしてしまったせいなんだ。

 

 そんな諸悪の根源たる秋風は、オルコットの展開など全く興味がない様に、手慰みの様に様々な武装を展開しては収納してを繰り返し・・・・

 

 って、おい! それはこの後にやる実習の内容だぞ!? 暇潰しで先にやるなっ!

 

 それに、高速切換(ラピット・スイッチ)だと!? お前、そんな事まで出来たのか!? と言うか、随分と武装多いなっ!? その武装幾つ目だ!

 

 ああぁ! しかも他の奴等までそれに気付いてオルコットの方を見てないではないかぁ!

 

 お前・・・・さっきまで少しは良いこと言っていただろう!?

 

「秋風ぇ! お前、少しは大人しく待ってられんのかぁーあっ!?」

 

「お腹が空いて、やる気が出ないんだよ・・・・ 早く授業進めようぜ、ちーちゃん?」

 

「お・ま・え・がっ! 授業を妨害してるんだぁーあっ!?」

 

「濡れ衣だと!?」

 

「違うわぁ!」

 

 その後、秋風の暇潰しと称した妨害にもめげず私と山田先生は授業を続けた。

 

 急上昇からの急降下・急停止の実演では一夏が失敗してグラウンドに大穴を開けたり、武器の展開速度を見せる実演では秋風が武器の代わりに多様なパペットを展開したりしたが、どうにか授業は終わらせる事が出来た・・・・

 

 と言うより、秋風は居眠りしている方が平和なんじゃないかと本気で思った・・・・ 主に私が感じる頭痛的な意味で。

 

 

ーside千冬 outー

 

 

 




 はい、入学試験の時に和也が使ってたISが出ましたよっと。
 しかし、造形に関する説明は何処にも無し。
 いや、なんか入る説明部分が入り込む余地がなかった・・・・

 まぁイメージ的には『ジムカスタム』になると言う事だけは伝えておきたいです、はい。

 では、ターンエンド!

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