現在、出張in秋田県。高速道路の道中でまだ雪とか残ってるの見えたりしたわ。
俺・・・・ まだ病院に後遺障害申請の診断書受け取りに行ったり弁護士に診断書等送ったりとかあるんだけど・・・・・・?
ーside簪ー
手早くお昼を済ませてから虚さんに連絡して整備室の使用許可を貰い、私は早足に整備室へと戻っている。
理由? そんなの、和也とクロエさんの二人だけを整備室に残してきてるからだよ!
プログラマーとしての腕は信用してるよ? この眼でその実力もしっかり見ちゃったし。
だけどそれ以上に、あの二人だけを残して来た事の不安感が拭えない! さっきも不穏なこと言ってたし、私の知らない内に変なことしてないか気が気でない!
「ただいま。和也、変なことしてな・・・・・・」
「なぁ頼むよ! 頼むからソイツを使わせてくれって!」
・・・・えっ!? ちょっとお昼食べに行ってただけで何事!?
クロエさんはデータの打ち込みしてる、和也はなんか見たことない斧みたいな武装を担いでる。そして知らない内に二人の女性が整備室に居て、その内の一人が何故か和也に詰め寄ってるし・・・・ 後、和也が微妙にめんどくさそうな顔してる。
って、あれ? 良く見たら和也に詰め寄ってる人って・・・・・・
「
「なぁてばぁ・・・・ って、あん? 更識?」
「ぬっ?」
私の知り合いだった・・・・ と言うか、近くで頭抱えて見てた人も知り合いだ。と言うか、なんでこの二人が此処に居るんだろう?
「あぁ~あ、おかえりさん。・・・・・・で、だ。さっきから俺の『ブースト・アックス』を狙ってるコイツと知り合いなのか?」
「えっ、ああ、うん。えっと・・・・ ちょっと前まで、同じ代表候補生だった人」
「・・・・つまり、現代表候補生って事か」
「あぁ、違う違う。私は此処に入学する前にはとっくに代表候補生辞めてるんだよ。ついでに言えば、そこに居る光もそうだぞ」
「・・・・・・は?」
ああ、うん。ここだけ聞くとそう言う反応するよね。と言うか、私が似たように言った時も周りはこんな反応してたのかな?
それにこの二人の場合、ちょっと私より込み入った事情での脱退だったからなぁ~・・・・ 正直、私からは説明し辛いんだよね。
「そんな事より、なぁ? 頼むからソイツを使わせてくれってぇ~。頼むよ~!」
「いや、そもそもさっきから誰なんだよお前?」
まぁ、和也にしたらそう言わざるを得ないよね。何時からこのやり取りをしてたのかは分からないけど、和也が明らかにめんどくさそうな顔してるし。
それといい加減重くなって来たのか、和也は担いでた斧みたいな武装を床に下した。
ゴトッて音したから、普通に重かったんだろうなぁ・・・・・・
そんな訳で、双方に面識のある私が立会人みたいにそれぞれの自己紹介をする羽目に・・・・・・ 早足に帰って来なきゃ良かったかも。
「取り敢えず和也、さっきからやたらその斧っぽいのをご所望してる人は去年の秋頃まで同じ代表候補生だった『
それと身長が低いのがコンプレックスって言う注意事項があるけど、それを言ってしまったら私にも怒りの矛先が向くから決して口にしない。
私で身長が154cmとちょっと低めなくらいなのに、王城さんの身長は144cmと小学生と間違えられても仕方ない背丈をしてるのだから。
尚、過去にその事を馬鹿にした人が代表候補予備生の中に居たけど、その人は王城さんの怒りを買って一回の模擬戦でボッコボコにされ過ぎて予備生すら辞める事態にまで追い込まれた。あの時の王城さんは怖かった・・・・・・
「そしてさっきから頭を抱えてた人は『
対して御堂金さんは女性の中では背が高い方だ。前にチラッと身長が169cmと聞いた事もある。オマケに長い黒髪をポニーテールにして普段は落ち着きのある性格だから、同期の子達の中からも裏ではお姉様とか呼ばれてた。
ついでに、その胸に歳不相応な忌々しい脂肪の塊を携えてる・・・・・・ 実にイマイマシイ・・・・・・・・!
