滞った分、ペース戻せるかな?
※7/4 誤字修正。
ーside和也ー
実技演習なんてタダ働きも終わり、迎えた楽しい楽しい昼休み。
何時もなら食堂で飯にするんだが、今日は鈴に誘われ屋上での飯になった訳なんだが・・・・
「で、簪は用事が入って来れないと」
「そっ。なんでも整備科の人達に呼ばれたんだって」
何時もの面子で簪だけが用事で不在っと。
整備科って事は虚さんか? まぁ専用機の話かなんかだろう。
「まっ、残念ながら簪はまたの機会って事にしとくか」
「まぁしょうがないもんね。その時はまた誘いましょ」
「それより早く食べようぜ? 三年は午後から実技演習なんだ、今日はあんま時間ないんだよ」
ダリル・・・・ そんなに腹ペコか? 一人で食べ始めないだけマシだけど、そんなにか?
ほら、鈴も思わず呆れたみたいな顔してんじゃん。
後、個人的にダリルは料理とか苦手って思ってたわ。
「・・・・まぁ、良いか。で、ダリルはどんな弁当作って来たんだよ? 正直、ダリルが料理してる姿ってあんま想像出来ねぇんだけど」
「ぐっ! まぁ確かに、和也に比べりゃ出来ない方かも知れないけど・・・・ 私だって簡単なのくらいは作れんだぜ? ほらっ」
どれどれ・・・・ って、ハンバーガー? 弁当箱に?
「全部が全部手作りって訳じゃないが、ハンバーガーくらいならちゃんと作れんだぞ?」
ふむ。確かにパテは冷凍食品っぽいけどベーコンは自分で焼いたっぽいな。それに野菜も自分で切ってるし、ピクルスの有無が気になるとこだが・・・・ レタス、トマトも有るちゃんとハンバーガーしてるな。
「因みに自分はコレッス」
と、次はフォルテか。どれどれ・・・・ クラブハウスサンド? これまた、予想外なもんを持って来たな~。と言うか・・・・・・
「ギリシャ感が何処にも無いな」
「ちょっ! 別に良いじゃないッスか! 自分だってあんまり料理は上手くないんスから」
まぁそれは薄々気付いてた。それでも生ハムやベーコンに野菜がたっぷり詰まってる、旨そうな一品ではあるよな。
「私も今日は簡単な物を作って来たのよね~。ほら?」
とっ、サラ先輩はサンドイッチか。ハムやベーコンにトマト、玉子を挟んでと、簡単ながら割りとベターなサンドイッチ・・・・・・
うん。サラ先輩も、そんな料理とか出来る口じゃないな?
「・・・・て言うか待って。なんであんたらハンバーガーやクラブハウスサンドやサンドイッチとか、揃いも揃ってパンで挟む系ばっかなのよ?」
「「「うっ!」」」
言ってやるなよ鈴・・・・ ダリル達も耳が痛いのか、揃って顔を背けたじゃんか。
まぁ、野菜切って肉と挟めば大体は失敗しないからな。慣れない弁当作りなら外れはしないが・・・・
「見事に料理が不得意って言ってるようなもんだな」
「全く・・・・女子が三人も揃ってそれはどうなのよ?」
「「「アッハハハ・・・・」」」
うわ~気まずい。揃いも揃ってパンパンパンと来たもんだから、鈴のツッコミに一斉に渇いた笑みを浮かべちゃってるよ。
そんな中で鈴が料理の腕を指摘されないのは、鈴が料理出来るのを知ってるから。たまに俺と料理談義してんの見てたから、ダリル達も言い返せないんだろうな。
「まぁ何を作るかは人それぞれだからワタシも強く言わないけど、簡単な物ばかりってのもどーかと思うわよ?」
「まぁ良いんじゃねぇか? ちゃんと食えるもんだってなら。で、そんな鈴の弁当は?」
「ワタシ? ワタシは至って普通のお弁当よ。それと、酢豚」
「酢豚」
出たよ酢豚。味噌汁の代わりに毎日提供される可能性があると言う、鈴の伝家の宝刀。
なんで中華スープとかじゃなくて、酢豚が必殺料理みたいになってんだろ? 鈴なら他にも料理出来んだろ?
「と言う訳で、はい。多目に作って来たから和也にもあげるわよ」
「はっ? 俺の分?」
えっ? 酢豚って俺の分だったの?
