只今出張で毎日15時間拘束中。全く手に掴んわ~。
( ノД`)…
ーside和也ー
ちょっくら悪ふざけが過ぎてちーちゃんにぶっ叩かれもしたが、俺は実技演習のアリーナへと来ていた。
ちーちゃんに言われたデュノアの世話? んなもん、織斑一夏に擦り付けて来たわ。
「おっす、鈴。おはようさん」
「あっ、おはよう和也」
そして今日は二組との合同実習。となれば一足先に鈴や二組の面々が来てる訳で、世間話するには事足りないって訳よ。
「そう言えば聞いたわよ? そっちのクラスに転入生が来たんですって?」
「ああ、来た来た。俺は即行で警戒されたけどな」
「・・・・あんた、またなんか変な事したんでしょ?」
「心外な」
ただちょ~っと機密部分に触れてやっただけだよ。あの程度で動揺するなんざ、修行が足りないと言わざるを得ないけどな。
けどそんな俺に鈴は懐疑的な視線を向けてくる・・・・ 実に心外だ。
「・・・・まぁ良いわよ。それより和也、今日もお昼はお弁当?」
「うん? まぁ、今日も弁当だが」
「なら良かったわ。今日のお昼、食堂じゃなくて屋上で食べない? サラさんやダリル達も誘ってあって、お弁当持って屋上に集合の約束してるのよ」
それ、軽く逃げ道塞いでね? しかもダリル達は事前に約束してんのに、俺だけ当日に意思確認って。
「まぁ、別に良いけどよ」
「何? なんか都合でも悪かった?」
「いやなんも」
ただ俺だけ事前の確認がなかった事が不満なだけだっての。まぁ確認されてても行ってただろうが。
「そっ。じゃあお昼に屋上に集合ね」
「全員、集合ぉー!」
と、もうちーちゃんが来たか。このまま喋ってるとまた手痛いダメージを受ける事になっから、早々に移動すっか。
そう思って鈴に目配せした後、俺達は号令を掛けたちーちゃんの前へと移動して行った。
ああ、織斑一夏とデュノア? 授業に遅れたから、ちーちゃんから出席簿の一撃貰ってたけど?
「全員揃ったな? では本日はISの基本動作と、格闘及び射撃を含んだ実践訓練を行う。くれぐれも怪我に注意し行うように」
「「「「「はいっ!」」」」」
一組と二組の生徒がアリーナに集まるや、ちーちゃんがそう言うと生徒の面々は力強く返事を返す。
教育されてんな~、って思ったが、何かが上空から近付いて来る気配を感じる。
敵意は感じねぇが・・・・なんだ?
「さて今日は先ず専用機持ちに戦闘を実践してもらおう。秋風、オルコット、凰は前へ出ろ」
「・・・・はい」
「なんでワタシが・・・・」
「めんどくせぇな~」
上空からの気配も気になんが、取り敢えず呼ばれたから前に出とこ。
流石に授業の協力くらいはしてやらんと、ちーちゃんが五月蝿いからな。
「なんだお前達、そんなにヤル気がなさそうにして。真面目にやらんか。特に秋風、私はちゃんとISスーツを着て来いと言ったよな? なんでまたジャージなんだ!」
訂正。協力してもちーちゃんは五月蝿かった。
「スルーしたから。反省も後悔もない」
「反省くらいはせんかっ!」
いや、そもそも着なくても大丈夫な様にしてるのに、必要も無く着替えろと?
「ちっ! まぁ授業に出てるだけまだマシか・・・・!」
舌打ちしやがったよ、この女・・・・
「で? なんで俺等なんだよ? バトルロワイヤルか? 鈴とはサシでやりてぇんだけど」
「慌てるな。お前達の相手はもう直ぐ来る」
俺達の相手だぁ? そいつはぁ・・・・ って、うん? レーダーの反応が強くなった?
これなら見上げれば目視が出来る・・・・
「ひいやあぁぁぁぁぁぁあっ!? どどど、どいて下さぁーい!?」
・・・・・・おう。
「ちーちゃん!
「何を言ってる貴様?」
いやだって、コントロール失ってるっぽいからかスッゲェ事になってんだよ。山田先生のお胸様が。もうぶるんぶるんと、思わず待機状態の録画機能オンにしちゃったもん。
あっ、鈴が山田先生に射殺さんばかりの視線を向けてる。
「はぁ、仕方ない。秋風」
「わーてるよ」
言いたい事は分かった、山田先生を助けろって事だろ?
今回は拒む理由がないし、寧ろ率先して助けに行かせて貰おうか。
直ぐ様『如月』を展開し、ブースターを吹かす前にPICで跳躍。下の奴等を巻き込まない様に十分に距離を取ってから、改めてブースターを点火。
高速戦特化の『如月』の速度を生かし早々に山田先生へ接近、そして確保。
「おら、よっと!」
後は山田先生を掴み、突っ込んで来た勢いのまま回転しながら少しずつ減速。・・・・回転が加わったから山田先生のお胸様が更に凄い動きをした。
実に、ハラショーだ!
