闇から闇へ出でしモノは感情という深淵の恐怖   作:ハトメヒト(ヒットマン)

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 老いと若さの時計塔の中にある悲しみと鳴き声の歯車が、回るたびに聞こえる悲鳴にも似た鳴き声は、何を思って誰を思って泣いているのだろうか。

 やはり私にとってこの鳴き声は、何度聞いても苦痛でしかなく何故こんな世界に私自身が押し込められ閉じ込められてしまったのか到底理解に苦しむものだ・・・・


レオン・ブライス ~心境冒険手記 第三章2節 発情の風と失意の森にうごめくモノ達より~


第二話 闇の魔物

「何をもたもたしている早く行くぞ!!」とナスカに人が変わったかのごとく激しく言われたので、ボクはションボリしながら渋々行くしかなかった。

 

 暫く何もない白い地平線を歩くのは退屈だったボクは、勇気を持って聞きそびれたことを少し怖いが聞いてみることにした。

 

「ナスカさんココロの管理人って一体何なの?」

 

「ふむまだ言ってなかったなすまない」とナスカは謝り説明を始めてきた。

 

「ココロの管理人というのは、心を守る者達の事で生きている者全てに必ず1人だけいるのだよ」とナスカさんが教えてくれた。

 

「ナスカさんの親友が、ボクの闇に飲み込まれたって言っていたけど、そもそも闇って何?」と聞くと悲しそうに

 

「心の闇、おぞましきモノです。悲しみや怒りによって生み出されるものなのですよ。まぁいわゆる負の感情です。人間が言うストレスもそうですね。逆に嬉しいこと楽しいことがあればココロの管理人にとっては力となるのですよ」とナスカさんは言った。

 

「そうなのですかごめんなさい」良く分からない感情になりすまないことをしたと思ったが、ナスカさんは「大丈夫ですよ私の親友は立派に任務を全うしたのですからね」と言ってくれた。

 

 

 そうこうしているうちにどのくらい歩いただろうか、ボクは、ナスカさんに近くに青い旗らしきものを発見した。

 

「ん?この旗抜いてください?」あからさま過ぎるこの旗をタクマに手をかけようとしていると

 

「何してるんですか!?その旗を抜いてはダメですよ」とナスカさんに言われたが、忠告虚しくタクマは旗を抜いてしまっていた。

 

「くッ封印を解いてしまうとは、この封印に私がアナタに払った犠牲はどれほどのものかを分からせるのは後にしますよ。それより君に武器を渡しておきましょう」というとナスカさんは、タクマに刀を渡した。

 

「この刀は、心神刀(しんしんとう)というものです所有者の心の強さによって強くもなり弱くもなる刀ですよ。ですが、今のあなたに心がどういう物か分からないでしょうがね」と言っているそばから何かが飛び出してきた。

 

「犬!?なんで黒い犬がこんなところに?」とタクマはその犬に近づこうとしたが

 

「離れてくださいこれが闇の一つですよ。」とナスカさんに言われてボクは警戒心を強めた。

 

「さぁ仕事の開始ですよ本当は、もう少し説明したかったのですがね。ともかく渡した刀で戦ってくださいよ。それではタクマ君また会うかもしれませんが私はこれにて失礼させていただきますよ」とタクマに言い残すとココロの管理人であるナスカは、何処かへ消えていった。

 

「え、え?ちょっと・・・戦うしかないのかやっぱり」

 

 急に一人にされ戸惑うタクマであったがナスカに渡された心神刀(しんしんとう)を抜きながら己の(こころのやみ)とナスカさんの親友を殺した罪に向き合わなければならない恐怖と絶望にうずくまりながらも戦うしかなかった。




私が見出され加護をしてくれる闇夜に想いを乗せる。

狂乱の光を浴びせられた女達は、我を忘れ己の欲望が尽きるまで欲を吐き続け、男達は良く分からないものを追い続けて終いには、自らを絶っていた。

女の子は、ワラ人形と釘を奪い合って殺し合っている。

男の子は食べることに貪欲に執着しつつもおもちゃの取り合いをしているが、あまり目立った変化はない

やはりこの世界は、私の知的探求心を満たしてくれるものばかりでもあり人間は身勝手で醜いものだ

ウェイ・ハーニック ~哲学的探求における内面の狂気実験より一部抜粋~

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前書きと後書きにある2つですけど物語に関係があるかもしれないですし無いかもしれないものですあらかじめご了承をまぁ著者の気まぐれですので・・・。それと琢磨がタクマなのは、琢磨という存在は死んでいるからです。
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