気付けばお気に入り700件越えてた。
やっほーいっ♪
(o≧ω≦)o
※5/13 誤字訂正。
ーside千冬ー
「それでは秋風君、今回の件に関して身に覚えは?」
「有り過ぎて困るくらいだ。正直、すまんかった」
そう轡木さんが切り出すと、秋風は私が驚く様な流れで早々に頭を下げた。
その意外とも言える秋風の行動に更識はおろか、私でさえも思わず目を見開いた。
「今回は所属不明機、ゴーレムでしたか? それを我々に代わって撃破してくれた事は良いんですよ。しかし、最後が些か問題です」
「だよな~。幾らビーム砲を射たれ掛けたとは言え、こっちまでビーム兵装使ったのは失敗だったな~。まだ避難してねぇ奴等が居たってぇのに」
「一応言っておきますが、アレは今後・・・・」
「大丈夫、使わねぇよ。そもそもアレは施設ごと相手組織をぶっ潰す用の逸品だ。対人戦、しかも生徒相手に使わねぇから。普通に絶対防御は貫くし」
「ではアレは今後、学内で使用禁止と言う事で」
「異論なし」
とても軽く、まるで世間話でもしているかの様に進む轡木さんと秋風の会話。それも秋風が反論やら屁理屈を捏ねないからトントン拍子に話が進む・・・・って!
「が、学園長。話と言うのはその事ですか?」
「そう、ですね。なんか、私と織斑先生は要らないんじゃないかな~?って思っちゃうくらい、話がトントン進んでるんですけど?」
そう。そんなに二人だけで話が進むと言うのなら、私と更識はこの場に必要なかった様にも思える。
それは更識も同感だったらしく、轡木さんに確認を兼ねて聞いてみたのだが・・・・ 轡木さんは、秋風と揃って首を傾げていた。
それはもう、『何言ってんの、こいつ?』みたいな顔で。
「いいえ? これは今回の一件に際し、秋風君へ下す処罰を決める段取りなだけで、本題はまだですが?」
「そもそも俺のISについてまだ話してねぇだろ? 何言ってんのちーちゃん?」
この人はぁぁぁぁ・・・・! と言うか、秋風! 轡木さんの前でまで私をちーちゃんと呼ぶな!
妙な所で息の合った行動を見せる二人に、思わず頭が痛くなるのを感じる・・・・ 今日はもう、この話し合いが終わったら帰って酒でも飲んでやろうか?
「まぁこの辺は最後に言うとして、本題に入りましょうか?」
「そうだな。でないとちーちゃんが癇癪起こしそうだし」
もう内心で十分に怒ってるわぁ! 轡木さんの前だから抑えてるだけで、拳も握りっぱなしだ!
そんな私の怒りも露知らず、轡木さんと秋風はやれやれと肩を竦めると、咳払いをひとつ挟み改めて話を切り出し始めた。
「それでですね秋風君。実は来月に学年別トーナメントが行われるんですが、話は聞いていますか?」
「ああ、ダリルんから少しは聞いている。全校生徒が対象の大会なんだろ?」
「ええ。一般生徒は学園の訓練機を使い、専用機持ちは自らの専用機を使って行われる大会です。で、そこで問題になるのが・・・・」
「俺みたいな、個人で複数のISを所持してる奴の扱いって事か?」
やっとまともな話が始まる。そう思った私は悪くない筈だ。現に更識も妙に疲れた様な溜め息を溢しているし。
だが実際、轡木さんの意見も最もだ。ただでさえ個人でISを複数所有しているのも問題なのに、今回見せたはや着替えの様なISの切り替え。そんな事を試合中にやられれば、生徒では正攻法で打倒する事が出来ないだろう。それは由々しき問題だ。
しかし、相手はあの秋風だ。その事を言った所で素直に退いたりなどはしない・・・・
「まぁISを預ける事はしたくないからしねぇが、使う機体は試合中に変えたりしねぇよ。じいさん、これ後で別紙に誓約書を書こうぜ?」
・・・・素直に退いた!? しかも自ら誓約書を請求して来ただと!?
「ええ。そうして貰えると助かります。ついでに当日は各国政府の要人やら何やらが来るんで、使う機体も1機に絞って頂きたいんですが?」
「そりゃ無理だな~。誰が使えるかはそん時の気分だし」
「まっ、あまり政府関係者を刺激しないで下さいね?」
・・・・正直、私は目の前の状況が理解出来ない。
あの秋風が、何か注文すれば食って掛かるか文句を言って来るあの秋風が、轡木さんの提案をすんなりと受け入れてるのだ。これには私も驚きを隠せない。
そうこうする内に轡木さんは紙にペンを走らせ何かの書面を作成して行く。そしてある程度ペンを走らせると、出来上がった紙を秋風へ差し出した。
「では秋風君、まず学年別トーナメントの方はこんな感じの制限で構いませんかね?」
「どれどれ」
と言うか本当、なんで私と更識を残したんだ? そう思いたくなる気持ちを抑え、私は秋風が受け取った紙を覗き込んだ。そこには・・・・
【秋風 和也の使用する専用機に関する誓約】
①試合中に於けるISの複数使用の禁止。
②アリーナのシールド及び観客に害を及ぼす可能性のある一部武装の使用禁止。
と、書かれていた・・・・ いや、そもそも。
「・・・・こんだけの事を書くのに、わざわざA4用紙使ったのか?」
そう。使った用紙の割りに内容が少ない。いや、内容的には確かに制限しておきたかった事ではあるが、こんな簡単に決めて良いのか?
「ええ。後は秋風君がサインしてくれれば、そのまま誓約書にしようと思ってましたんで」
「雑だな~・・・・ まぁ良いか」
そう言うと秋風は何の問題もなかったかの様に用紙へ自らの名前を記入して行く。
まさか、普段から胸ポケットにペンを所持しているとは思わなかったが・・・・
そして秋風からサインが書かれた紙を受け取ると、轡木さんは内容を確認し改めて自らの名前と学園長の決済印を押した。
「ではこれで秋風君の専用機に関するお話は終わりです。続いて、今回の件に関する秋風君の罰則について話をしましょうか」
ーside千冬 outー
和也、ちゃんと罰するよ? 罰される理由があるからね。
その罰則内容は・・・・ 次回!
では、ターンエンド~。