「・・・・と、大丈夫だったか?」
そんなこと考えてたら暴走の勢いも無くなり、無事に山田先生を地面に着けることに成功。ぱっと見で怪我とかはないな?
「は、はぅ~・・・・ すいません秋風君、助かりました~」
いえいえ。此方こそ、感動をありがとうございます。ありがとうございます! 大事な事だから二回言った。
「さて、予想外の事もあったが・・・・ 専用機持ちには山田先生と模擬戦をして貰う」
えっ? 3対1で? 流石にそいつはあんまりだろ?
「ワタシ達3人でですか? 流石にそれは・・・・」
おっ? 鈴も同じこと思った? だよな~。2対2なら兎も角、3対1はただのイジメだぞ?
「ふっ、安心しろ。今のお前達なら直ぐに負ける」
・・・・ほ~う? そいつは随分と挑発的だな~?
見れば鈴に金髪も不服と言わんばかりにムッとしてるし。
「へぇ~え。流石にそう言わちゃあ・・・・」
「ええ、引き下がる訳にはいきませんわね。・・・・秋風さんも、そう思・・・・」
「ちーちゃん、本気出して良いんだな? 出力調整した『長月』の主砲に、『皐月』の全力パンチも文句ねぇんだな?」
「ふえぇっ!?」
「やっぱり駄目だ。秋風、お前は何時ものだけを使え。確か、『睦月』だったか? それだけだ」
「ちっ。納得いかねぇが、相手が山田先生なら仕方ねぇか。まぁ鈴がいっからそれだけでも十分だしな」
「・・・・・・・・っ」
これが女尊男卑主義の奴等だったら二度とISに乗れなくなる位にボコボコにしてやったんだけどな。山田先生じゃあなぁ・・・・
「良し。他の生徒達は一度観客席に移動。その後、準備が出来たら模擬戦を始める。各自、素早く動け!」
そうちーちゃんが言えば調教された面々は観客席に向かって駆け足で移動を始める。
その辺、ホントよく調教されてるよな~。
「・・・・さてと、上手くやろうぜ鈴」
「当然よ。こっちは3人も居て、内二人が代表候補生よ? 簡単になんか負けないんだから。ねっ、あんたもそう思うでしょ?」
「・・・・えっ? あ、はい。そうですわね・・・・」
「? なんか、あんまりヤル気がなさそうな奴ねぇ? 和也、あんたこいつとクラスメートなんでしょ?」
「興味ねぇ。足引っ張る様な腑抜けなら一緒に潰せば良いだけだ」
「っ!? ・・・・・・っ!」
模擬戦って事は多少は魅せる戦い方もしなきゃいけねぇし、確か山田先生って・・・・ 元代表候補生だったろ? しかもちーちゃんと同世代くらいの。
となると場馴れはしてるだろうし・・・・ 通常の『睦月』じゃちと厳しいかな。
「まっ、なんとかすっか。鈴、動きはこっちで合わせてやっから好きにしな。うっかり当てたら許せ」
「いや、うっかりで当てんじゃないわよ。まぁでも、フォローしてくれるなら有り難いわね」
「それでもあんま期待すんなよ? 基本的に俺は1対多の方が慣れてるから、誰かと組んだ事はねぇんだ」
『文月』のビットだって、ひとりで出来る手数を増やすってだけだからな。協力戦は専門外なんだよ。
まぁでも、前回のクラス対抗戦の時に鈴の訓練相手をしてたからな。鈴の動きも大体は分かる。
今回はそれを活かして、上手く立ち回れば基本的には決定打の無い『睦月』でもどうにかなんだろ?
[聞こえるか? 此方は全員観客席に移動した。間もなく模擬戦を始める]
と、もう移動したか。なら、こっちも準備するとすっか。
「さて鈴、いっちょやってやるか?」
「当然よ! ほら、あんたも行くわよ!」
「は、はい!」
基本的に敬う相手ではあんだけど、山田先生・・・・ わりぃが、多少本気でやらせて貰うぜ?
ーside和也 outー
なんか実技演習の話が一話で終わらなかった。ならばと、戦闘部分はまた一話使おうと考えたで候。
反省はしてない。後悔はしてる。
( ノД`)…
それと鈴とセシリアは互いに接点がなく初対面に近い関係性にしています。
これは本来なら一夏経由で知り合う筈だった出来事がなく、また和也もセシリアの話を鈴にしていないからの事です。同じく、サラ先輩も鈴にセシリアの事を話していません。
そんなセシリアだけが疎外感に晒されてのVS山田先生戦・・・・ 『睦月』縛りだけど、どうしようかな?
では、ターンエンド。