少しテンポアップでお送りします。
ーside和也ー
懲罰房なんて言う別荘に入ってから実に一週間・・・・
「一旦帰って風呂入ってたら遅れた。反省も後悔もない」
「なんでですかぁ~!?」
早速俺は、登校の再開を遅刻からスタートした・・・・
お陰で山田先生は涙目である。と言うか、微妙に泣いてる。
「もう、秋風君! せっかく懲罰房から出れたのに、授業に遅刻しちゃダメなんですよ!」
いやいやいや。その懲罰房、洗面所はあったけどシャワーはなかったんだぞ?
いくら着替えは拡張領域に入れてた分で賄ってたとは言え、風呂には一度入りに戻りたくなるだろ。
「流石に一週間も風呂に入ってない状態で登校すんのは問題でしょうや? そう言う意味じゃ、この遅刻は仕方がない事な訳ですよ」
「それ、はぁ・・・・ 確かに、お風呂に入れてなかったのは気になるかも知れませんけど、だからって授業に遅れるのは・・・・」
ついでに言うなら、今の時間はちーちゃんが居ないのも確認済み。遅刻するのに抜かり無し。
「まぁそんな訳で、諦めてくれ山田先生」
「諦める要素は何処にもありませんよ~!?」
はっはっはっ。俺が相手の時点でって話だよ。運がなかったな山田先生。
ーー休み時間
「あっきー、お務めご苦労さま~」
「あんがとさん」
と言う感じに山田先生を言いくるめて授業を乗り切ると、早速休み時間にのほほんが俺のとこまで来た。
いやホント、やる事のない一週間だっただけに変に疲れたわ・・・・
「時にのほほん、俺が居ない間に簪の方はどんな感じよ?」
「うん? 気になるの~?」
「専用機の開発状況、がな」
だって一週間だろ? そんくらい有れば何かしら開発に進展も有っただろうし、もしかしたら完成してるかも知れない。
それなら、聞くだろ?
「う~ん・・・・ 取り敢えず、あっきーはお説教かな~?」
「なんで!?」
いや、意味が分からん!?
なんで投獄生活を切り抜けた先に説教が待ちかまえてんだよ! しかも、どっちから!?
「うん、取り敢えず放課後にまた整備室に来てくれたら分かるよ~」
いや、整備室には行く気でいたが・・・・ 何? また面倒な事になってんの?
「・・・・はぁ~。分かった分かった、んじゃ整備室に行きゃ良いんだな?」
「そうなのだ~。・・・・かんちゃんを、助けてあげて」
・・・・助けて、ね。
俺、そこまで人助けする様な奴じゃないんだけど? なんで頼られてんの?
ーー昼休み
「和也! お前なぁー!」
「ダリルん、おひさ~」
昼休み、食堂に来たらいきなりダリルに胸ぐらを掴まれた。なんか怒ってるし、胸ぐら掴まれてるから距離が近い。
ふむ。ダリルの巨乳が至近距離に・・・・ 実にハラショーだ。
「なんで懲罰房なんかに入ってんだよ! 箝口令のせいで情報がなんも入んねぇし、鈴も詳しくは喋んねぇし!」
ガックガック。怒れるダリルが俺を揺さぶる度、程よく揺れるダリルの巨乳・・・・ 今日はサービスデーか? 俺は満足だ。
「まぁまぁまぁ、ダリルんも落ち着けって。先ずは飯でも食いながら話そうじゃねぇか?」
「そうよダリル。心配してたのは分かるけど、先ずは落ち着きなさい」
あっ、サラ先輩。ご機嫌麗しゅう。
隣にいるフォルテはご機嫌麗し・・・・くはないな。俺を見てなんか怒ってる。
・・・・ダリルの胸見てんのバレたか?
「チッ! 分かったよ。それより、どうして懲罰房なんかに入ったのかちゃんと説明しろよ」
「別に良いぞ。俺は箝口令とか聞いてねぇから」
「いや、あんたも箝口令くらい守りなさいよ」
おっと鈴、何時の間に俺の後ろに?