「あぁ、そうですかいっと。なんかしなきゃいけねぇ流れっぽいから一応言っとくと、1組所属の秋風和也だ」
「ああ、名前だけは噂で聞いている。更識が言っていたが3組の御堂金光だ、よろしく頼む」
「そして私が王城叶だ、よろしくな。・・・・・・・・で、さっきの続きだけど、その斧を使わせて・・・・」
「いや、さっきからマジでしつけぇなお前。なんかフラッと現れたと思ったらずっとそればっかじゃねぇか」
「仕方ないだろぉ! 私にとっても死活問題なんだから! なぁ頼むよぉ~!」
「いや、理由も分かんなきゃ義理もねぇのにそんなん請ける訳ねぇだろうが・・・・」
「ウガァァァァァアッ! 頼むよぉ~おっ!」
ああ、やっぱり私がお昼に行ってる間中ずっとこのやり取りしてたんだ。で、それを御堂金さんも見させられてると・・・・・・
そりゃあ和也もめんどくさそうな顔してる訳だよ。
それにしても、なんで王城さんはこんなに和也の持ってる斧に執着してるんだろう? 王城さんはまた和也に交渉? をし始めたし・・・・ 御堂金さんなら知ってるかな?
「あの、御堂金さん。王城さんはなんであんなに和也に詰め寄ってるんですか?」
「うん? ああ、それがな・・・・ なんと言うか、どうやら秋風の持っていた武装に一目惚れしたようなのだ」
「・・・・えっ? そんな理由? しかも斧に?」
なんでそんな変な事態になってるの・・・・?
「もう直、学年別トーナメントがあるだろ? それに向けて叶はトーナメントで自分が使う武装を探していてな。その件について整備課の者に相談しようと此処に来たん
だが・・・・ そこで秋風の運んでいた武装を目にしてな。そうしたらこの有り様だ」
「ええぇ・・・・・・ だからって、ああもしつこくなります?」
「更識の言わんとしてる事は分かる。しかし、叶は前々から打鉄で使える近接武器が刀だけと言う事に不満を持っていてな。曰く、本人は刀の様な刀剣系ではなく斧やハンマーの様な重量を活かした武器の方がしっくり来るらしい。で、そんな矢先にアレを目にしてな・・・・・・」
あぁ~あ、成る程。確かに昔から王城さんは近接戦をする時にやたら勢いを付けるみたいに攻撃してるなって思ってたけど、そう言う理由だったんだ・・・・・・ そりゃ確かに打鉄の葵じゃ重量系の武器とは言えないしね。
それに打鉄の開発元である倉持技研は近接武器に関しては日本系っぽい武装ばかり作るから、斧やハンマーみたいな見た目が西洋系の近接武器は基本的に作らないんだよね。
まぁそれでも、私の打鉄弐式には『
「まぁ私も刀より薙刀に近い武器が欲しくてな。それで叶と共に此処に来た訳だが・・・・ まさかこんなに早く、探し求めていた物が見つかるとは思っていなかった」
・・・・・・うん? ちょっと今、変な言葉が聞こえなかったかな? なんか、探し求めていた物が見つかったとか・・・・・・
「あの、御堂金さん? 探し求めていた物って、 もしかして・・・・・・」
「ああ。叶は気付いてなかったが、彼が武装を運んで来たコンテナの中にあったんだ。私が探していた薙刀タイプの武器が!」
それって・・・・ まさかチラッと聞こえた『ブースト・薙刀』!? なんでそんな所でこの人にピンポイントでヒットしてるの!?
「叶は拝み倒す様に何度も頼み込んであの武装を借りようとしているが、私は違う。冷静に、真摯に、しっかりと話を詰めて、彼に頼み込む所存だ!」
いや、言い方で誤魔化してるけど、それは王城さんとやること変わってないよね!? 結局は拝み倒す感じに頼み込むだけだよね!?
しかもこの人はなんでそれが上手くいくと思って、そんなドヤ顔を浮かべてるの!? まさかそれが通用するとか思ってないよね? 思ってないよね!?
どうしよう? 御堂金さんって・・・・・・ 私が思ってた以上に、ポンコツだったの!?
と、そんな風に私が元同僚の知られざるな一面にドン引きしていたら、何やら和也と王城さんの方でも動きがあった気配を感じた。
いや、気配って言うか・・・・・・
「ほうほうほう、IS委員会日本支部のセクハラ問題・・・・・・ なぁ~る、ほ・ど・なぁ~・・・・・・!」
・・・・なんか和也が悪どい笑みを浮かべてるんだけど!?
いやいやいやいや、あの顔知ってるよ! つい最近、倉持技研に対する嫌がらせの時に同じ顔してたよ!?
ちょっと目を離した隙に一体どんな話をしたのか知らないけど、和也からあの顔が出てくるって大概だよ!? 絶対録な事にならないって!
