前置きが長いから、クラス代表戦まで飛ばして行くよ~。無理矢理2話分を足した様な感じになったけど。
ちゃんと後で回収もするけどね~。
※4/14 誤字脱字修正。
ーside和也ー
昼休み。ダリルとの強制的な約束の為に、俺は持参した弁当を食堂で食べる事になった。
その時にダリルから二年でギリシャの代表候補生、フォルテ・サファイアと言う奴を紹介された。なんでもダリルの恋人らしい。
・・・・ダリルと言いその叔母と言い、血は争えないと言う事が判明した瞬間だったな。
後、フォルテはぺったんだった。
ついでに言うとフォルテは女尊男卑思想的な奴かと思ったら、単純に男が嫌いだそうだ。お陰で俺がダリルに絡まれたり、俺がダリルを弄ると直ぐに頬を膨らませて不機嫌になったりもしていた。
そんな同学年の事はガン無視して学年的には先輩達と昼食を過ごしたり、午後からの授業もフケたりしたりして向かえた放課後・・・・
「あっ、秋風君。丁度良かったです」
「あん? 山田先生?」
鞄を忘れてたもんだから教室に向かってたら、不意に廊下で山田先生に呼び止められた。
因みに山田先生はちーちゃんと違って、ちゃんと先生と呼ぶ。何故かって?
間違いなく山田先生は神だからだ。何処がとは言わん。
「これ、秋風君が暮らす寮の部屋の鍵です」
「ああ、そう言えば入学前にそんなこと言ってたな。その割には一向に説明しないと思ったら、このタイミングなのか・・・・」
これについては一応、入学前に話しは聞いてる。そもそも俺の住んでる島から学園まではかなりの距離があったし、一応学園側に提出した
「そう言う訳で部屋の鍵はお渡ししますけど・・・・ 明日からは授業をサボっちゃ駄目ですからね?」
「えぇ~え・・・・ 折角サボるのに最適な場所見付けたのに」
「駄目ですよ~! 秋風君は学生なんですから、授業をサボっちゃめっ! なんですよ~!」
はっはぁーん。何この神、可愛い。
とまぁ遊ぶのは此処までにして、寮の鍵とやらを山田先生から受け取る。
その後は織斑一夏にも寮の鍵を渡す為に山田先生は早足に去って行き、俺はその胸を・・・・もとい、その背中を見送った。
「さて、寮の部屋ね~・・・・?」
本当なら教室に鞄を取りに戻るとこだが、あの感じなら教室にはまだ織斑一夏が居ることだろう。はっきり言って、あいつとは関わりたくない。
そう思ったら俺の心と身体は正直なもので、迷う事なく教室に向かう事を拒否した。
新たに向かう先は、俺がこれから
「さて、吉と出るか凶と出るか・・・・?」
そう呟きながら俺は、『1049号室』と書かれた部屋の鍵を持って校舎を後にした・・・・
ーside和也 outー
ーーーーーーーーーーーーー
時は過ぎ、騒がしかった入学式の日から早一週間。場所は第三アリーナ・・・・ そこでは今日、一年一組のクラス代表を決めると言う試合が執り行われ様としていた。
時刻は既に放課後。そしてアリーナでは噂の男性起動者の戦闘を一目見ようと、多くの生徒達がアリーナの観客席へとところ狭しと押し掛けて来ていた。
その中には二年のフォルテ・サファイアや三年のダリル・ケイシーと言った一部の上級生達の姿もあったが、観客席に詰め掛けた生徒達の殆どは一年生ばかりでもあった。
そんな多くの観客達が今か今かと試合の開始を待ち望む中、戦いに挑む事になっている一夏や和也の待機しているピットでは・・・・
「なあ、箒。俺さ、一週間前ISについて教えてくれって言ったよな?」
「ああ」
「俺、今日まで剣道しかやってない気がするんだ・・・・」
「・・・・・・・・」
「目・を・そ・ら・す・な」
「お、お前のISがないのだからしょうがないだろう!」
そこでは件の一夏が、一人の少女に対して詰め寄る様にしていた・・・・
少女の名前は『
彼女は今日まで一夏に頼まれ、試合に挑む一夏へとISに於ける基礎を教える事になっていたのだが・・・・ その結果は、一夏の望む様なものとはいかなかった様だ。
何より一夏には使えるISがなかったのだから仕方なかった部分はあったかも知れない。それでも何の試行錯誤もなく、ただ剣道をしていたと言うのは問題かも知れないが・・・・
「お、織斑君、織斑君! 着ましたよ、織斑君のISが!」
そんな折り、駆け込んで来た真耶の報せがピット内に響き渡る。
それは一夏にとって待ちわびた報せに他ならない。
「織斑、大至急『
「織斑君、此方に来て下さい」
「は、はいっ!」
待望の一夏のISの到着。本来なら此処から専用機と呼べる状態にする為には初期化や最適化と言った行程を挟む必要があるが、それは現状では簡単な話ではない。
早くても30分。それだけの準備時間が初起動となるISには必要となる。だが、今は試合の直前。しかもアリーナが使用出来る
時間にも制限があり、何時までも開始を遅らせる事は出来ない・・・・
「・・・・秋風。織斑のISがこの状態でな、予定を変更して最初にお前とオルコットの試合を始めたい。・・・・行けるか?」
と、そこで千冬は先程からピットの壁に背を預けたまま一言も喋らず腕を組んで目を伏せていた和也へと声を掛ける。
その声に和也はゆっくりと両目を開き、凝りをほぐすかの様に首を左右に回すと、壁から背を離した。
「・・・・それは時間を稼げって意味に受け取って良いのか?」
