IS-問題児なオリ主の生活   作:柳命

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 やっぱり二部に分けました。

※5/12 誤字訂正。




第23話 報告会①ー待ち時間はお茶会ー

 

ーside千冬ー

 

 クラス対抗戦で起きた襲撃事件から数時間後・・・・ 私は、一夏と鈴音を伴って学園長室へと向かっている。

 

 その理由はひとつ、先の事件に関する事情聴取と確認を行う為だ・・・・

 

ーーコンコンッ

 

「織斑です、当事者二名を連れて来ました」

 

『どうぞ、入って下さい』

 

 学園長室に着きノックをすると中から入室を促され、私は部屋の扉を開けた。

 

 中に入ると高価な机にこの学園の学園長にして唯一の男性職員である『轡木十蔵(くつわぎ じゅうぞう)』氏が私達を待っていた。

 

 そして、もうひとり・・・・・・

 

「あぁ~あ・・・・ 茶が沁みる~」

 

 今回の件の重要人物でもある秋風が、先にソファーに座り寛いでいた。

 

 こいつ・・・・ 騒ぎの後で直ぐに居なくなったと思えば、先に此処にいたのか!

 

「よく来てくれました。皆さんお疲れでしょう、楽にして下さい」

 

「因みに飲みもんはセルフサービスな? ポットはそこにあっから、自分で淹れてくれ。後、茶菓子はねぇから」

 

 自分の部屋か貴様!? と、怒鳴りたい気持ちはあるが今は轡木さんの手前、私達は促された席へと座る。

 

「・・・・では皆さん揃った様ですし、早速本題に入りましょう」

 

 そう轡木さんが切り出し、話し合いと言う名の事情聴取が始まる・・・・

 

 とは言っても私や一夏、鈴音は事件当初に何があり、どうなっていたかの確認であった為、話し合いはそこまど時間の掛かる物ではなかった。

 

 そして私達から事件の話を聴き終わると、轡木さんは視線を秋風へと移した。

 

「ふむ・・・・ では秋風君。次は君の番ですが、君はどうして独断で戦闘行為を? あの時、織斑先生達へ指示を仰いでも良かったのでは?」

 

 そう、それは私も多少気になっていた。独断に動くにしても緊急時なら私達に一言くらい言うと思っていたが、秋風は連絡のひとつも寄越さなかった。

 

 結果的に生徒達に被害はなかったとは言え、その辺をどう考えていたのか・・・・?

 

「アレがただのISを使ったテロリストならそうしても良かったが、相手がゴーレムの模造品だったからな。性能を知る身としちゃあ、ちまちま指示を仰ぐのが面倒だった」

 

 面倒って・・・・面倒ってなんだっ! 貴様に社会の『報連相』を求めてはいないが、せめて『連絡』くらいは果たせ!

 

「ふむ。そう言えば、例の所属不明機をゴーレムと言ってましたが・・・・ 君はアレの正体については?」

 

「俺も資料でしか見てねぇが、ありゃあ元は無人機のプロトタイプだ。で、今回のはそのデータを元に造られた模造品。大体の性能は分かる。勿論、その危険性もな」

 

「資料、ですか・・・・ その資料は、今?」

 

「俺と、制作者の頭ん中だ。と言っても、俺個人じゃ造るなんざ無理だけどな?」

 

 そこまで言うと秋風は露骨に肩をすくめ溜め息を吐く。

 

 ・・・・多少話は聞いていたが、やはりアイツが制作に関わっているのか・・・・ だが、今回の件にも関わっているのか?

 

「・・・・ふむ、分かりました。では話は此処までにして皆さんには今回の事に関する誓約書を書いて貰います」

 

「誓約書? なんでそんなもんを・・・・?」

 

「余計な情報を生徒達や周りに与えて混乱させねぇ為だっての。テメェは今回の事を言い触らしたいのかよ? あんな、近付く前にSE切れなんぞ起こしといて」

 

「なっ!? あ、アレはタイミングが悪かっただけだっ! SEさえ有れば、俺だって・・・・」

 

「なんか出来たって言うのか? 嫌だねぇ~、現実を分かってねぇ馬鹿ってのは」

 

「っ! なんだとぉ!」

 

「止めんか馬鹿共! 学園長の前だぞ!」

 

 全く、なんでこいつらは場所すら弁えず言い合いなんぞしてるんだ・・・・!

