闇から闇へ出でしモノは感情という深淵の恐怖   作:ハトメヒト(ヒットマン)

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誰にも止められぬモノだ。
誰かも知らずに・・・・・・深い深い時の流れの中で私は朽ちる。
光と闇の入り混じった呪われた血を私は疎ましく思ってしまう。
どちらでもない灰色で、処刑場へ向かうのだから

初代光の王と闇の女王の子供の処刑前の手記


第七話 ヤサラギノ森を覗くモノ

ヤサラギノ森・・・・・・そこは、ヤスラギとサツリクが入り混じる森。

 

そこに入ったものは、永遠の安らぎと永遠の殺戮が得られると言い伝えられている。

 

 

(なんて素敵なところでしょう。出来ることなら一生ここに居たい・・・・・・だけどお父様の部下を殺した343番には、殺意を抱きますわね)

 

この森に入った時に感じた甘美な匂いと、それとは、また別の全てを狂わせそうな異臭・・・・・・そんな中でチェイサーは、止めど無く続く安らぎの快感と殺意にココロを蝕み始めていた。

 

この入り混じったココロが、チェイサーを不気味な感覚へと追いやっていくのを遠いところで、誰かが見て品定めをしていた。

 

「犯しタい・・・・・・泣かセてイたブリタい、叶うなラこのクチで」

 

「イヤイヤ・・・・・・安ラぎを与えテ永遠にその寝顔ヲ見ていタいよ」

 

「ソウカなラば・・・・・・始メようカ?」

 

「ヤルとしよう自らのヨクボウのタめ二」

 

「我ハ! ココロのサツリクを与えルもノ」

 

「我ハ! ココロのヤスラギを与えるモノ」

 

そして2人は声を揃え叫んだ。

 

「我ら2人ハ、ヤサラギノ森ノ番人!! この森にフさワしきモノか試さセてモラウとしよう!!」

 

 

 

 

全て・・・・・・世界の全てに終焉が訪れる事を、見届けようとする男が一人

 

彼の名はヨラン。

 

長い歴史の中でココロのモノ達は、彼の事を昔はこう呼んでいた・・・・・・物語手と

 

「これが運命か? はたまた現実か・・・・・・誰も知らない・・・・・・誰が言ったのかを何を見るかを、闇に光を天は・・・・・・中に、私は遠くから見ることにしよう。ここは、落ち着く、誰も来ないから、一人で、いられるからな・・・・・・物語を綴るのは楽な話じゃないさ、面白くもつまらなくも出来るからだ」

 

誰もが知らないが、この物語を裏で牛耳っているのは彼だ。

彼自身がこの世界において神であり全てなのだ。

何もしなければ物語は、そのまま進み。

手を加えれば、その通りに進むのだ。

そんな彼を最も知る者は、誰もいなくなってしまった。

 

そう・・・・・・誰もいなくなったのだ。

 

全ての始まりの時、物語手は少なくとも居た。神々と崇められ平穏な日々を過ごしていた。

だが希少な力を持っていた為に危険視され、モルモットにされ駆逐された。

中には、抵抗し圧倒的な力を用いて戦ったが、闇と光の連合軍による圧倒的な力で打ち倒された。

 

「さて、破滅へと行こう。誰もが、最高だと思える復讐の破滅へ・・・・・・343番は闇の中で暴れるぞ」

 

紙を取り出しペンを走らせた。

 

『343番の圧倒的な力により闇の国は崩壊へと向かう』

 

「神々を殺した罪は、重いよ。十分に罪を味わいながら滅びるが良いさ・・・・・・ボクの手の上でね」

 

彼は復讐に燃えていた。そう・・・・・・一族を殺したモノ達に、光の国と闇の国に

 

紙に書き終えると再びヤサラギノ森へと目を向けた。




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