「そうではない。ただ織斑の準備にはまだ時間が掛かる、それ故に試合を前倒しで行うだけだ」
「つまり時間稼ぎって事だろうに・・・・ まぁ構わねぇか」
そうぶっきらぼうに呟くと和也は千冬の言葉に了承した様に、ゆっくりとカタパルトへと足を進める。
そしてカタパルトへと着くと、和也はISを展開せぬままコントロールパネルの操作を始め、そのまま発着口のゲートを開放した。
「待て、ISの展開はどうした?」
「俺のは最初に展開してくより、向こうで展開した方が良いだろ? でないと俺だって分かんねぇだろしな。まっ、少しは時間を稼いどいてやるよ」
そう言うと和也はそのままカタパルトを歩き出し、ISを展開せぬまま歩を進めた。
目指すは戦闘の舞台、アリーナ。
そこへ向かう和也の口角は、千冬からは見えないが僅かに吊り上がっていた・・・・
ーーーーーーーーーーーーー
ーsideセシリアー
あの日から早くも一週間。わたくしは今、アリーナの中心にて対戦相手が現れるの待っています。
正直、この一週間はわたくしにとってもどかしくて仕方がないものでした。
確かにあの日、わたくしは自らの立場を忘れこの国に対しても、クラスの方々に対しても無礼極まりない発言をしていた事は自覚しましたわ。
それはまさしく、身の程を弁えない発言であったかも知れません・・・・ ですが。
「秋風、和也・・・・!」
初めて会った時から無礼で、口にする言葉も野蛮で、ISが起動出来るからと入学して来ただけの男・・・・ そんな男の言葉を素直に受け止める事など出来はしません。
この胸には先の発言に対しての後悔と反省が確かにあります。ですが、それとあの男に対する評価を改めるのは別の問題。
あそこまで好き放題言っておきながら試合で全く手も足も出せないようなら、所詮は口だけの男だった。そう言わざるを得ないでしょう。
故にこの試合はわたくしの実力を示す為のものであると同時に、あの男・・・・ 秋風 和也を計る為の戦いでもあるのです。
その為には先ず、もう一人の男性である織斑一夏との試合がありますが・・・・ 此方も対して心配はしていませんわ。
例え相手が男であれ誰であれ、このセシリア・オルコットの前では敵では無い事を教えて差し上げましょう!
ーーざわざわざわっ・・・・
そんな事を考えていれば、不意に周囲が騒がしくなりましたわね? 見れば相手側のピットも開いている様子・・・・ 漸く出てきましたの?
さぁ、大口を叩いたのです。もがいてみせなさい、織斑一夏・・・・っ!?
「なっ!? 秋風、和也っ!」
違う、織斑一夏じゃない!? どうして彼が先に? いえ、そもそもどうしてISを展開してませんの!?
「悪いな金髪。織斑一夏の専用機が今しがた来てな、準備の為に予定変更だ」
専用機が今しがた到着? その為に試合の順番が変わったと言いますの・・・・?
ですが、これは良い機会かも知れませんわ。先に秋風 和也と戦う事で、この胸に燻る遺恨を晴らしてみせますわ・・・・!
「・・・・よく逃げ出さずに出て来られましたわね? その勇気は認めてあげましてよ?」
「・・・・・・」
「ですが、あなたに最後のチャンスを差し上げますわ。このまま戦ってもわたくしの勝利は必然。あなたが不様な敗北を迎えるのもまた必然ですわ」
「・・・・・・(ごそごそごそ)」
「ですので、今この場で謝ればこれまでの無礼を許して差し上げ・・・・」
「いい加減うるせぇぞクソガキ・・・・!」
その瞬間、彼に睨まれ背筋が凍る様な錯覚を感じました。それと共に、わたくしの身体が僅かに震え始めた、息も重苦しくなって来ましたわ・・・・
「黙って聞いてりゃピーチクパーチクうるせぇ奴だなぁ・・・・ テメェこの一週間、何してやがったんだ? マジで国に帰った方が良いじゃねぇか?」
そう言うと彼は何処から出したか分かりませんが、堂々とタバコを取りだし火を点け始め、口から煙を吐き出し・・・・ って、タバコ!?
「あ、あなた一体それは何の真似ですの! 学園の生徒でありながらタバコなど・・・・恥を知りなさい!」
「恥を知れとか、テメェにだけは言われたくねぇな。それにこれを止めたきゃ、腕尽くで止めてみろよ? こちとらストレスで吸わなきゃやってらんねぇんだよ」
な、なんなんですのこの男は本当にぃ!?
もう許しませんわ! この男、完膚無き迄に叩き潰してやりますわ!
「覚悟しなさい! あなたの様な礼儀も品格も無い人間に、容赦はしませんことよ!」
「はっ! そりゃこっちの台詞だ。行くぜ・・・・ 『文月』、力を貸しな!」
そう言うと彼は左耳に付けたイヤリングを右手の親指で弾き、その身を光で包み始めた。
そしてその光が収まった中には・・・・
「っ!? フ、『
そんな、今時『
「さぁ・・・・ 口だけじゃねぇのを見せてみろよ?」
ーsideセシリア outー
長くなったけど、漸く戦闘描写まで行ける。逆にここから大変だわい。
何度も良いますが、『セシリアアンチ』じゃないよ? 寧ろこう言うポジションと扱いこそがセシリアにとって『安置』と思ってるだけです。
それと箒に関してですが、和也を無理に一夏と絡ませ無いようにすれば必然的に接触もなかったろうから、此処まで出番も無かっただけです。
では、ターンエンド!