 

 取り敢えず馬鹿二人を黙らせた後、鈴音にも同じく誓約書を書かせる事は済んだ。

 

 その後は話があると言う事で私と秋風だけが学園長室に残り、一夏と鈴音の二人は退室させた。

 

 ・・・・そう言えば事情聴取以外で鈴音の奴がずっと黙っていたが、何かあったのか?

 

「・・・・さて、先にお二人には退室頂いたんで、此方は此方の話をしましょうか。よろしいですね、秋風君?」

 

「まっ、そうなるよな~・・・・ 取り敢えず、茶でも淹れ直すわ。()()()か?」

 

 四人分? 此処には私と秋風、轡木さんの三人しか居ない筈だが・・・・ ああ、そう言う事か。

 

「ではお願いします。そちらも構いませんね? ()()()()?」

 

 そう轡木さんが言うと、ひとりの生徒が窓のカーテンの中から姿を見せる。どうやら、事情聴取の間そこに隠れていた様だ。

 

「あら~、轡木さんと織斑先生にしかバレないと思ったんだけどね~。よく分かったわね?」

 

「気配を隠すのは得意じゃねぇが、探るのは得意でな。部屋に来た時から気付いてたわ」

 

「・・・・なら、どうして今になって気付いた素振りを見せたのかしら? 気付いてたなら、さっきまでの話し合いにも同席出来たでしょ?」

 

「・・・・決まってんだろ?」

 

 そう言うや秋風は私と轡木さんの前に淹れたお茶を置き、件の生徒・・・・ 学園の生徒会長である『更識 楯無(さらしき たてなし)』に口角を上げる。

 

 確かに、一夏達が居た時から更識の気配に気付いていたんだ。それを黙っていたのなら、多少なりとも理由がある筈・・・・

 

「・・・・出るに出れない奴の前で、好き勝手に飲み食いする為だ!」

 

「って、そんな理由ぅ!? いや、確かに出るに出れなくて喉が渇いたりはしたけど・・・・」

 

「因みにちーちゃん達が来る迄に食べてた羊羮。老舗の高級羊羮だったそうな・・・・ 大変、美味しかったです」

 

「それ全部食べたの!? 私が隠れてるの知ってた上で!?」

 

 ・・・・そんな大層な理由も何もなかった。

 

 と言うか、私達が来る前に羊羮なんぞ食べてたのか? ・・・・あっ、よく見れば轡木さんの机にも羊羮を食べた痕跡が・・・・ なにしてたんだあんたらぁ!?

 

「まぁまぁ、秋風君もその辺にして話を始めましょう。彼女の紹介もしなければいけませんし」

 

「だってよ? 取り敢えず、お宅も席に着いたらどうだ?」

 

「ぐぬぬぬっ! お姉さんの先制パンチを躱すなんて、抜け目のない子・・・・!」

 

「いや、俺の方が歳上だからな?」

 

 そうだった。たまに忘れるが、秋風は一夏達より二つ歳上だったな。一瞬忘れていた。

 

 兎も角、轡木さんにも促され私達はソファーに座り、漸く話し合いの準備が整った。

 

 この面子を集め話し合う事とは、一体なんだと言うのか・・・・?

 

「それでは、秋風君の『今後のISの使用法』に関する話し合いを始めたいと思います」

 

「えっ? 今更?」

 

 ・・・・どうやら、思ってたよりは真面目な話し合いだったようだ。

 

 

ーside千冬 outー

 

 

 





 凄いひっそりと生徒会長が登場。
 それと今回の一夏は特に罰せられる程の事はしてないから、やんわり注意程度の処分。理不尽には罰しなかった。
 そして和也の専用機に関するお話は、次回と言う事で。

 では、ターンエンド!

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