そう思いながら鈴から受け取ったタッパーを開けてみると、そこには食欲をそそる香りがする酢豚がぎっしり・・・・
ってタッパーの中身、丸々酢豚かっ!?
「鈴・・・・ たぶん、こう言うとこだよお前」
「うん? なにがよ?」
酢豚を単体で活躍する戦略兵器って思ってるとこだよ。そこまで酢豚は万能料理じゃないのよ?
なんでタッパーの中身が丸々酢豚なんだ。せめてもう一、二品は他のオカズも入れなさいよ・・・・ まぁ食べるけど。
「しっかし、そうなると今日は失敗したかな~」
「モグモグ・・・・あん? なんか失敗したのかよ?」
あっ、ダリル。もうハンバーガー食べ始めたのな?
いやな、何時もならご飯とオカズって組み合わせの弁当なんだが、今日に限って言えば・・・・
「俺の今日の弁当・・・・ 『ナン』なんだよ」
「「「ナン!?」」」
「って、あんたまでパンかっ!?」
失礼な、パンじゃなくてナンだ。イースト菌を使わない、パンと似て非なるものだぞ? カレー相手ならご飯の代役も勤めるし。
「いや、なんか急な天啓が降りて来てな。不意に作っちゃったんだよ」
「それでもナンって、なんでよ!?」
「ナンとなく」
「なんとなくでナンを作ってくるとか、ナンなんスかね」
いかん。ナンがあると全てがナンに変換される。ナンと言う・・・・ いや、なんと言う事だ。
「まぁ兎も角、早く食べようぜ? 何故か昼飯がパン祭りになったけど」
「あんたまでパンにしたからでしょ!?」
パンじゃない、ナンだ。
と、そんなパン祭りに包まれた昼食の時間は流れていった・・・・
因みに鈴から貰った酢豚は、ナンと一緒に食べました。ナンの酢豚サンドが完成した瞬間だった。
ーside和也 outー
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ーsideシャルロットー
「ふぅ~。編入初日だけど、割りと疲れたな~」
放課後。山田先生に寮の鍵を貰い、僕は自分の部屋となる場所へと向かっていた。
この学園じゃ生徒は寮で生活し他の生徒と相部屋になるみたいだけど、僕は一応男子として入学したから同居人は一夏になるのかな?
まぁ、一夏以外の男子が居るとは思わなかったけど・・・・ それも前向きに考えれば僕の目的が達成し易くなったと思えば良い事なのかな?
だけど・・・・
「秋風、和也か・・・・」
教室の前で初めて会った時、彼は僕の事を『プリンセス』って言った。それは僕の性別を考えれば間違ってないのだけど・・・・ 彼はそれに、最初から気付いてる?
分からない・・・・ 彼の考えもそうだけど、これからしようとしてる事が本当に上手くいくのか、全く分からない。
危ない事をしようとしてるのは分かってる。
色んな人を騙そうとしてるのも分かってる。
せっかく仲良くなった人達を、裏切ろうとしてるのも分かってる。
だけど僕には・・・・ これしか、道がない。
「はぁ~・・・・ 僕、上手く出来るかな?」
「・・・・何が、上手く出来るかって?」
「っ!?」
不意に零れた呟きに、声を返された。それに自分の事がバレたんじゃないかと警戒したけど、目の前に居た相手を見た瞬間、それは更に引き上げられた。
「秋風、君・・・・?」
「よう、待ちくたびれたぞデュノア」
気付けば目的の場所であった自分の部屋の前。そこで彼は、二人目の男性操縦者である秋風和也は、待っていたかの様に壁に寄りかかって僕の事を見ていた。
彼に容易に近付くのは危険。そう思ったからこそ、極力近付かない様にしていたけど・・・・ どうして此処に?
「残念だが、お前の同室相手は・・・・ 俺だよ」
そう言われた瞬間、確かに僕は、自分の足元が崩れ落ちる感覚に襲われた・・・・・・
ーsideシャルロット outー
と言う訳で、軽くリハビリ回。ホントに久し振りに書いた。
いや正直ね、この学年タッグトーナメントってやること多いのよ。シャルロット然りラウラ然り、セシリア回収やら簪回収やら・・・・ そんな状況で半月のブランクは辛い!
( ノД`)
ああ、お昼休みの一夏君? 箒とシャルを連れて食堂に行ってましたよ?
では、ターンエンド。