「勇者諸君、この度は大儀であった!前回の被害とは雲泥の差にワシも驚きを隠せん!今宵は宴だ!存分に楽しむがいい!!」
波の戦いが終わりメルロマルク王国では宴が開かれているが、どうにもそんな気分にはなれない。
「はぁ……。何が宴だ」
「本当だよ。前回の被害がどれくらいのものかは知らないけど、次への課題は山積みなのに浮かれてる場合じゃないってことを他の勇者達はわかっているのかな?」
「アイツ等にそんな事がわかるとは到底思えないな……」
「だね……」
私達は今次に起こる波の戦いに向けてウィンドウを開き、色々と調べている。
それで波の戦いについて何かないかと探している最中だ。おや、これは……?
「尚文、これを見て」
「何々……?砂時計による招集時、事前に準備を行えば登録した人員を同時に転送することが出来る。これって……」
「うん、騎士団達も一緒に連れていくことが出来るんじゃないかと思うんだけど、どう思う?」
「アイツ等は使わなかったな。知らなかったか、そこまで大したことではないと思っていたか……」
「どっちでもいいよ。……私達も次の波の時には騎士団の人達を連れていった方がいいのかな?」
「……あの騎士団が俺達の言うことを聞くとは思えん」
「だよね。はぁ……」
今の私達ではこのシステムを知っても無意味になる……か。
「……尚文、私は少し席を外すね」
「ああ」
とりあえず花摘みにでも行って気分を落ち着かせよう。
~そして~
はぁ……。なんか溜め息しか出ない。報酬のことさえなければこんな所なんかにいないでレベル上げに行くのにな……。
「失礼します。盾の勇者イワタニナオフミ殿の御付きのノザキシオリ殿でよろしいですか?」
なんか声をかけられた。何故私を知っているのか、警戒する必要がある。
「……どちら様で?」
「メルロマルク国女王のミレリア=Q=メルロマルクです」
「……この国の女王様が私に何の御用で?」
女王ってことはあの屑とは夫婦関係ってことだよね。勿論あのクソ女の母親でもあるわけだ……。まさかあのクソ女に攻撃したことに罰でも与える気?
「とりあえずは御挨拶に来ました。それと、娘マルティの愚行について貴女にも迷惑をかけたことを謝罪します」ペコッ
女王が頭を下げる。……どうやら嘘はついてないみたいだね。
「……私は別に気にしてない。それよりもその謝罪は尚文にしてほしいな」
尚文はあの冤罪が起きてから人間、特に女性不信になってるんだから……!
「……そうですね。ですが、今はそれに応じることは出来ません」
「どういう意味……?事と次第によっては女王様といえど只じゃ済まさないよ?」ギロッ
私は全世界を敵に回してもいい。その覚悟は出来ているからね。
「今は色々とやることがあります。全てが終わった後にイワタニ殿への謝罪や、イワタニ殿達の冷遇を改善致します」
「……そのやることって何?」
「お話しましょう」
私は女王に今女王がやらなければならない事を全て聞いた。嘘を言ってないし、これは尚文に土産話が出来たね。
フライングして女王様の登場でごじゃる。
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出さない。オリキャラは主人公だけで十分だ