「あんたがダリルの胸を凝視してる間によ。・・・・バレてないとでも思ってんの?」
それでも小声で教えてくれるとは、鈴の優しさが身に染みるね~。鈴からの冷ややかな視線も染みるが。
まぁ自重はしねぇけど。
「まぁのんびり飯でも食いながら話そうや? 俺が居ない間、なんか面白いこととかあったか?」
「「「・・・・寧ろ、学園内はすこぶる平和だった?」」」
・・・・・・それ、俺が居ない間の話にカウントする必要性あるか?
ーー放課後
「はぁ~い、和也君?」
「・・・・なんか出やがった」
簪の様子を見に整備室に向かってる途中、見覚えのある奴に待ち伏せを受けた。
そう言えば、学園長のジイサンと話してる時に居たけど・・・・
「・・・・そう言やお前、誰だ?」
「ちょ!? 一週間振りにあったお姉さんに酷くない!?」
こいつの自己紹介、全くやらねぇで話してたじゃねぇか。
つまり、初対面も同義!
「知らん。名前も知らねぇ小娘にお姉さん呼ばわりなんぞさせるか」
「この前ちゃんと自己紹介したじゃ・・・・ あぁっ! してないっ! 何気に私、自己紹介してないじゃない!」
気付いたか小娘め、なら早々に立ち去れ。俺は忙しいんだよ。そんな意味を込めた視線を向けてみるも・・・・ あまり効果は無さそうだ。
しっかし、こいつの青髪と赤い眼・・・・ な~んか見覚えがあるような・・・・?
「あぁ。もう! 私は二年生の『
・・・・あっ、そう言うことな。理解した。
「・・・・一年の秋風和也、歳は17だ。で、その生徒会長さんが何の用だよ?」
「もう、つれないわね。もう少しお姉さんと楽しくお話しましょうよ?」
「だから、俺のが歳上だって言ってんだろ」
なんでコイツ、頑なにお姉さんポジションを崩そうとしねぇの?
誰かサラ先輩連れて来い! 真のお姉さまポジションと言う存在を見せつけてやれっ!と、声を挙げて言いたい。
・・・・まぁ、サラ先輩も俺から見たら年下に該当すんだけど。
「・・・・はぁ~。もう良いわよ、なんか掴めない子よね・・・・ 先ずは、懲罰房生活お疲れ様。どうだったかしら? 新鮮な学園生活は?」
「シャワーくらいは付けといて貰いたかったな。あれ、夏場だったら汗と臭いでヤバくなってたぞ」
後、最低限タオルや着替えのアメニティが必要だな。洗濯機があっても良い。
「それは、既に懲罰にならない気もするけど・・・・」
「俺だから良かったものの、普通に女だったら嫌がんじゃねぇのか? 着替えも無ければ汗も流せない。まさに懲罰房だな」
・・・・あれ? 言ってて間違ってない気がしてきた。そりゃ入りたくなくなるわ。
「そんな事より、貴方にお願いがあって来たのよ。少し話を聞いてくれないかしら?」
「聞く義理がねぇ。他をあたんな」
「あっ、ちょ!? 待ってよぉ!」
知るか。そもそも知りもしねぇ奴の頼みをポンポン聞いてやる程、俺は優しくねぇよ。
後ろから腕を掴もうとする生徒会長を振りほどき、足を整備室へと進める。たぶん、簪は今日も中に居んだろう。
・・・・ホント、懲罰期間が終わったばっかだって言うのに。
「スッゲェ、嫌な気配がする・・・・」
「ちょっと待ってよぉ~!」
なんか、暫く面倒事から逃げ出せない気配すんだよな~・・・・ しかも、逃げれない様な強制感を凄く感じるくらい。
ーside和也 outー
いい加減に転校生~タッグマッチ戦に移る下準備したいから、懲罰房から出所後の一日を早足でお送りしました。
と言うか、作品内の日にち感覚が分からなくなって来た・・・・これも全て、和也が懲罰房なんかに入ったのが悪いんだ。
さて、簪の専用機に話しを移すか。
では、ターンエンド。