「良いだろう。トーナメント期間中、俺の『ブースト・アックス』を貸してやる。存分に使いこなしてみろ」
「ホントか!? 良ーしっ! これで他の専用機持ちが相手だろうと遅れを取る様な事にはならないぞ!」
なんか取引が成立しちゃったよ!? しかもなんか割とあっさり!
ちょっと王城さん? 和也とそんな取引しちゃって本当に大丈夫? 現状、専用機を都合して貰ってる私ですら時折不安な時があるくらいなのに。
「なっ!? ズルいぞ叶! 私だって彼からアノ薙刀を借りようと思っていると言うのに自分だけ!」
「あぁ? なんか増えた・・・・ って、そういや居たな。で、何? お宅も俺の発明品に興味があんの?」
「勿論だ、私はコンテナの中に有った薙刀を借り受けたい。故に頼む! 私にその薙刀を貸して頂けないだろうか!」
御堂金さん。それの何処が冷静で真摯で話を詰めると言ってた人の行動なんですか? 既に王城さんの二の舞の流れですよ、それは。
「えぇ~え。見ず知らずの奴に軽々と手ぇ貸したりしたくねぇんだけどなぁ・・・・・・ いやでも、このロリ巨乳がつるんでる奴だろ? ならコイツもまだマシな奴って事か・・・・・・」
「うぉい! 誰がロリ巨乳だよ!」
「あん? お前の事だろ? 目算89cm」
「はあぁぁあっ!?なんで分かんだよ!? 変態か!?」
「俺の観察眼に掛かればチラ見でも誤差5mm以内でサイズなんて測れる。それが例え服を着てようとサラシを巻いてようともな」
「やっぱり変態か!」
変態か!
と言うか王城さん? あなた私より背丈低いのに、89cm? ははははははっ・・・・・・・・
ヒキチギルゾ、コノヤロウ・・・・・・!
「まぁ良いや、せっかくだし契約書作っちまうからちょっと待ってろよ。訳あり組織だが、それでも一応組織だし。二人まとめて契約って方向で良いか? ・・・・・・それに簪も入って、丁度テスターとかの人員も欲しいと思ってたことだし」
「ああ、私達も今は別に何かしらの組織に属してる訳でもないしな。それで問題ない」
「了解っと。クロエ~、ちょっとこっち来て~」
・・・・・・・・・・はっ! ちょっと意識が飛んでる内に、なんか話が進んでる。
だ、駄目だよ二人とも! 所属しちゃった私が言える事じゃないけど、騙されないで! それは間違いなく、悪魔の契約だよ!
ああ、クロエさん。なんで既に契約書なんか手に持ってるの? そんなの持ってなかったじゃん。
ああ、王城さんに御堂金さん。なんで疑う事なく和也の渡した契約書を読んでるの? もう少し和也の事を疑おうよ。
えっ? 今回は武装のレンタルだけだからレンタル料とか金銭的なやり取りの発生は無し? けど使った感触等のレポート提出の義務化と、武装データの守秘の徹底だけ? 場合によってはトーナメント終了後も、レンタルの継続に改良の意見等も受け付ける?
・・・・・・・・罠だよ! 私も殆ど似た様な契約結んじゃったけど、客観的に見て気付いた。あまりに条件が良過ぎて、間違いなく罠だよ!
ああ、でも、二人からの疑問とか明確に返答して疑問点潰してるから、完全に納得しちゃってる。完全に罠に嵌まってるよアレは・・・・・・
「さて、説明はこんなんで良いな。じゃあ・・・・・・ 俺と契約して、専属テスターになって貰おうか」
「良っし、乗ったぁ!」
ああぁ・・・・・・、これで新たな犠牲者が二人も・・・・・・
後、その横でクロエさんは私のISの整備を完了してた。ついでに和也も、ちょっと作り直したと言う『春雷』と『山嵐』の装着(後で私の意見も聞きたいから仮付けとのこと)も済ましてた。
・・・・・・・・なんでこの二人、整備方面に関してだけはこんな優秀で頼りになるんだろう・・・・?
ーside 簪outー
今回出した『王城 叶』と『御堂金 光』。これはオリキャラではなく、とある好きな作品から引っ張って来たキャラです。
分かる人は少ないだろうなぁ~。でも好きな作品だし、キャラも好きなんだもの。仕方ないね。
後、こうなるとタグにクロスオーバーを付け足さないと駄目かな?
では、ターンエンド。